重賞ウィナーレポート

2006年10月28日 スワンS G2

2006年10月28日 京都競馬場 曇 良 芝 1400m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:プリサイスマシーン

プロフィール

生年月日
1999年03月13日 07歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:31戦13勝
総収得賞金
508,302,000円
マヤノトップガン
母 (母父)
ビーサイレント  by  サンデーサイレンス(USA)
馬主
池谷 誠一
生産者
白老ファーム (白老)
調教師
萩原 清
騎手
松岡 正海
取材先:プリサイスマシーン号の生産者・白老ファーム(場長:橋本裕充さん)】

―――― 混戦を制して04年の中日新聞杯以来、久々となる重賞勝利おめでとうございます。
まずはレースを御覧になってのご感想と喜びの声をお聞かせ下さい。

スタッフ:ありがとうございます。当日は場内でTV観戦していましたが、メンバーの揃ったスワンステークスをよく勝ってくれましたね。正直とても驚いています。レース運びも道中前目で進み手応えよく4コーナーを廻ってきましたが、まさか先頭に立ってそのまま入線するとは・・・びっくりしました。人気薄でこういう競馬をするんですよねえ(苦笑)。


―――― 確かに人気薄ではありましたが実績は十分の馬です。どんなレースを期待されていましたか?

スタッフ:滅多に掲示板を外さない堅実な本馬が珍しく(と言うかもう7歳ですから)前走の函館スプリントステークスでは終い伸びずに9着と惨敗していましたから、今回は「掲示板に載ってくれれば・・・」という気持ちでいました。何にしろ無事に入線してくれることが第1なのですが・・・。


―――― レース後の場内の喜びの様子は如何でしたか?

スタッフ:牧場内でも1着入線後は呆然とした雰囲気でしたね(苦笑)。まさかこのメンバーで勝ってしまうなんて、スタッフ一同「この馬には頭が下がる」と話していました。関係者の方々にも本当に頭の下がる思いです。


―――― 芝・ダート・短距離・中距離と様々なレースで活躍されている本馬ですが、悲願のGⅠタイトルが何とか欲しいところですね。この先はどのような活躍を期待されますか?
スタッフ:そうですね。実際に地力のある馬だと思います。馬場を問わず、短距離から中距離まで・・・23戦して掲示板を外したのはたったの3戦だけですからね。7歳までこの成績で走れているのも、関係者の方々に恵まれたからだと思っています。牧場のためだけではなく、関係者の方々のためにも、GⅠのタイトルが取れれば正に感無量です。先ずは無事に走ることですね。期待しています。


―――― 続いて現在の母馬(ビーサイレント)の様子についてお聞かせ下さい。

スタッフ:母ビーサイレントも来年で15歳になりますが、元気に過ごしていますよ。祖母グローバルダイナの血を立派に引き継いでくれていますね。今年はプリサイスマシーンの全兄弟を期待してマヤノトップガンを交配しましたが残念ながら不受胎でした。


―――― これまで母には全て違った種牡馬を配合してきていましたね?デビュー前の1歳馬と当歳馬はどれぞれどんな特徴のある馬ですか?

スタッフ:1歳馬はフォーティナイナー産駒の牝馬でスピードのありそうなタイプです。是非勲章を持って牧場に帰ってきて欲しいと期待しています。当歳馬はシンボリクリスエス産駒の牡馬で幼駒の時は華奢(きゃしゃ)でしたが、最近になって父の産駒らしく逞しく成長してきました。2頭とも丈夫な体を持っているので兄のプリサイスマシーン同様、息の長い競走生活が出来ると思っています。


―――― 今年の競馬も残り2ヶ月となりましたが、年内の白老ファームさんの目標などがありましたら最後にお聞かせ願います。

スタッフ:生産馬が重賞を勝ってくれるのはもちろんとても嬉しいことなのですが、やはり1勝でも多く勝ち鞍をあげて欲しいですね。毎年の目標というか生産馬すべてが1勝以上してくれる事が一番嬉しい事だと思っています。GⅠを1勝するよりも難しいことだと思いますが・・・笑。


―――― ご協力ありがとうございました。今後益々のご活躍をお祈り致します。