【取材先：デルタブルース号の生産者・ノーザンファーム（事務局）】

――――　約一年ぶりとなる復活勝利おめでとうございます。レースを御覧になっての本馬に対する感想と生産者としての喜びの声をまずはお聞かせ下さい。

（スタッフ）　ありがとうございます。前走（11/6、アルゼンチン共和国杯）を使った後、馬も順調に良化したのではないかと思いますが、中山コースでの長距離戦ということで、スローな流れが予想され「レースの流れに乗った切れ味のある馬が注意かな・・・」といった気持ちで観ていましたが、そういった中で勝つ事が出来たので、まずは一安心という気持ちですね。


――――　昨年の有馬記念を最後に今年は長い休養が続きましたが、休養中は牧場でどのように過ごされていましたか？

（スタッフ）　有馬記念の翌日（04/12/26）から宮城の山元トレセンに入り、3月末までそちらに居ました。その後4月より北海道へは戻っています。栗東に改めて入ったのが10/14日ですが、山元に戻って１週間くらい休ませた後からはずっと運動を続けていましたが、7月頃に少し楽をさせ、本格的に調整をしたのが8月の中旬からですね。


――――　有馬記念は同じ生産馬で、また菊花賞馬の先輩としてディープインパクトを迎えることになりますが、牧場からはどんなレースを期待していますか？

（スタッフ）　この馬も去年の菊花賞の後、ジャパンカップで3着になっていますし、底力があるのは確かに感じています。あとはレースの流れに上手く乗る事が出来れば、それなりの結果がついてくるのではと期待しています。

――――　続いて、母ディクシースプラッシュの現在の様子についてお聞かせ下さい。

（スタッフ）　いまは来年のお産に備えて順調に過ごしていますよ。お腹にはダンスインザダークを受胎しており、来年無事であれば本馬の全兄弟が誕生するので、今からとても楽しみです。


――――　今年はアドマイヤベガ産駒の当歳（牡・鹿毛・4/20生）がおりますが、こちらはどんな馬ですか？

（スタッフ）　アドマイヤベガを配合するのは初めてでしたが、腹袋のある見栄えのする馬ですよ。


――――　ありがとうございました。今後益々のご活躍をお祈り致しております。昨年の菊花賞馬デルタブルース（牡4歳、父ダンスインザダーク、母ディクシースプラッシュ）が、残り600ｍからロングスパート。抜け出した4番人気エルノヴァをゴール前で外からきっちり差し切り、ジャパンＣ除外のうっぷんを晴らす快勝を収めた。