2004年12月05日 阪神ジュベナイルフィリーズ G1
優勝馬:ショウナンパントル
プロフィール
- 生年月日
- 2002年02月20日 02歳
- 性別/毛色
- 牝/鹿毛
- 戦績
- 国内:4戦2勝
- 総収得賞金
- 92,888,000円
- 母 (母父)
- バブルウイングス(FR) by In the Wings(GB)
- 馬主
- 国本 哲秀
- 生産者
- 白老ファーム (白老)
- 調教師
- 大久保 洋吉
- 騎手
- 吉田 豊
【取材先:ショウナンパントル号の生産者・白老ファーム(スタッフ)】
―――おめでとうございます。ゴール前の接戦を制し、見事2歳牝馬チャンピオンに輝きましたね。最後はかなり力も入ったと思いますが、どんなお気持ちでレースはご覧になりましたか?
石垣繁殖主任:「まさか3連続はないだろう・・・」とあまり意識をせず、冷静に観ていましたから、最後の方は「あれ!来るの!?」といった感じで、その分ゴール前は特に力が入りましたね。
山口厩舎長:従業員も各厩舎や事務所でそれぞれ観戦していましたが、うちの厩舎も大声援で凄い盛り上がりでしたよ。レースが始まる前までは、とても静かだったんですけどね。
―――8番人気でしたが、デビュー2戦目では牡馬と混じってGIIIを2着しています。
石垣繁殖主任:全く期待していなかった訳ではありませんが、とにかく今回はあまり気負わずに、「どんな走りを見せてくれるのかなあ」といった気持ちで観ていました。人気を集めている馬の中にも1,600mのレースは初めてという馬もいましたから、そういった意味では、本馬はデビューから全て1,600mのレースを使ってきたというのも、多少のアドバンテージになったのではないでしょうか。自信はあまりありませんでしたが、2歳の牝馬ということもあり、何が起きるかわからないし、そこまでの差はないだろうとは思っていましたね。
―――トライアルのファンタジーステークスに出走しなかったというのも、結果的には良かったのでしょうかね?
石垣繁殖主任:そうかもしれませんね。今までだと、あそこで負けてしまって「残念だけどよく頑張ったなあ」という事が多かったのですが、それも含めて、運もいい方向に向いているんでしょうかね。
―――確かに過去を見ても3週連続でGⅠを勝利した牧場はないのではないでしょうか
石垣繁殖主任:前回もお話しましたが、うちは内国産馬の海外GⅠ初勝利、同日GⅠ初制覇など、何かと記録事が多いんですよね(笑)
―――さて、本馬の当歳の頃のお話をお聞かせ下さい。どんな事が印象に残っていますか?
山口厩舎長:とにかく白老に居た頃は、胃腸が弱く下痢ばかりしていました。そのせいで冬毛が全然抜けなくて・・・そういった事も含めて、ひときわ目立つようなサンデーの仔ではありませんでした。
―――血統は良血ですから、それでもやはり期待は大きかったですか?
石垣繁殖主任:近親にザッツザプレンティなどがいて、血統面では非常に期待していたのですが、上の兄弟達は期待程には走っていませんでした。それらがもう少し走ってくれていると期待も大きかったのでしょうが。しかしこの馬は2戦目の新潟2歳Sで2着という結果で、能力の高さというものは確認する事が出来ましたし、期待も膨らんではいました。
―――続いて母、バブルウイングスはどんなお母さんですか?
山口厩舎長:先程写真を撮った時も、捕まえるときに耳をしょっていましたよね(笑)、普段手入れをする時もちょろちょろしていて、つかまらなかったりします。
石垣繁殖主任:悪いことはしないけども、少しクセのある馬ですね。あと、逃げるクセもあるかな・・・(笑)
―――来年のお産の予定は?
石垣繁殖主任:今年はダンスインザダークを受胎しています。順調ならば来年の1月14日が予定日です。
―――ゼンノロブロイのような古馬の活躍も勿論嬉しいでしょうが、2歳馬はこれからクラシックにも繋がりますし、先々の期待も大きく膨らみますね。
石垣繁殖主任:本馬がこの世代で初めての2勝馬なんです。他の2歳馬は全て1勝馬ばかりなので、早く2つ目を勝つ馬が出て欲しいところなんですが、全体の勝ちあがり数では非常に良い数字が結果として残せているので、これからに期待しています。
―――ご協力ありがとうございました。今後益々のご活躍をお祈り致します。2歳女王決定戦・第56回ジュベナイルフィリーズ(GI)は、サンデーサイレンス産駒の伏兵馬・ショウナンパントルがゴール前の大接戦をアタマ差制して優勝した。
―――おめでとうございます。ゴール前の接戦を制し、見事2歳牝馬チャンピオンに輝きましたね。最後はかなり力も入ったと思いますが、どんなお気持ちでレースはご覧になりましたか?
