重賞ウィナーレポート

2005年11月20日 マイルChS G1

2005年11月20日 京都競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ハットトリック

プロフィール

生年月日
2001年04月26日 04歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:12戦7勝
総収得賞金
231,590,000円
サンデーサイレンス(USA)
母 (母父)
トリッキーコード(USA)  by  Lost Code(USA)
馬主
(有) キャロットファーム
生産者
追分ファーム (追分)
調教師
角居 勝彦
騎手
O.ペリエ
―――― 本馬としては初めのGI勝利、そして牧場としては2年前のフェブラリーS以来の中央GI制覇となりましたが、生産者として今のお気持ちをお聞かせ下さい。

(スタッフ)ありがとうございます。GIを勝つのはどの馬でもどのレースでも嬉しいもので、スタッフ一同喜んでいます。


―――― レース当日は牧場から何方が観戦に行かれましたか?またレース後の牧場での喜びの様子などもお聞かせ下さい。

(スタッフ)当日は牧場からはオーナー夫妻と厩舎スタッフ1名が現地観戦でした。牧場では、際どい写真判定だったので終わった瞬間は半信半疑でしたが、判定が出たときは大騒ぎでした。


―――― 続いてレースの感想についても少しお聞かせ下さい。

1)レース前のパドックでの様子を御覧になっての感想は如何ですか?

(スタッフ)状態は天皇賞当時と変わりなく良さそうで、落ち着きもあり好気配に感じました。

2)4コーナー手前から徐々に押し上げてゆき、最後の直線からゴールを通過するまではどのように御覧になられましたか?

(スタッフ)ペリエ騎手の手が動くのが早かったので少し心配しましたが、4コーナーを回って伸びてきているのがわかると、届いてくれと願うのみでした。


―――― 今年の初め京都金杯、東京新聞杯と連勝をした後、マイラーズCを境に苦しい戦いが続きましたが、この秋になって変わった点というか、復調を感じられるような点はありましたか?

(スタッフ)春の連敗はさすがにGIの壁にぶつかったのかと思っていましたが、秋になり馬体もしっかりしてきたように見えましたし、天皇賞では最速の上がりを使っていたので、上位ともそれほど差はないと感じました。


―――― 京都金杯の取材時には「GIクラスでどんな競馬が出来るか楽しみ」とおっしゃていましたが、得意の京都コース・得意のマイル・そしてジョッキーの素晴らしい騎乗と全てが上手く噛み合ってくれましたね。

(スタッフ)京都は3戦3勝で相性も良かったし、ペリエ騎手も天皇賞で馬の特徴をつかんでいたようで、しっかりと勝ちきってくれたのだと思います。


―――― このようなメンバーの中でしっかりと勝つ事が出来て、改めてこの馬の力を再確認出来たと思います。今後は香港マイルというお話もありますが、海外遠征も含め夢が膨らみますね。これから本馬にはどんな活躍を期待していますか?

(スタッフ)追い込み馬にはきつい流れだったのにあれだけ鋭く伸びて勝ったので、相当の実力はあると思います。正式に香港マイルに出走が決まったので、香港でもいいレースを期待しています。


―――― 続いて牧場の話題についてですが。昨年末のフェリシアから本年のハットトリック、或いはシックスセンスなど生産馬の活躍が目立つようになってきましたね。追分ファームが目指しているもの、目標としている事にはどんな事がありますか?

(スタッフ)目指していることは重賞を勝つことももちろんですが、生産した全馬が出走し勝ちあがることですね。


―――― 母のトリッキーコードも豪州から買い戻されたようですが、こちらに戻ってからの様子は変わりないですか?来年のお産の予定をお聞かせ下さい。

(スタッフ)豪州から帰ってきたトリッキーコードは何事も無く順調で、現在はキングカメハメハを受胎(1/7予定)しています。


―――― この馬の金杯優勝で今年は最高のスタートを切りましたが、あと一ヶ月ありますので、最後にもう一花咲かせてくれるといいですね。今後の益々の活躍をご祈念致します。御協力ありがとうございました。

(スタッフ)香港ではマイルにハットトリック、ヴァーズにシックスセンスと2頭が出走し、中山大障害にはテレジェニックと年末までGIに有力馬が出走する予定なので非常に期待しています。


―――― ありがとうございました。今後益々のご活躍をお祈り致しております。秋のマイル王決定戦・第22回マイルCS(GI)は、名手・O.ペリエ騎乗の3番人気ハットトリック(牡4歳、父サンデーサイレンス、母トリッキーコード)がゴール直前で4番人気ダイワメジャーを差し切って優勝した。勝ち時計1分32秒1はレースレコードで、コースレコードタイ記録だった。同馬は、新春の京都金杯(GIII)で初重賞勝ちを収め、続く東京新聞杯(GIII)で重賞2連勝。そして今回の京都の大舞台でのGI初Vと、わずか1年でGIウイナーまで上り詰めた。なお、3着に3歳牝馬ラインクラフトが健闘。1番人気デュランダルは8着に敗れた。