2008年11月15日 京王杯2歳S Jpn2
優勝馬:ゲットフルマークス
プロフィール
- 生年月日
- 2006年02月27日 02歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:3戦2勝
- 総収得賞金
- 54,125,000円
- 母 (母父)
- グラブ(USA) by Danzig(USA)
- 馬主
- (株) ジェイアール
- 生産者
- 梅田牧場 (荻伏)
- 調教師
- 岩戸 孝樹
- 騎手
- 四位 洋文
ブービー人気のゲットフルマークスが有力馬を抑えて鮮やかに逃げ切った勝利だった。浦河町荻伏にある梅田牧場は驚きと共に、生産馬の重賞初制覇の喜びに家族の笑顔は絶えない。
同牧場は、荻伏の市街地に近く、河川敷に広がる20ヘクタールほどの平らな土地で、梅田和義社長・管子夫妻と息子さんの幹也さん・玲子さん夫妻の2世代で飼養繁殖牝馬10頭を扱う家族経営の牧場。過去に中央の重賞馬は出していないが生産馬の活躍は多く、昭和33年の創業以来堅実な牧場経営を続けている。
人気の薄かった今回のレースに、梅田さん親子は仕事の手を休めて夫々の家で応援していたそうだ。
本馬のゼッケン2番を、12番とすっかり勘違いしていた梅田社長は「まさか勝てるとは思っていなかったからね。(直線に入って)さっきまで先頭に来ていたと思ったのにゴールには2番が先に入っていた。‘うちの馬どこに行った’って、母さんに聞いたら‘勝ったよ’ってビックリした顔をしている。もう一度テレビを覗き込んだら、確かにうちの馬が勝ったようだからビックリ、えらい事になったと思いましたよ。(重賞優勝は)縁の無い事だと思っていましたからね。早速、婆さん(梅田社長のお母さん)に言ってあげたら喜んでくれて嬉しかった。自分の冥土の土産にも成りました。」とご夫婦揃って手放しで喜ぶ。
92歳になるという梅田社長のお母さんも、軍馬やアラブ種を扱っていただけに梅田さんたちの生産馬が何時か重賞に勝つことを夢に見ていたそうだ。ちなみに、年齢は明かしてくれなかったが「冥土」と言葉をつなぐ梅田社長は十二分に若々しく元気な方だ。
本馬の快挙には、牧場の中心となって働く幹也さんの喜びも当然大きい。「兄弟馬も良く走っているし、何時も期待はもって応援しています。笠松さん(ディープスカイの笠松牧場)や周りの牧場がどんどん大きなレースを取っていますから‘いつかは自分も’という気持ちで頑張ってきたので嬉しいです。それにしても東京の直線は長いですね。良い脚で逃げていたので行けそうだと思いましたけれど、いつ抜かれるのかと気を揉みました。」と逃げ切った最後の直線での応援には精神的に相当疲れた様子。
本馬の受胎時には母親が爪を悪くして思うように歩けない時もあり、産まれた時から本馬の健康状態にも気を使って来ただけに喜びの気持ちは重なる。
本馬の母グラブ(母の父Danzig)は、梅田社長が親交のある河野通文調教師とキーンランドのせりに出向いて導入した繁殖牝馬。当初目をつけていたウッドマンの肌の繁殖は当てがはずれて、上場間際の母を見出して競り落としたそうだ。「グラブの仔だから勝てたのかもしれないし分らないものだよ。」と梅田社長。
本馬の兄弟は、一番仔の半兄トラストカイリキー(父ティッカネン 中央5勝)など、既に5頭が勝ち上がるという成績を残す。母は仔出しの良い牧場の孝行馬となっている。
本馬は7番仔で、半弟の1歳(父アグネスフライト)は、管内の育成場に移動しているが、育成場のスタッフに‘本馬の上を行く凄い馬’と評されるほど期待されている。また、当歳の半妹もデビッドジュニアの初仔でもあり注目されるが、今は離乳を終え仲間と元気良く放牧地を走り回っていた。