石垣繁殖主任:「まさか3連続はないだろう・・・」とあまり意識をせず、冷静に観ていましたから、最後の方は「あれ!来るの!?」といった感じで、その分ゴール前は特に力が入りましたね。
山口厩舎長:従業員も各厩舎や事務所でそれぞれ観戦していましたが、うちの厩舎も大声援で凄い盛り上がりでしたよ。レースが始まる前までは、とても静かだったんですけどね。
―――8番人気でしたが、デビュー2戦目では牡馬と混じってGIIIを2着しています。
石垣繁殖主任:全く期待していなかった訳ではありませんが、とにかく今回はあまり気負わずに、「どんな走りを見せてくれるのかなあ」といった気持ちで観ていました。人気を集めている馬の中にも1,600mのレースは初めてという馬もいましたから、そういった意味では、本馬はデビューから全て1,600mのレースを使ってきたというのも、多少のアドバンテージになったのではないでしょうか。自信はあまりありませんでしたが、2歳の牝馬ということもあり、何が起きるかわからないし、そこまでの差はないだろうとは思っていましたね。
―――トライアルのファンタジーステークスに出走しなかったというのも、結果的には良かったのでしょうかね?
石垣繁殖主任:そうかもしれませんね。今までだと、あそこで負けてしまって「残念だけどよく頑張ったなあ」という事が多かったのですが、それも含めて、運もいい方向に向いているんでしょうかね。
―――確かに過去を見ても3週連続でGⅠを勝利した牧場はないのではないでしょうか
石垣繁殖主任:前回もお話しましたが、うちは内国産馬の海外GⅠ初勝利、同日GⅠ初制覇など、何かと記録事が多いんですよね(笑)
―――さて、本馬の当歳の頃のお話をお聞かせ下さい。どんな事が印象に残っていますか?
山口厩舎長:とにかく白老に居た頃は、胃腸が弱く下痢ばかりしていました。そのせいで冬毛が全然抜けなくて・・・そういった事も含めて、ひときわ目立つようなサンデーの仔ではありませんでした。
―――血統は良血ですから、それでもやはり期待は大きかったですか?
石垣繁殖主任:近親にザッツザプレンティなどがいて、血統面では非常に期待していたのですが、上の兄弟達は期待程には走っていませんでした。それらがもう少し走ってくれていると期待も大きかったのでしょうが。しかしこの馬は2戦目の新潟2歳Sで2着という結果で、能力の高さというものは確認する事が出来ましたし、期待も膨らんではいました。
―――続いて母、バブルウイングスはどんなお母さんですか?
山口厩舎長:先程写真を撮った時も、捕まえるときに耳をしょっていましたよね(笑)、普段手入れをする時もちょろちょろしていて、つかまらなかったりします。
石垣繁殖主任:悪いことはしないけども、少しクセのある馬ですね。あと、逃げるクセもあるかな・・・(笑)
―――来年のお産の予定は?
石垣繁殖主任:今年はダンスインザダークを受胎しています。順調ならば来年の1月14日が予定日です。
―――ゼンノロブロイのような古馬の活躍も勿論嬉しいでしょうが、2歳馬はこれからクラシックにも繋がりますし、先々の期待も大きく膨らみますね。
石垣繁殖主任:本馬がこの世代で初めての2勝馬なんです。他の2歳馬は全て1勝馬ばかりなので、早く2つ目を勝つ馬が出て欲しいところなんですが、全体の勝ちあがり数では非常に良い数字が結果として残せているので、これからに期待しています。
―――ご協力ありがとうございました。今後益々のご活躍をお祈り致します。2歳女王決定戦・第56回ジュベナイルフィリーズ(GI)は、サンデーサイレンス産駒の伏兵馬・ショウナンパントルがゴール前の大接戦をアタマ差制して優勝した。