重賞ウィナーレポート

2004年06月13日 ファルコンS G3

2004年06月13日 中京競馬場 晴 良 芝 1200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:キョウワハピネス

プロフィール

生年月日
2001年04月18日 03歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:12戦3勝
総収得賞金
71,379,000円
オース(IRE)
母 (母父)
グッドルックス(USA)  by  Mr. Prospector(USA)
馬主
浅川 昌彦
生産者
協和牧場 (新冠)
調教師
佐山 優
騎手
安田 康彦
  • 母グッドルックスと半弟の当歳(2004年6月撮影)
    母グッドルックスと半弟の当歳(2004年6月撮影)
 協和牧場は、今年の1月5日の中山金杯で勝鞍を上げたアサカディフィートも輩出。本社は九州で新冠町に繁殖と育成の牧場をそれぞれに持つが、今回は新冠町明和の繁殖牧場を訪ねた。ビッグレッドファームと同地名だが、最も奥にあり、山に囲まれている。ここの責任者・中川場長は「本当に静かなところで、馬も音に敏感になりますね。付近に鹿が30頭程いて毎日放牧地で馬と一緒に草を食べています」と初夏の様子を語る。

本馬の人気薄での重賞初制覇にはさすがに嬉しそうで、「少し期待をしていましたが、(安田騎手は)大胆なレースをしてくれましたね。やはり強い馬ですよ」(中川場長)と語る。大外からのマクリで先行集団にとりついた時は一緒にテレビで観戦していた5人のスタッフと思わず立ち上がり声をからしたそうだ。

 本馬の幼駒のころは「きかないワンパクな仔でしたが、走りそうな雰囲気を持ち合わせていました。性格は大人しい母親とは別でしたね」と振り返る。
 本馬の母はグッドルックス(米国産、母の父Mr.Prospector)で1歳のとき期待を担っての輸入。中央3勝をあげ1997年より本牧場の看板馬として繁殖に務める。本馬の半姉のパワーオブラブ(父サンデーサイレンス)は現役を引退し本牧場で繁殖生活、本馬は第2仔になる。半妹の1歳牝馬(父タバスコキャット)は本牧場の育成場(新冠町西泊津)で育成中。今年は兄弟で初めての男の仔(父アドマイヤベガ)が2月29日に誕生し、すでにJBBA静内種馬場期待の新種牡馬・アラムシャーを交配したそうだ。

「今年生まれた本馬の半弟がいいですよ。今から期待しています」とのことで早速放牧地へ向かうことに。母親譲りの芦毛でワンパクなところが本馬似なのか、いたずらしようと、近寄りすぎてなかなか写真を撮らせない。母グッドルックスは横で静かに草をはんでいた。本馬の重賞初制覇で兄弟の活躍に期待を膨らます協和牧場だ。 3歳スプリント王決定戦、第18回ファルコンSは、10番人気の伏兵馬・キョウワハピネスが優勝。重賞初挑戦、キャリアわずか12戦目の小柄な牝馬が、快速自慢の強豪たちをねじ伏せた。通算成績は12戦3勝。キョウワハピネスの馬主は浅川昌彦氏、生産者は北海道・新冠町の協和牧場。