【取材先：クラフトワーク号の生産者・白老ファーム（事務局）】


―――――　１番人気に応えて２つ目の重賞勝ち、おめでとうございます。レースはどのようなお気持ちでご覧になりましたか？

（スタッフ）　ありがとうございます。パドックでは休み明けをあまり感じさせないような馬体に見えましたし、気合も程良く乗っていたので、好勝負になると思いました。レースではジョッキーが非常に上手く乗ってくれました。ロスのないコース取りで直線に向いたときにいい位置にいたので、差し切ってくれると確信しました。


―――――　牧場での喜びの様子は如何でしたか？

（スタッフ）　今年最初の重賞を勝ったのでみんな盛り上がっていましたが、それ以上にその後に行われた京都金杯で、生産馬のアルビレオが一瞬勝つかと思わせた２着だったのでそちらのほうが盛り上がっていましたね。


―――――　半年間の休養明けで久々のレースでしたが、５７キロのハンデを背負ってレースレコードタイを記録しました。これから先が楽しみなレース内容でしたね。

（スタッフ）　ええ、力をつけている証拠だと思います。これからはもっと重い斤量を背負ってレースをしなければならないと思いますので、ケガをせずに頑張ってほしいです。


―――――　さて続いて、母ワーキングガールの今年のお産予定を教えて下さい。

（スタッフ）　今年はシンボリクリスエスを受胎していて、予定日は４月１６日です。


―――――　さて、昨年の生産馬活躍の勢いを今年もそのまま継続して、最高のスタートとなりましたが・・・。

（スタッフ）　昨年は生産牧場として過去最高の成績を残すなど、素晴らしい１年でした。今年もその勢いに乗って最高のスタートを切ることが出来ました。このいい流れを継続して、去年の成績を越せたらいいですね。


―――――　その昨年大活躍のゼンノロブロイ号とは一緒にダービーを目指した同期生ですが、今年はこの２頭に更に期待が高まります。昨年末も伺いましたが、改めて今年の抱負をお聞かせ下さい。

（スタッフ）　３歳春頃はレースで勝ったり負けたりをしていた２頭ですが、ゼンノロブロイがずいぶん先に行ってしまいました。クラフトワークにはこの勝利をステップに、少しでもロブロイに近づいて、秋ぐらいに直接対決を見れたらいいですね。
　牧場としてはこれからもこのような馬たちを生産できるよう、これから生まれてくる仔馬たちを大切に育て、無事に送り出すことができるようにスタッフ一丸となって頑張りたいと思います。


―――――　ご協力ありがとうございました。今年も益々のご活躍を心よりお祈り申し上げます。2005年の幕開けとなる重賞レース・第54回中山金杯（ＧＩＩＩ）は、単勝１番人気のクラフトワークが直線であっさり抜け出してレースレコードで圧勝。５カ月ぶりの久々を感じさせない快走で、昨年の函館記念（ＧＩＩＩ）に続く重賞２勝目をゲットした。