重賞ウィナーレポート

2006年08月06日 函館2歳S G3

2006年08月06日 函館競馬場 晴 良 芝 1200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ニシノチャーミー

プロフィール

生年月日
2004年03月08日 02歳
性別/毛色
牝/栗毛
戦績
国内:2戦2勝
総収得賞金
39,560,000円
サクラバクシンオー
母 (母父)
ブランドミッシェル  by  ニシノエトランゼ(USA)
馬主
西山 茂行
生産者
西山牧場 (鵡川)
調教師
浅見 秀一
騎手
四位 洋文
  • レース直前まで調教した西山牧場トレーニングセンターの育成スタッフ
    レース直前まで調教した西山牧場トレーニングセンターの育成スタッフ
ニシノチャーミー号の生産者 (有)西山牧場・山田場長のコメント
 
 ――――世代初の重賞勝ちおめでとうございます。 牧場としても02年以来の重賞勝ちとなりました。
山田場長:ありがとうございます。レース当日はオーナーと二人で観戦へ行きました。ゴールしてからはオーナーと抱き合い喜びましたね。ニシノフラワーやセイウンスカイとは違い、牧場ゆかりの血統で「ニシノ」という冠名で勝利出来た事が何より嬉しいです。牧場へ戻ってからのスタッフの様子もいつもと違っていましたね。本馬のお祖母ちゃんも世話をしていた古くから勤めている従業員などは感無量といった感じでしょうか。みんな次の日の朝は本当にいい顔をしていましたね。二日酔いで酷い顔をしていた者もいましたが・・・(笑)。それくらいスタッフ全員が喜んでいましたよ。
注:西山牧場生産馬/冠名・ニシノ
  購入馬    /冠名・セイウン
  数年前より上記に統一された。

 ――――勝ちタイムも非常に優秀でしたが、レースをご覧になっての感想をお聞かせ下さい。
山田場長:私は4コーナーを回った時に勝てるのでは・・・と思いました。調教師さんから馬の状態は凄く良いとは聞いておりましたが、レース前は「初めての牡馬相手にどこまでやれるかな?」という思いでした。勿論レース前は勝って欲しいという気持ちはありましたが、1着という結果は正直予想外でしたね。

 ――――今年は既に2歳馬が7頭デビューして3頭が勝ち上がっているとの事ですが、この好調さには何か秘密があるのでしょうか?
山田場長:特段変わった事はしていませんが、この前の世代(現3歳)から冬場乗り込む量を増やす事が出来た事が好成績に繋がっているのでしょうか。それまで冬場は600mの屋内馬場でしかトレーニングをしていなかったのですが、スタッフが当番で代わる代わる1,000mの馬場を凍らないように一晩中ハロー掛けをして、外でのトレーニングが出来た事は凄く大きいと思いますよ。お陰で馬にストレスを与えないように心がけ、順調に調教を進めることが出来ましね。

 ――――続いて本馬の牧場時代の様子についてお聞かせ下さい。
山田場長:生まれた頃から特段目立って良かったり悪かったりするところが無かったですね。エピソードやこれといった印象も無く、普通の馬でしょう(笑)。
 育成時代に手掛けたスタッフの話では「最初から手が掛からなかった」と言っていましたが、「乗り出してからは動きの良さが目立っていた」との事で、デビューまで順調に進められた1頭ですね。

 ――――続いて本馬の母や兄弟馬についてお聞かせ下さい。
山田場長:母はもう当牧場にはおりませんが、自身も中央で5勝を上げていましたので、今まで良い種馬を配合してきました。しかし思ったように競走成積へ繋がらなかったので、「少し配合種牡馬を軽く(短め)にしてみよう」という意図でサクラバクシンオーを配合しました。それが見事にハマった結果ですね。01年生まれのニシノワカガシラ(現役5 歳・父ダンスインザダーク)なんかは、生まれた時から本当にいい馬で、大きなところを狙いたくような、そんな期待をさせる馬でしたが、こちらも成績には伴いませんでした。

 ――――今後は一度牧場へ戻り、休養されるとの事でしたが、これから期待することを最後にお聞かせ下さい。
山田場長:長い距離のレースに向いているとは思えないので、一番の目標は来年の桜花賞になるでしょか。それまで怪我無く、とにかく順調に進んでいって欲しいと思います。桜花賞はニシノフラワーで勝っていますが、GⅠレースは何度優勝してもいいものですので、是非そこを目標に出来るように進んでくれる事を願ってます。