次走は、JpnⅠ朝日杯FSが予定される。梅田社長は「怪我無く無事に走ってもらいたい。」と謙虚に語るが、お婆ちゃんや牧場の次代を担う幹也さん夫妻のためにも、本馬には突き進んでもらいたい。家族の笑顔が大変印象に残る梅田牧場だ。
同牧場は、荻伏の市街地に近く、河川敷に広がる20ヘクタールほどの平らな土地で、梅田和義社長・管子夫妻と息子さんの幹也さん・玲子さん夫妻の2世代で飼養繁殖牝馬10頭を扱う家族経営の牧場。過去に中央の重賞馬は出していないが生産馬の活躍は多く、昭和33年の創業以来堅実な牧場経営を続けている。
人気の薄かった今回のレースに、梅田さん親子は仕事の手を休めて夫々の家で応援していたそうだ。
本馬のゼッケン2番を、12番とすっかり勘違いしていた梅田社長は「まさか勝てるとは思っていなかったからね。(直線に入って)さっきまで先頭に来ていたと思ったのにゴールには2番が先に入っていた。‘うちの馬どこに行った’って、母さんに聞いたら‘勝ったよ’ってビックリした顔をしている。もう一度テレビを覗き込んだら、確かにうちの馬が勝ったようだからビックリ、えらい事になったと思いましたよ。(重賞優勝は)縁の無い事だと思っていましたからね。早速、婆さん(梅田社長のお母さん)に言ってあげたら喜んでくれて嬉しかった。自分の冥土の土産にも成りました。」とご夫婦揃って手放しで喜ぶ。
92歳になるという梅田社長のお母さんも、軍馬やアラブ種を扱っていただけに梅田さんたちの生産馬が何時か重賞に勝つことを夢に見ていたそうだ。ちなみに、年齢は明かしてくれなかったが「冥土」と言葉をつなぐ梅田社長は十二分に若々しく元気な方だ。
本馬の快挙には、牧場の中心となって働く幹也さんの喜びも当然大きい。「兄弟馬も良く走っているし、何時も期待はもって応援しています。笠松さん(ディープスカイの笠松牧場)や周りの牧場がどんどん大きなレースを取っていますから‘いつかは自分も’という気持ちで頑張ってきたので嬉しいです。それにしても東京の直線は長いですね。良い脚で逃げていたので行けそうだと思いましたけれど、いつ抜かれるのかと気を揉みました。」と逃げ切った最後の直線での応援には精神的に相当疲れた様子。
本馬の受胎時には母親が爪を悪くして思うように歩けない時もあり、産まれた時から本馬の健康状態にも気を使って来ただけに喜びの気持ちは重なる。
本馬の母グラブ(母の父Danzig)は、梅田社長が親交のある河野通文調教師とキーンランドのせりに出向いて導入した繁殖牝馬。当初目をつけていたウッドマンの肌の繁殖は当てがはずれて、上場間際の母を見出して競り落としたそうだ。「グラブの仔だから勝てたのかもしれないし分らないものだよ。」と梅田社長。
本馬の兄弟は、一番仔の半兄トラストカイリキー(父ティッカネン 中央5勝)など、既に5頭が勝ち上がるという成績を残す。母は仔出しの良い牧場の孝行馬となっている。
本馬は7番仔で、半弟の1歳(父アグネスフライト)は、管内の育成場に移動しているが、育成場のスタッフに‘本馬の上を行く凄い馬’と評されるほど期待されている。また、当歳の半妹もデビッドジュニアの初仔でもあり注目されるが、今は離乳を終え仲間と元気良く放牧地を走り回っていた。
次走は、JpnⅠ朝日杯FSが予定される。梅田社長は「怪我無く無事に走ってもらいたい。」と謙虚に語るが、お婆ちゃんや牧場の次代を担う幹也さん夫妻のためにも、本馬には突き進んでもらいたい。家族の笑顔が大変印象に残る梅田牧場だ。