2008年12月13日 中日新聞杯 Jpn3
優勝馬:ヤマニンキングリー
プロフィール
- 生年月日
- 2005年05月16日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/栗毛
- 戦績
- 国内:13戦5勝
- 総収得賞金
- 310,978,000円
- 母 (母父)
- ヤマニンアリーナ by サンデーサイレンス(USA)
- 馬主
- 土井 肇
- 生産者
- 錦岡牧場 (新冠)
- 調教師
- 河内 洋
- 騎手
- M.デムーロ
オーナーブリーダーの錦岡牧場では、今年、生産馬のヤマニンメルベイユ(父メジロマックイーン)が3月に中山牝馬S、8月にクイーンSと重賞を制しているが、同牧場の今年3度目となる重賞優勝馬は、ヤマニンメルベイユの半弟ヤマニンキングリーだった。
本馬の祖母ティファニーラス(祖母の父Bold Forbes)は、米国でケンタッキーオークスとファンタジーSのG1を2勝している快速馬。繁殖牝馬として同牧場に導入された祖母は、孫のヤマニンシュクル(阪神JFほか)など活躍馬を出している。
母ヤマニンアリーナは、この祖母とサンデーサイレンスの間に誕生した期待馬で、レースでもクローバー賞(オープン)に優勝するなど実績を残す。産駒の2頭が重賞を制して、牧場の大きな期待に応え同牧場代表血統後継馬に名乗りをあげている。
錦岡牧場の本場は、新冠町の最奥に位置する新和地区の丘の上にある。四季其々の趣ある佇まいは、個人的にも気に入っているのですが、うっすらと雪化粧をまとった牧場風景も良い。 昭和初期を感じさせる木造の重厚な事務所がさらに暖かさを感じさせる季節だ。
育成厩舎に伺うと、スタッフの方は屋内運動場で乗り運動をしているところだった。ひと段落したところで皆さんに感想を伺った。
姉のヤマニンメルベイユの調教をしていた川瀬さんは
「夏に帰って来た(ヤマニン)メルベイユに乗った時に、柔らかくて反応が素晴らしく重賞馬の乗り味を再認識させられたのですが、(ヤマニン)キングリーも姉に似た体型と雰囲気を持っていて、いつか重賞を取ると思っていました。少し威張ったような態度もキングリーに継いでいますね。」と。
同僚の尾崎さんは「そのうち重賞に勝つ馬だと信じていました。」と、スタッフの期待は当初よりかなり大きかったようだ。
場長の引木さんは、今回は本馬の乗り役を務めている。
「姉弟は、良く似ています。キングリーは男の仔だけにヤンチャな性格で、気持ちが乗らないと走ってくれない子供のようなところがありました。柔らかい体は姉(メルベイユ)とそっくりで、気分が良いと背を低くして、まるでチーターのような走りをします。」と引木場長も自ら育成・調教を手がけた愛馬の快挙に嬉しそうだ。
繁殖牝馬は常に20~25頭に留めて生産活動(繁殖は同町の泊津分場で行なわれる)をする同牧場だが、かつてはヤマニンウエーブ(牡 天皇賞・秋)ヤマニンゼファー(牡 安田記念、天皇賞・秋他)などの重賞馬を出し、近年もヤマニンリスペクト(牝 函館記念)、ヤマニンアラバスタ(牝 府中牝馬S)、ジョリーダンス(牝 阪神牝馬S)と毎年のように重賞馬を輩出している。
事務所で土井睦秋社長は「最近は、牝馬の活躍が目立っているからね。」と、久し振りになる牡馬の重賞優勝で、古馬戦線に向う本馬の活躍が楽しみな様子。
現在、ヤマニンアラバスタが繁殖活動を前に本場で休養しているが、ジョリーダンスも近じか里帰りさせる予定があるようだ。もちろん、次代の優秀な競走馬づくりの為で、そこには、オーナーブリーダーだからこそ決断できる醍醐味がある。
一環とした競走馬づくりを貫く錦岡牧場は、益々充実感が増して再びG1を制覇する時期が近づいている雰囲気がある。
本馬の祖母ティファニーラス(祖母の父Bold Forbes)は、米国でケンタッキーオークスとファンタジーSのG1を2勝している快速馬。繁殖牝馬として同牧場に導入された祖母は、孫のヤマニンシュクル(阪神JFほか)など活躍馬を出している。
母ヤマニンアリーナは、この祖母とサンデーサイレンスの間に誕生した期待馬で、レースでもクローバー賞(オープン)に優勝するなど実績を残す。産駒の2頭が重賞を制して、牧場の大きな期待に応え同牧場代表血統後継馬に名乗りをあげている。
錦岡牧場の本場は、新冠町の最奥に位置する新和地区の丘の上にある。四季其々の趣ある佇まいは、個人的にも気に入っているのですが、うっすらと雪化粧をまとった牧場風景も良い。 昭和初期を感じさせる木造の重厚な事務所がさらに暖かさを感じさせる季節だ。
育成厩舎に伺うと、スタッフの方は屋内運動場で乗り運動をしているところだった。ひと段落したところで皆さんに感想を伺った。
姉のヤマニンメルベイユの調教をしていた川瀬さんは
「夏に帰って来た(ヤマニン)メルベイユに乗った時に、柔らかくて反応が素晴らしく重賞馬の乗り味を再認識させられたのですが、(ヤマニン)キングリーも姉に似た体型と雰囲気を持っていて、いつか重賞を取ると思っていました。少し威張ったような態度もキングリーに継いでいますね。」と。
同僚の尾崎さんは「そのうち重賞に勝つ馬だと信じていました。」と、スタッフの期待は当初よりかなり大きかったようだ。
場長の引木さんは、今回は本馬の乗り役を務めている。
「姉弟は、良く似ています。キングリーは男の仔だけにヤンチャな性格で、気持ちが乗らないと走ってくれない子供のようなところがありました。柔らかい体は姉(メルベイユ)とそっくりで、気分が良いと背を低くして、まるでチーターのような走りをします。」と引木場長も自ら育成・調教を手がけた愛馬の快挙に嬉しそうだ。
繁殖牝馬は常に20~25頭に留めて生産活動(繁殖は同町の泊津分場で行なわれる)をする同牧場だが、かつてはヤマニンウエーブ(牡 天皇賞・秋)ヤマニンゼファー(牡 安田記念、天皇賞・秋他)などの重賞馬を出し、近年もヤマニンリスペクト(牝 函館記念)、ヤマニンアラバスタ(牝 府中牝馬S)、ジョリーダンス(牝 阪神牝馬S)と毎年のように重賞馬を輩出している。
事務所で土井睦秋社長は「最近は、牝馬の活躍が目立っているからね。」と、久し振りになる牡馬の重賞優勝で、古馬戦線に向う本馬の活躍が楽しみな様子。
現在、ヤマニンアラバスタが繁殖活動を前に本場で休養しているが、ジョリーダンスも近じか里帰りさせる予定があるようだ。もちろん、次代の優秀な競走馬づくりの為で、そこには、オーナーブリーダーだからこそ決断できる醍醐味がある。
一環とした競走馬づくりを貫く錦岡牧場は、益々充実感が増して再びG1を制覇する時期が近づいている雰囲気がある。