【取材先：ダイワメジャー号の生産者・社台ファーム（事務局）】

――――　昨年の皐月賞から実に約一年ぶりの勝利おめでとうございます。最後はＧⅠ馬の力の違いを見せてくれました。手術後ということもあって、レース前は不安と期待との気持ちがあった事と思いますが、レースを終えての感想をお聞かせ下さい。

（スタッフ）ありがとうございます。手術後の経過も良好でしたし、美浦に入厩したあとも順調に調整が続けられていたので、良いケイバをしてくれるのでは・・・という期待はもちろんしていましたが、久々の実戦でしたのでどういうケイバになるのか？という不安の方が大きかったのは事実です。


――――　牧場にとってもこの馬の復活は大きな力になると思いますが、これまでの道のりも踏まえて、この馬に対しての思い入れを改めてお聞かせ下さい。

（スタッフ）様々な枝葉から活躍馬を輩出しているファミリーで、このファミリーは社台ファームだけでなく、ノーザンファームでも活躍馬を輩出している、今や社台グループを支える根幹牝系です。実力があるのはわかっていましたが、復帰への道のりは簡単なものではありませんでした。しかしこうもあっさり結果を出すあたりは、この血統の持つ底力を見せ付けられたように思います。


――――　続いて母スカーレットブーケについていくつかお聞かせ下さい。
１）普段はどんな母親ですか？
（スタッフ）強気な気性は相変わらずですね。厳しく子供をしつけるタイプです。

２）今年のお産の予定を教えて下さい。
（スタッフ）今年は５月上旬にダンスインザダーク産駒を出産予定です。


――――　さて最後になりますが、本馬はまだ９戦しかしていませんし、この勝利を機にこれから大暴れをしてくれる事を期待したいですね。

（スタッフ）新馬戦のパドック寝っころがりに始まり、去年の皐月賞、そして今回の勝利、この馬にはいつも驚かされてばっかりなような気がします。ですが、こんなサプライズなら何回でも味わいたいと思っています。次はどういうことで驚かしてくれるでしょうかね？今後も応援宜しくお願い致します。

第37回ダービー卿ＣＴ（ＧIII）は、柴田善臣騎手騎乗のダイワメジャー（牡４歳、父サンデーサイレンス）が57.5キロのトップハンデをものともせず、１分32秒３のレコードタイムで快勝。ノドの手術を乗り越えた昨年の皐月賞馬が完全復活をアピールした。