2010年02月07日 共同通信杯 G3
優勝馬:ハンソデバンド
プロフィール
- 生年月日
- 2007年02月13日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:5戦3勝
- 総収得賞金
- 68,661,000円
- 母 (母父)
- クラウンアスリート by アフリート(CAN)
- 馬主
- 渡邊 隆
- 生産者
- 藤沢 武雄 (苫小牧)
- 調教師
- 尾形 充弘
- 騎手
- 蛯名 正義
3強の争いと目されていた今年の共同通信杯(G3)。ゴール前でもその3頭が首の上げ下げで競う大接戦となったが、ハナ差だけ先にゴール板に届いていたのがハンソデバンドだった。
「外から来ていた馬(ダノンシャンティ)の方が勢いがあったので、ゴールの瞬間は負けたと思いました」と笑うのは藤沢武雄牧場の藤沢昭勝代表。しかし、それから間もなくして知り合いからかかってきた「おめでとう!」との電話に、生産馬の重賞勝利を知ったという。
藤沢武雄牧場はトウメイ(天皇賞(秋)、有馬記念)の育成を手がけただけでなく、産駒のテンメイ(天皇賞(秋))も生産した名門牧場である。また、美浦に所属する藤沢和雄調教師の実家でもあることも加味すれば、競馬界に果たした貢献度は限りない。
「生産馬の重賞制覇となると、そのテンメイ以来となりますね」(藤沢代表)
現在の繁殖牝馬の数は5頭と生産頭数はあまり多くないことも関係しているのだが、実はハンソデバンドが産まれた07年世代には、生産馬が1頭しかいない。つまり牧場にとって唯一の生産馬が、中央の重賞を勝ったことになるのだ。
「この世代は3頭の繁殖牝馬に配合したのですが、受胎したのがハンソデバンドの母となるクラウンアスリートだけでした」(藤沢代表)
立派な牡馬として産まれてきたハンソデバンドだが、産まれてから問題が生じる。同世代の馬がいないことで、離乳した時に一緒に走り回る馬がいなくなってしまったのだ。策を講じた藤沢さんは、当て馬を同じ放牧地に放すというウルトラCを思いつく。
「あの頃はハンソデバンドと当て馬とのケンカが絶えなかったですね。でも、ここで精神力が鍛えられたことにより、馬群でもひるまない馬となったのかもしれません」(藤沢代表)
唯一の生産馬、放牧相手が当て馬など、話を聞けば聞くほどドラマが出てくるハンソデバンド。しかし、レースを使う度に強くなっていく成長力などを見る限り、このドラマは共同通信杯制覇で終わりそうにはない。
「このままクラシックでも活躍してくれたら、本当にドラマになりますね。賞金面ではクラシックに出られることになったわけですから、まずは無事に走ってもらいたいですね」(藤沢代表)
藤沢代表に話を聞けば、まだまだドラマが出てきそうなハンソデバンドではあるが、まずは自身のクラシック戦線における活躍によって、感動的なドラマを演出してもらおう。
「外から来ていた馬(ダノンシャンティ)の方が勢いがあったので、ゴールの瞬間は負けたと思いました」と笑うのは藤沢武雄牧場の藤沢昭勝代表。しかし、それから間もなくして知り合いからかかってきた「おめでとう!」との電話に、生産馬の重賞勝利を知ったという。
藤沢武雄牧場はトウメイ(天皇賞(秋)、有馬記念)の育成を手がけただけでなく、産駒のテンメイ(天皇賞(秋))も生産した名門牧場である。また、美浦に所属する藤沢和雄調教師の実家でもあることも加味すれば、競馬界に果たした貢献度は限りない。
「生産馬の重賞制覇となると、そのテンメイ以来となりますね」(藤沢代表)
現在の繁殖牝馬の数は5頭と生産頭数はあまり多くないことも関係しているのだが、実はハンソデバンドが産まれた07年世代には、生産馬が1頭しかいない。つまり牧場にとって唯一の生産馬が、中央の重賞を勝ったことになるのだ。
「この世代は3頭の繁殖牝馬に配合したのですが、受胎したのがハンソデバンドの母となるクラウンアスリートだけでした」(藤沢代表)
立派な牡馬として産まれてきたハンソデバンドだが、産まれてから問題が生じる。同世代の馬がいないことで、離乳した時に一緒に走り回る馬がいなくなってしまったのだ。策を講じた藤沢さんは、当て馬を同じ放牧地に放すというウルトラCを思いつく。
「あの頃はハンソデバンドと当て馬とのケンカが絶えなかったですね。でも、ここで精神力が鍛えられたことにより、馬群でもひるまない馬となったのかもしれません」(藤沢代表)
唯一の生産馬、放牧相手が当て馬など、話を聞けば聞くほどドラマが出てくるハンソデバンド。しかし、レースを使う度に強くなっていく成長力などを見る限り、このドラマは共同通信杯制覇で終わりそうにはない。
「このままクラシックでも活躍してくれたら、本当にドラマになりますね。賞金面ではクラシックに出られることになったわけですから、まずは無事に走ってもらいたいですね」(藤沢代表)
藤沢代表に話を聞けば、まだまだドラマが出てきそうなハンソデバンドではあるが、まずは自身のクラシック戦線における活躍によって、感動的なドラマを演出してもらおう。