重賞ウィナーレポート

2005年09月10日 朝日ChC G3

2005年09月10日 阪神競馬場 曇 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ワンモアチャッター

プロフィール

生年月日
2000年05月11日 05歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:33戦6勝
総収得賞金
197,433,000円
ペンタイア(GB)
母 (母父)
スケアヘッドライン  by  パドスール(GB)
馬主
松井 一三
生産者
白老ファーム (白老)
調教師
友道 康夫
騎手
福永 祐一
【取材先:ワンモアチャッター号の生産者・白老ファーム(石垣繁殖主任)】


―――― 最後は混戦でしたが、しっかりと勝ち切りましたね。重賞初勝利おめでとうございます。一番人気に支持されましたが、レースの前はどのようなお気持ちでしたか?

(スタッフ) ありがとうございます。強いメンバーが休み明けだったりしたので、小倉を使ってきた本馬と3着だったツルマルヨカニセには分がいいなと期待をしていました。ワンモアチャッターは連には絡めるだろう、ツルマルヨカニセの方も、3着以内に入れるだろうと思っていました。僅差でしたが2頭とも3着以内に入れて、しかも1頭が勝つ事が出来て嬉しいですね。



―――― レースで走りをご覧になっての感想は如何ですか?

(スタッフ) 首をあっちに向けたりこっちに向けたりと、かなり気の悪そうな走り方をしていましたよね。あれで勝つのだから、力を付けてきているんだなと思いました。


―――― ゼンノロブロイ、クラフトワークに続き、同5歳世代の活躍が目立ちますね?同時に古馬になってから活躍する生産馬が多いなと思うのですが・・・

(スタッフ) そうですね、うちの牧場はそのパターンが多いですね。何故かは分からないですが・・・


―――― クラフトワークも生産され、種牡馬ペンタイアとの相性も良いですね。2頭とも母はパドスールの肌ですが、この配合は偶然でしょうか?

(スタッフ) ・・・偶然でしょうかね。クラフトワークは兄の活躍もあったので、デビュー前からある程度期待はしていましたが、正直なところワンモアチャッターも重賞を勝つとまでは想像していませんでしたね。ただクラフトワークだけでなく、この馬の活躍があって初めてパドスール×ペンタイアは合うのかなあ?と思いましたね。残念ながら母はもうこの牧場には居ませんし、父も日本に居ません。これだけ活躍するともう一度種付けしたくなりますよねえ(笑)


―――― さて、本馬の当歳時の印象や記憶に残っていることなどがあればお聞かせ下さい。

(スタッフ) 生まれて2~3カ月した頃でしょうかね。ワンモアチャッターとクラフトワークは牧場内でも違う厩舎にそれぞれ居たのですが、「そっちのペンタイアうるさくない?」と向こうの厩舎スタッフが私に聞いてきました。「こっちのはうるさいよ」と答えたら、向こうもかなりうるさくて手を焼いてると話していました。あの気の強さだけは今でも忘れないですね。


―――― 奇遇にも同じ配合で同じような悩みを抱えていた訳ですね。ワンモアチャッターのそういった気性はお母さんの血統的なものでしょうか?

(スタッフ) お母さんもキツイ馬でしたよ。悪いことはしないですが、イヤな事は断固拒否する頑固な性格でしたね。ですから普段もあまり余計なコトは出来なかったですよ。そういった気の強さは同じところがありますね。その気の強さが競走にいい方向に出ているのだと思います。


―――― 白老ファームさんは、昨年の秋に生産馬が大活躍をされましたね。今年もGⅠに向けてのTRなどで各世代の期待馬が結果を残しています。今年の秋もまた楽しみですね?

(スタッフ) そうですね、ここにきて2歳の重賞勝馬も含め、2週連続で重賞を勝ち、盛り上がって来たかなという感じです。去年は出来過ぎというくらいの成績でしたから、今年はどれか1つでも勝ってくれるといいなと思っています。


―――― はい、これからも生産馬の益々のご活躍を祈っております。朝日チャレンジC(GIII)が10日、阪神競馬場で行われ、単勝1番人気のワンモアチャッター(牡5歳、父ペンタイア)が、直線の激しい攻防をクビ差制して優勝。通算33戦目で念願の重賞初Vを果たした。