重賞ウィナーレポート

2007年03月24日 毎日杯 Jpn3

2007年03月24日 阪神競馬場 雨 稍重 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ナムラマース

プロフィール

生年月日
2004年04月23日 03歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:10戦4勝
総収得賞金
170,887,000円
チーフベアハート(CAN)
母 (母父)
ビストロドゥパリ  by  フレンチグローリー(IRE)
馬主
奈村 信重
生産者
八田ファーム (静内)
調教師
福島 信晴
騎手
藤岡 佑介
  • 八田勝彦さんと母ビストロドゥパリ
    八田勝彦さんと母ビストロドゥパリ
  • 5月のダービー時期に出産を控える母
    5月のダービー時期に出産を控える母
  • 牧場では既に6頭の仔が誕生している
    牧場では既に6頭の仔が誕生している
  • 国道を挟んで海沿いにも放牧j地を持つ
    国道を挟んで海沿いにも放牧j地を持つ
  • 八田ファームの入り口
    八田ファームの入り口
 八田ファームにとっては、本馬の昨年9月の札幌2歳Sが重賞初制覇で、今回は2度目の重賞優勝となる。
 今回の優勝は、2歳戦から3歳になって大一番のクラシック戦線に向けて快調に駒を進めている証の1勝だっただけに八田勝彦、律子夫妻にとっては大きな喜びと次への大きな夢になったが一抹の不安もある。
 不安というのは、愛馬が無事に走り続けてもらいたいという願いで、オーナー(奈村信重氏)や厩舎スタッフ(福島信晴厩舎)に恩返ししてもらいたいという思いがそこにある。
 八田さんは「華奢な仔でしたけど、良く放牧地を走り回っていて元気な仔でした。今はすっかり大人になって、貫禄さえ見えるように育ててくれましたから、頑張ってやってくれるでしょう。」と明るく話す。

 毎回、愛馬のレースを競馬場まで応援に行っていた八田さんだが、このレースの日は、飼養牝馬のお産と重なり自宅での応援となった。「今回は安心して見ていられましたよ。パドックでは落ち着いていたしトモも立派になっていましたからね。前走(きさらぎ賞2着)では勝ち馬にうまく逃げられましたけど、騎手(藤岡佑介)も上手に乗ってくれました。阪神の新コースで距離も1800mに変わり直線が延びたのも本馬は恵まれたのでしょう。走りも素晴らしかったでしょう。凄く良い競走馬になりましたよ、でも、うちの仔だからそう見えるのかなぁ。ちょっと言い過ぎですね。」と笑う。
 
 「うちの産駒としては出来すぎですよ。」という八田さんだが、本馬の母ビストロドゥパリ(母の父フレンチグローリー)は、多くの活躍馬の肌(Sadler’s Wells, Mr. Prospector など)が入るからと胆振より導入した期待の繁殖牝馬で早速の産駒の活躍に喜びは大きい。半兄にケンコウヘイロー(5歳 牡 現役 父キングヘイロー 中央2勝)などがいて、半弟にデビュー前の2歳(父コロナドズクエスト)、育成中の1歳半弟(父ステイゴールド)と期待される兄弟が続く。今年は5月にグランデラの仔が誕生予定で、誕生後は「もちろん全兄弟が欲しいですよ」(八田さん)とチーフベアハートを配合予定しているそうだ。

 二人三脚で、現在8頭を飼養する八田夫妻は、働き者の律子夫人とそれを思いやる勝彦さんの大変仲が良く明るいご夫婦だ。「もしダービーに出走できたら、かみさんを連れて応援に行きますよ。生産者の夢ですからね。」と勝彦さん。本馬の兄弟の誕生予定が5月24日、お産の残るもう1頭が4月下旬という事で、ダービー、皐月賞とも、お産と重なるのが心配だが、すべてが上手く行くよう願いたい。
 昨年と同様にクラシック戦線での日高産駒の活躍が楽しみになってきた。