重賞ウィナーレポート

2004年10月24日 菊花賞 G1

2004年10月24日 京都競馬場 晴 良 芝 3000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:デルタブルース

プロフィール

生年月日
2001年05月03日 03歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:11戦4勝
総収得賞金
401,562,000円
ダンスインザダーク
母 (母父)
ディクシースプラッシュ(USA)  by  Dixieland Band(USA)
馬主
(有) サンデーレーシング
生産者
ノーザンファーム (早来)
調教師
角居 勝彦
騎手
岩田 康誠
  • 1歳時のデルタブルース (募集カタログより)
    1歳時のデルタブルース (募集カタログより)
―――おめでとうございます。重賞初挑戦でクラシック制覇ですが、今のお気持ちをお聞かせ下さい。

 「びっくり!」と「嬉しい!」というのが正直なところです(笑)
ただゴールをするまでは勝利というものを意識しなかったですね。


―――菊花賞優勝は牧場でも初めてですし、ダービー馬が非常に残念な形で引退をしてしまいましたが、生産馬のワンツーともなりました。レース後の牧場の喜びの様子を聞かせて下さい。

 牧場の事務所でもそれなりの盛り上がりを見せていました。順番的に残念な事の後に嬉しい事があったので良かったです。


―――レースでは4コーナーからジョッキーが果敢に仕掛けてゆきましたが・・・

 ええ、「道営の雄」であるコスモバルクに、4コーナー付近から早々と並びかけてゆきましたから、瞬間は見せ場を作ったかな・・・とも見ていましたが、乗っているジョッキーも手ごたえが良かったようですし、全ての面でこの馬に理想的なレース運びとなったのではないでしょうか。ただこの勝利はフロックではないと思っています。


―――牧場時代はどのように育っていましたか

 そうですね、当時のスタッフからも順調に育成されてきたと聞いています。調教師の先生も牧場へは頻繁に見に来ておられましたが、調教の際のフットワークや仕草、或いは性格性向から、ある程度距離のあるレースの方が「競馬を嫌がらないのでは・・・」と考えていたのでしょうね。そしてレースを追う毎に力を付けてきたのだと思います。


―――母、ディクシースプラッシュについてもお聞かせて下さい。

1)どんな母親ですか?
 性格的には非常に温厚な馬ですね。16歳とそれなりの高齢になり、若干体形も変わってきましたが、輸入当時から手の掛からない馬ですよ。

2)輸入された経緯をお聞かせ下さい
 アメリカのキーンランドのせりで購入しました。良血馬を求めるのは誰でも同じで、勿論血統も重視しますが、アメリカの馬に関しては「骨格的」なところをよく見て判断します。そういった意味でこの馬はオーナーの目に留まったのはないでしょうか。

3)今年の当歳馬はどんな仔ですか?
 アグネスタキオン産駒(5/7生)で栗毛の牡馬ですが、これは本当に素晴らしい馬ですよ!牧場ではデルタブルースの活躍以前から、この当歳馬には高い評価を与えていました。今回の事で血統的な箔も付きましたし、これから非常に楽しみに思っています。


―――次走はまだ未定のようですが、これからも長距離砲としての活躍が期待されますね。

 そうですね、ついこないだまで1,000万条件を走っていた馬がこれからは各世代の一流馬と戦う事になるわけですが、意図的に長いところをずっと使われてきましたし、この勝利を機に飛躍して欲しいと願っています。


―――ご協力ありがとうございました。今後益々のご活躍をお祈り致します。