重賞ウィナーレポート

2005年10月01日 札幌2歳S G3

2005年10月01日 札幌競馬場 曇 良 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:アドマイヤムーン

プロフィール

生年月日
2003年02月23日 02歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:3戦3勝
総収得賞金
740,462,000円
エンドスウィープ(USA)
母 (母父)
マイケイティーズ  by  サンデーサイレンス(USA)
馬主
近藤 利一
生産者
ノーザンファーム (早来)
調教師
松田 博資
騎手
本田 優
【取材先:アドマイヤムーン号の生産者・ノーザンファーム(事務局)】


―――― 見事デビューから3連勝での重賞制覇おめでとうございます。例年荒れる傾向のレースですが、しっかりと人気に応えての勝利でした。レース前の気持ちとレース後の感想をお聞かせ下さい。

(スタッフ) ありがとうございます。函館を使ってから札幌と、十分な間隔を取れた成果が伺える体調だったので、それなりのメンバーが集まりましたが、不利さえ無くこの馬本来の力を出せれば、それなりの結果が出せるのではと思っていました。レースでは抜け出してからが速かったですね。ジョッキーも非常に上手に乗ってくれたと思います。


―――― 1,800mのこのレースを力で制しましたし、旬な配合ですから今後が非常に楽しみですね。ラインクラフトも含め、本馬にもエンドスウィープ産駒の奥の深さを感じさせますね?

(スタッフ) そうですね、サンデーサイレンスの肌にエンドスウィープの配合ですが、紐解くと近親にヒシアマゾンなどもいますし、中距離での活躍馬が目に付く血統ですね。デビューがたまたま北海道場所だったという事で、同じ1,800mのレースを2回使っていますけど、非常に器用な走りを見せてくれましたので、これから広い中央場所へ行って、更にあの末脚が活きてくれるのではないでしょうか。


―――― さて、本馬の牧場時代の印象をお聞かせ下さい。

(スタッフ) セレクトセールの上場馬ですが、当時からセールにノミネートされるだけのことはあって、エンドスウィープ産駒の割には、シャープで好馬体の馬でしたね。育成に入って調教も早い時期から軌道に乗る事が出来ましたね。今年の1月10日から時計を出し始めているのですが、入厩まで一日も休まず調教を積む事が出来ましたので、丈夫さというのをとても感じましたね。


―――― それではデビュー前から、それなりに期待の高かった馬と言えるでしょうか?

(スタッフ) そうですね、当初から北海道を使う予定でおりましたので、札幌2歳ステークスは大きな目標でもありました。その目標に順調に進む事が出来て勝てた事を非常に嬉しく思います。


―――― さて続いて、母マイケイティーズについてもお聞かせ下さい。母自身は競馬不出走ながら、初年度産駒と本馬と、2頭とも中央で勝利を挙げられていますね。

(スタッフ) 競馬を使う事が出来なかったというのは別の問題ですが、サンデーサイレンスの仔でもありますし、比較的見栄えのする馬ですね。先程セールのお話がありましたが、おそらくセール上場時には、そういった母の体型もプラス材料となったのではないでしょうか。


―――― 今年はサクラバクシンオーの牡馬が生まれていると思いますが、こちらはどんな当歳馬ですか?

(スタッフ) この当歳馬もとてもいい馬ですね。順調に成育が続くのであれば、おそらく来年のセレクトセール1歳の上場候補馬となるのではないでしょうか。


―――― これまでタイプの異なった4頭の種牡馬を配合されてきているようですが・・・(メジロライアン・エンドスウィープ・ジャングルポケット・サクラバクシンオー)

(スタッフ) それぞれに形のいい馬が出ていますね。もっともまだ2頭の産駒しか競走をしていませんが、今年はフレンチデピュティを配合し、受胎しておりますので、無事に来年生まれてくれればそちらも非常に楽しみと思っています。


―――― 昨年のストーミーカフェやジャングルポケットなど、同牧場生産馬でこのレースを勝った馬が、その後も大活躍をしていますね。それぞれタイプが異なると思いますが本馬にはどんな期待をしていますか?

(スタッフ) 勿論クラシックを目標に頑張って欲しいと思います。ゆったりとしたレース運びが出来る中央場所の中で、この馬の脚質に合ったレース選択をすることになると思いますが、牝系が成長力の見込める血統でもありますし、幸い北海道での競馬成績は3戦3勝と好内容でしたので、それが一つでも延ばす事が出来ればと期待をしています。


―――― ありがとうございました。今後益々のご活躍をお祈り致しております。単勝1番人気に推されたアドマイヤムーン(牡2歳、栗東・松田博厩舎、父エンドスウィープ、生産・ノーザンファーム)が3コーナーで仕掛けて抜け出し、無傷の3連勝を飾った。2着にはディープエアー(父タイキシャトル)が入線。