2010年04月10日 NZトロフィー G2
優勝馬:サンライズプリンス
プロフィール
- 生年月日
- 2007年04月13日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:4戦3勝
- 総収得賞金
- 99,914,000円
- 父
- アグネスタキオン
- 母 (母父)
- メインリー(CAN) by Wild Again(USA)
- 馬主
- 松岡 隆雄
- 生産者
- 下河辺牧場 (門別)
- 調教師
- 音無 秀孝
- 騎手
- 横山 典弘
第28回ニュージーランドT(G2)は、1番人気に推されたサンライズプリンスが直線抜け出すと、追いすがる馬たちを寄せ付けず、危なげない走りで重賞初勝利を飾った。
スティルインラブ、ダイワエルシエーロといった牝馬クラシック路線での活躍が目立っていた下河辺牧場に、牡馬のクラシックホース候補が誕生した瞬間だった。
繁殖を担当する下河辺行雄さんは当日、阪神競馬場のモニターでレースを観戦していた。同日行われた阪神牝馬S(G2)に生産馬3頭(ブロードストリート、ストリートスタイル、サンクスノート)が出走していたからだ。「1番人気だったし、行けるものなら行きたかったんですけどね。サンライズプリンスは馬主さんがいらっしゃるけど、阪神牝馬S(G2)に出る馬たちは自分の所有馬だったから…」と少し残念そうな表情を浮かべる。
「前走スプリングS(G2) では勝負どころで前が開かず、脚を余してしまった。それでも出走馬中最速の上がりで4着まで来たのだから、期待はしていました。心配なのは大外枠だったことだけ。3コーナーで先頭の馬に並んで行ったときには“よしっ!”と力が入りましたよ。強かったですね」と生産馬を讃えた。
同馬の母、メインリーは加国産。行雄さんが米国のせりに足を運んだ際、Cat Thiefがお腹に入った彼女の血統背景に惹かれ購入。日本に来てからは毎年旬の種馬を配合されてきたメインリーに、アグネスタキオンが配合されるのは必然だった。「母はおとなしい馬で、産駒も総じて手のかかる方ではないですね。サンライズプリンスも“いい子”だったので、小さい頃の印象はあまり覚えていないというのが正直なところです」と行雄さん。
しかし、育成段階に移ってからは持って生まれた潜在能力の高さを表しはじめる。「育成に行ってからは背中の柔らかさと飛びの奇麗なフォームで少しずつ目立つ存在になりました。去年の今頃は基礎体力を付けるため、じっくり乗り運動を進めていましたね。夏を過ぎて徐々に筋肉が付き、秋に入厩するまでたっぷり時間をかけた1頭ですから、まだ成長途上。これからもっと良くなっていくと思います」と期待を込めた。
近年、下河辺牧場生産馬の牡馬クラシック成績は、08年にモンテクリスエスが青葉賞(Jpn2)3着のあと日本ダービー(Jpn1)16着。昨年はレッドスパーダがスプリングS(Jpn2)2着のあと熱発のため皐月賞(Jpn1)を回避し、NHKマイルC(G1)を2着と惜敗している。
サンライズプリンスには、あともう少しのところで戴冠を逃した先輩たちの鬱憤をも晴らしてもらいたい。
スティルインラブ、ダイワエルシエーロといった牝馬クラシック路線での活躍が目立っていた下河辺牧場に、牡馬のクラシックホース候補が誕生した瞬間だった。
繁殖を担当する下河辺行雄さんは当日、阪神競馬場のモニターでレースを観戦していた。同日行われた阪神牝馬S(G2)に生産馬3頭(ブロードストリート、ストリートスタイル、サンクスノート)が出走していたからだ。「1番人気だったし、行けるものなら行きたかったんですけどね。サンライズプリンスは馬主さんがいらっしゃるけど、阪神牝馬S(G2)に出る馬たちは自分の所有馬だったから…」と少し残念そうな表情を浮かべる。
「前走スプリングS(G2) では勝負どころで前が開かず、脚を余してしまった。それでも出走馬中最速の上がりで4着まで来たのだから、期待はしていました。心配なのは大外枠だったことだけ。3コーナーで先頭の馬に並んで行ったときには“よしっ!”と力が入りましたよ。強かったですね」と生産馬を讃えた。
同馬の母、メインリーは加国産。行雄さんが米国のせりに足を運んだ際、Cat Thiefがお腹に入った彼女の血統背景に惹かれ購入。日本に来てからは毎年旬の種馬を配合されてきたメインリーに、アグネスタキオンが配合されるのは必然だった。「母はおとなしい馬で、産駒も総じて手のかかる方ではないですね。サンライズプリンスも“いい子”だったので、小さい頃の印象はあまり覚えていないというのが正直なところです」と行雄さん。
しかし、育成段階に移ってからは持って生まれた潜在能力の高さを表しはじめる。「育成に行ってからは背中の柔らかさと飛びの奇麗なフォームで少しずつ目立つ存在になりました。去年の今頃は基礎体力を付けるため、じっくり乗り運動を進めていましたね。夏を過ぎて徐々に筋肉が付き、秋に入厩するまでたっぷり時間をかけた1頭ですから、まだ成長途上。これからもっと良くなっていくと思います」と期待を込めた。
近年、下河辺牧場生産馬の牡馬クラシック成績は、08年にモンテクリスエスが青葉賞(Jpn2)3着のあと日本ダービー(Jpn1)16着。昨年はレッドスパーダがスプリングS(Jpn2)2着のあと熱発のため皐月賞(Jpn1)を回避し、NHKマイルC(G1)を2着と惜敗している。
サンライズプリンスには、あともう少しのところで戴冠を逃した先輩たちの鬱憤をも晴らしてもらいたい。