2005年03月06日 弥生賞 G2
優勝馬:ディープインパクト
プロフィール
- 生年月日
- 2002年03月25日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:3戦3勝
- 総収得賞金
- 1,454,551,000円
- 母 (母父)
- ウインドインハーヘア(IRE) by Alzao(USA)
- 馬主
- 金子 真人
- 生産者
- ノーザンファーム (早来)
- 調教師
- 池江 泰郎
- 騎手
- 武 豊
【取材先:ディープインパクト号の生産者・ノーザンファーム(事務局)】
―――― 今年の注目度NO.1とも言われる本馬が見事期待に応えて勝利をしました。おめでとうございます。まずは生産者として今のお気持ちをお聞かせ下さい。
(スタッフ) この時期の中山競馬は、馬場状態やトライアルレース特有のレース展開もあることから、実際に1着で入線するまではハラハラして観戦していました。それでも、本馬を注目するたくさんの競馬ファンの前での勝利でしたので、とても嬉しく思います。
―――― 2歳王者も居る中で、圧倒的1番人気に支持されました。これがまだ3戦目ですが、パドックなどをご覧になって、この日はどのように映りましたか?
(スタッフ) デビュー当時より若馬ならぬ落ち着きのある馬で、今回も初めての長距離輸送もクリアし、パドックでもいつもと変らぬ冷静な本馬の姿だったように思います。
―――― スローな展開の中、最後は2.3着の馬もしぶとく粘りましたが、ムチを入れることなく差し切りましたね。着差以上の強さだったかと思いますが、レース全体の感想をお聞かせ下さい。
(スタッフ) どの馬にも同じ条件でのレースですが、本馬にとってはゴール前の坂道などは初体験でもあったので、そんな中すでに同コースで高い実績のある馬たちを退けたことは、やはり力のある馬と感じました。そしてパターンの異なる3戦をふりかえり、常に騎乗者とのコミニュケーションをしっかりと保てる精神の強い馬と改めて思いました。
―――― さて、続いて本馬の血統について幾つかお聞かせ下さい。まずは母ウインドインハーヘアですが、独のGⅠ勝ちに英オークス2着、愛オークス4着と素晴らしい競走成績を残していますね。導入初年度からサンデーサイレンスを配合していますし、この繁殖に対する期待の大きさが伺えますが、牧場へ導入した経緯をお聞かせ下さい。
(スタッフ) 本馬の母は、自身がGⅠ勝馬であると共に近親にも欧州での注目すべき活躍馬がいることから、当牧場がプライベートに導入した繁殖牝馬です。導入時よりサンデーサイレンスとの交配を目的とした繁殖で、その結果はご存知のとおりです。
―――― その日本での初産駒で本馬の全兄であるブラックタイドは、素晴らしい素質を持ちながらもクラシックに乗れず悔しい思いをしましたね。兄と本馬とを比べてみてどのような点が似ている、或いは違うと思われますか?
(スタッフ) 兄のブラックタイドとの比較では、兄が剛とすれば本馬は柔と言えるのではないでしょうか。したがって能力としては大きな較差はなくとも動きに無駄が少ない点が本馬の長所でもあるようです。
―――― 更に2頭の全弟も本年デビューを迎えますが、非常に注目を集めそうですね?こちらの馬はどのようなタイプと思われますか?
(スタッフ) 現在もいたって順調に育成調教をすすめています。すでに関心の高まる2歳馬ですが、あえて言えばブラックタイドと本馬を足して割ったようなタイプとでもいいましょうか。これから調教のピッチがあがるにつれてさらに特徴が現れてくると思いますが。
―――― さて現在の母親の様子についてお聞かせ下さい。
(1)普段はどんな母親ですか?
(スタッフ) 性格は温厚ですし、子育ても無難にこなす普通の母親です。
(2)今年のお産の予定を教えて下さい。
(スタッフ) 今年は4月20日の予定日でアグネスタキオンを受胎しています。
―――― 続いて、本馬の牧場時代のことについてですが、当歳時の印象や育成時のエピソード・印象などをお聞かせ下さい。
(スタッフ) 本馬は当歳のセレクトセールに上場された馬でもありますが、当時は他のSS産駒に比較していくらか線の細いイメージで見られていたようです。しかし、その後の成長過程を見て思いますに、たまたまセール時点での馬体造りに幼さが残っていただけのことで、その後は身体を一枚一枚薄い紙で包んでいくように、じっくりとしっかりと成長しました。したがって育成時代には取り立ててエピソードのない平穏な日々を送っていましたね。ただ一つだけ言えることは、ボリューム感のない馬体造りであったぶん本馬の成長速度にあわせて育成と調教をすすめてきたと言うことです。また、その間はとても順調に調教をこなしていました。
―――― さて、最後になりますがいよいよ次はクラシックですね。別路線からまだ対戦していないライバル達も参戦します。史上8頭目の無敗の弥生賞馬に、本番はどのようなレースを期待していますか?
