重賞ウィナーレポート

2004年11月21日 マイルChS G1

2004年11月21日 京都競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:デュランダル

プロフィール

生年月日
1999年05月25日 05歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:15戦8勝
総収得賞金
503,232,000円
サンデーサイレンス(USA)
母 (母父)
サワヤカプリンセス  by  ノーザンテースト(CAN)
馬主
吉田 照哉
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
坂口 正大
騎手
池添 謙一
【取材先:デュランダル号の生産者、社台ファーム(事務局)】


―――2年連続での優勝、おめでとうございます。昨年のこのレース後からはGIレースを2着2回、またその間には4ヶ月間の休養もあったりと、悔しい思いが続きましたね。今の率直なお気持ちをお聞かせ下さい

 ありがとうございます。高松宮記念、スプリンターズステークスともに「負けて強し」と言われましたが、今回は勝って強いところを見せて欲しいと願っていました。それにしても想像以上の強さに驚きました。

―――昨年の勝利と比べてやはり今年の方が喜びも大きかったですか?

 勝てばいつも嬉しい気持ちは同じですよ。


―――1番人気に支持され、得意の豪快な差し切り勝ち。正に文句なしの連覇でしたね。レース前の様子などパドックでご覧になって自信の程は如何でしたか?

 そうですね、パドックでは堂々と落ち着いて歩いていましたので、良い結果を出してくれるだろうという期待で一杯でした。


―――また生産馬が3着までを独占しましたが・・・

 ダンスの頑張りも素晴らしかったですし、使い詰めると結果が出なかったテレグノシスも好走してくれて、最高の結果となりました。


―――さて、本馬の幼駒の頃をお聞かせ下さい。

1)どんな性格でしたか?

 やんちゃでしたが、兄姉と比較すれば常識の範囲内で、坂口師にはいつも「うるさいですが兄姉に比べれば扱いやすいです」と報告していました。入厩した後、坂口師にトレセンでの様子を聞いたところ、「きかないところがあるが、上に比べれば・・・」と私達が以前報告していたことと全く同じ答えだったので、面白く感じたと同時に「あぁやっぱりなぁ」と妙に納得したことを覚えています。

2)育成段階から、やはりスプリント~マイルでの距離適正というものを、牧場では見極めていられましたか?

 良いスピードは見せていましたが、ケイバに行ってあんな脚が使えるとは想像できませんでしたね。


―――母サワヤカプリンセスはどんなお母さんですか?また今年はアグネスタキオンの当歳がいますが、どんな仔ですか?

 母は強気な性格で人に対しても馬に対しても強い馬です。ちっとも爽やかではなく、これはスタリオンのスタッフも知ってるほどです(笑)。ですが、年齢を重ねてここ数年はずいぶんと扱いやすくなってきたように思います。今年の当歳馬はセレクトセールに上場された馬で、筋肉量豊富で芯力のしっかりした馬ですよ。


―――さて、新聞等でも伝えられているとおり、次は香港をはじめ、海外のGI挑戦が当然の目標となりますが・・・

 まだ、レースが終わったばかりですので、疲れが抜けるのを待ってから色々と決めてゆけば良いのではないでしょうか。ちょっとだけデュランにも勝利の余韻に浸らせてあげたいと思っています。


―――ご協力ありがとうございました。今後益々のご活躍をお祈り致します。第21回マイルチャンCS(GI)は、単勝断然1番人気のデュランダルが後方待機策から直線半ばで一瞬にして突き抜ける豪脚を披露。余裕の1着ゴールでマイルCS2連覇を達成した。