重賞ウィナーレポート

2004年08月01日 関屋記念 G3

2004年08月01日 新潟競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ブルーイレヴン

プロフィール

生年月日
2000年04月09日 04歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:13戦3勝
総収得賞金
146,536,000円
サッカーボーイ
母 (母父)
ヘイアンリリー  by  シンボリルドルフ
馬主
金子 真人
生産者
佐々木牧場 (門別)
調教師
角居 勝彦
騎手
吉田 稔
  • 母ヘイアンリリー
    母ヘイアンリリー
 本馬のふるさとは門別町賀張の佐々木牧場。日高でも古くから牧場の営まれている地域だ。同牧場も四代目の佐々木邦彦氏(28歳)が経営を務め兄弟家族4人で12頭の繁殖牝馬を繋養している。邦彦氏は子供のころより牧場の手伝いをしており、同牧場の輩出した名馬ナリタトップロード(11年菊花賞ほか)の世話もしてきた馬一筋の実直な青年経営者だ。

 デビュー当時からファン、関係者から大きな期待が寄せられた本馬の2度目の重賞制覇に関係者からの評価も高いが、自宅のテレビで応援したレースの感想を聞くと「ゴールまでヒヤヒヤでしたよ。良く粘ってくれましたね。怪我で長い間休養を取っていたので結果を出せて嬉しいですね。」と復活した本馬の活躍に邦彦氏は喜ぶ。秋の毎日王冠、天皇賞・秋を予定する本馬だが「1,800m、2,000mのほうが向いていますよ。すっかり大人になった様子なので楽しみです」と今後の活躍に期待する。

 母ヘイアンリリー(母の父シンボリルドルフ)も同牧場産で、邦彦氏が世話をしてきた。「母親はシンボリルドルフの血を引いて気性が荒くじゃじゃ馬ですが、子供の面倒見は良いですね。本馬は母に似ずおとなしく、言うことを聞く頭の良い仔でした」(邦彦氏)と振り返る。
 本馬は第6仔になるが、兄弟では半兄ハセノアフリート7歳(父アフリート)現役・地方7勝、同じくノボフリー6歳、セン(父アフリート)地方5勝などがいて、半弟の1歳(父マヤノトップガン)は静内町真歌で育成中、昨年は空胎だが今年は本馬と同じ配合でサッカーボーイが受胎確認され期待される。

 北海道もこのところ猛暑が続き、厩舎で休養中の母ヘイアンリリーを撮影させて頂いた。「馬もバテますよね」と優しく見守る邦彦氏はまだ独身。「馬のことで頭がいっぱいで結婚はまだですよ」と語るが、古くから引き継がれる同牧場の若き経営者に周囲の関係者の結婚相手探しは忙しそうだ。本馬のGⅠ制覇と邦彦氏の結婚という大きな目標を持つ佐々木牧場だった。 第39回関屋記念は、単勝1番人気のブルーイレヴンが好位追走から他馬の追撃を押さえて優勝。1年9ヶ月ぶりの勝利を東京スポーツ杯2歳Sに続く重賞制覇で飾った。ブルーイレヴンの馬主は金子真人氏、生産者は北海道・門別町の佐々木牧場 。母ヘイアンリリーも同牧場の生産馬で、本馬はその第6仔にあたる。