(スタッフ) 本馬の能力を一番良くとらえているのは、やはり武豊騎手でしょう。したがって、控えている大一番のクラシックレースでは、人馬一体となりさらに進化した本馬の姿を期待しています。また、ライバルたちも渾身の仕上げで参戦してくることでしょうから、その結果はわかりませんが、どのような結末になっても一人でも多くのファンの皆さんが次のレースでの本馬の姿を見に競馬場へ足を運んでくれるような魅力ある競馬をして欲しいと思っています。
―――― ご協力ありがとうございました。これからも無事に益々ご活躍されることを心よりお祈り申し上げます。第42回弥生賞(GII)は、単勝1.2倍の断然1番人気に推されたディープインパクト(父サンデーサイレンス)が、武豊騎手の手綱に応えて重賞初制覇を果たした。通算成績は3戦3勝、無敗の弥生賞馬の誕生で今年のクラシック戦線はヒートアップしそうだ。
―――― 今年の注目度NO.1とも言われる本馬が見事期待に応えて勝利をしました。おめでとうございます。まずは生産者として今のお気持ちをお聞かせ下さい。
(スタッフ) この時期の中山競馬は、馬場状態やトライアルレース特有のレース展開もあることから、実際に1着で入線するまではハラハラして観戦していました。それでも、本馬を注目するたくさんの競馬ファンの前での勝利でしたので、とても嬉しく思います。
―――― 2歳王者も居る中で、圧倒的1番人気に支持されました。これがまだ3戦目ですが、パドックなどをご覧になって、この日はどのように映りましたか?
(スタッフ) デビュー当時より若馬ならぬ落ち着きのある馬で、今回も初めての長距離輸送もクリアし、パドックでもいつもと変らぬ冷静な本馬の姿だったように思います。
―――― スローな展開の中、最後は2.3着の馬もしぶとく粘りましたが、ムチを入れることなく差し切りましたね。着差以上の強さだったかと思いますが、レース全体の感想をお聞かせ下さい。
(スタッフ) どの馬にも同じ条件でのレースですが、本馬にとってはゴール前の坂道などは初体験でもあったので、そんな中すでに同コースで高い実績のある馬たちを退けたことは、やはり力のある馬と感じました。そしてパターンの異なる3戦をふりかえり、常に騎乗者とのコミニュケーションをしっかりと保てる精神の強い馬と改めて思いました。
―――― さて、続いて本馬の血統について幾つかお聞かせ下さい。まずは母ウインドインハーヘアですが、独のGⅠ勝ちに英オークス2着、愛オークス4着と素晴らしい競走成績を残していますね。導入初年度からサンデーサイレンスを配合していますし、この繁殖に対する期待の大きさが伺えますが、牧場へ導入した経緯をお聞かせ下さい。
(スタッフ) 本馬の母は、自身がGⅠ勝馬であると共に近親にも欧州での注目すべき活躍馬がいることから、当牧場がプライベートに導入した繁殖牝馬です。導入時よりサンデーサイレンスとの交配を目的とした繁殖で、その結果はご存知のとおりです。
―――― その日本での初産駒で本馬の全兄であるブラックタイドは、素晴らしい素質を持ちながらもクラシックに乗れず悔しい思いをしましたね。兄と本馬とを比べてみてどのような点が似ている、或いは違うと思われますか?
(スタッフ) 兄のブラックタイドとの比較では、兄が剛とすれば本馬は柔と言えるのではないでしょうか。したがって能力としては大きな較差はなくとも動きに無駄が少ない点が本馬の長所でもあるようです。
―――― 更に2頭の全弟も本年デビューを迎えますが、非常に注目を集めそうですね?こちらの馬はどのようなタイプと思われますか?
(スタッフ) 現在もいたって順調に育成調教をすすめています。すでに関心の高まる2歳馬ですが、あえて言えばブラックタイドと本馬を足して割ったようなタイプとでもいいましょうか。これから調教のピッチがあがるにつれてさらに特徴が現れてくると思いますが。
―――― さて現在の母親の様子についてお聞かせ下さい。
(1)普段はどんな母親ですか?
(スタッフ) 性格は温厚ですし、子育ても無難にこなす普通の母親です。
(2)今年のお産の予定を教えて下さい。
(スタッフ) 今年は4月20日の予定日でアグネスタキオンを受胎しています。
―――― 続いて、本馬の牧場時代のことについてですが、当歳時の印象や育成時のエピソード・印象などをお聞かせ下さい。
(スタッフ) 本馬は当歳のセレクトセールに上場された馬でもありますが、当時は他のSS産駒に比較していくらか線の細いイメージで見られていたようです。しかし、その後の成長過程を見て思いますに、たまたまセール時点での馬体造りに幼さが残っていただけのことで、その後は身体を一枚一枚薄い紙で包んでいくように、じっくりとしっかりと成長しました。したがって育成時代には取り立ててエピソードのない平穏な日々を送っていましたね。ただ一つだけ言えることは、ボリューム感のない馬体造りであったぶん本馬の成長速度にあわせて育成と調教をすすめてきたと言うことです。また、その間はとても順調に調教をこなしていました。
―――― さて、最後になりますがいよいよ次はクラシックですね。別路線からまだ対戦していないライバル達も参戦します。史上8頭目の無敗の弥生賞馬に、本番はどのようなレースを期待していますか?
(スタッフ) 本馬の能力を一番良くとらえているのは、やはり武豊騎手でしょう。したがって、控えている大一番のクラシックレースでは、人馬一体となりさらに進化した本馬の姿を期待しています。また、ライバルたちも渾身の仕上げで参戦してくることでしょうから、その結果はわかりませんが、どのような結末になっても一人でも多くのファンの皆さんが次のレースでの本馬の姿を見に競馬場へ足を運んでくれるような魅力ある競馬をして欲しいと思っています。
―――― ご協力ありがとうございました。これからも無事に益々ご活躍されることを心よりお祈り申し上げます。第42回弥生賞(GII)は、単勝1.2倍の断然1番人気に推されたディープインパクト(父サンデーサイレンス)が、武豊騎手の手綱に応えて重賞初制覇を果たした。通算成績は3戦3勝、無敗の弥生賞馬の誕生で今年のクラシック戦線はヒートアップしそうだ。