2009年11月08日 AR共和国杯 G2
優勝馬:ミヤビランベリ
プロフィール
- 生年月日
- 2003年03月28日 06歳
- 性別/毛色
- 牡/栗毛
- 戦績
- 国内:20戦7勝
- 総収得賞金
- 297,898,000円
- 母 (母父)
- アステオン by ホリスキー
- 馬主
- 村上 義勝
- 生産者
- 原 武久 (静内)
- 調教師
- 加藤 敬二
- 騎手
- 吉田 隼人
第47回アルゼンチン共和国杯(G2)を絶妙のペースで逃げ切ったのは、春に同条件の目黒記念(G2)を圧勝したミヤビランベリだった。トップハンデの57.5Kgが嫌われたのだろうが、1番人気~4番人気が重賞未勝利だった事を考えると、勝った本馬は既に重賞3勝、終わってみれば11番人気の低評価は「人気の盲点」とも言える結果だった。
本馬を生産したのは新ひだか町静内西川の原武久さん、本馬の活躍で「重賞ウイナー」に登場するのは今年3回目、喜びの原さんに色々とお話を伺った。
当日は、生産者仲間と一緒に静内ウインズで応援していたとの事だが、「さすがに今回は相手が強いと思って馬券は複勝を買って応援していました。仲間達が『返し馬の状態が良い!』と口々に言っていたので、良いレースを期待していましたが、まさか勝てるとは思いませんでした。逃げた馬が一旦交わされながら、差し返して更に着差を付けて勝つなんてのは見たこと無いから、改めてこの馬の強さに感動しました。夢のようです。素晴らしい状態に仕上げてくれた調教師さん達にも感謝しています。」と驚きのレースを語ってくれた。
本馬の母アステオンは、今年の当歳(牡 父ロージズインメイ)を生んだ後、浦河の大成牧場に移動しているが、仔出しの良い優秀な繁殖牝馬で、ミヤビベガ(牡4歳 父アドマイヤベガ)が中央3勝、ミヤビタカラオー(牡3歳 ゴールドアリュール)が中央1勝を挙げて活躍中、11月1日にはミヤビリーティー(牝2歳 ロージズインメイ)がデビュー(11着)した。「アステオンは体形の良い仔を出しますが、総じて気の強い馬が多いですね。母も気が強いから、その気性がレースの好結果に結びついているんでしょう。」
牧場のある静内西川地区は、捫別(もんべつ)川沿いに牧場が点在しているが、地形的に大きな放牧地を確保することはなかなか難しい。原さんの牧場は、道路を挟んだ丘の上を整地し放牧地にしているが、その広さは全て合わせると20町歩(20ha)にもなるという。「繁殖4~5頭にこの広さだから贅沢だよね。繁殖牝馬にとってはかなりの運動量になるので、うちの繁殖はお産が軽いですよ。ただ、当歳にとっては広すぎて体力がついていかないので、その時は手前側の小さな放牧地(それでも3町歩あるそう)を使っています。」との事だ。
試しに一番広い放牧地を案内していただいたが、原さんのご自宅がおもちゃの家に見えるような驚きの広さだ。本馬が当歳の頃は、この放牧地を使っていたそうで、これに比べれば、東京競馬場の長い直線や坂も大したこと無いのかも知れない。
本馬の次走には有馬記念(G1)が予定されている。「有馬記念(G1)は年末の大一番、出られるだけでも幸せな事だと思います。生産者としては無事に回って来てくれる事を願うだけです。もし、出走が叶ったら、その時は中山競馬場まで家族で応援に行きたいですね。」と語る原さん、中山競馬場で応援馬券を握り締め、愛馬に声援を送る日を今から楽しみにしている。
本馬を生産したのは新ひだか町静内西川の原武久さん、本馬の活躍で「重賞ウイナー」に登場するのは今年3回目、喜びの原さんに色々とお話を伺った。
当日は、生産者仲間と一緒に静内ウインズで応援していたとの事だが、「さすがに今回は相手が強いと思って馬券は複勝を買って応援していました。仲間達が『返し馬の状態が良い!』と口々に言っていたので、良いレースを期待していましたが、まさか勝てるとは思いませんでした。逃げた馬が一旦交わされながら、差し返して更に着差を付けて勝つなんてのは見たこと無いから、改めてこの馬の強さに感動しました。夢のようです。素晴らしい状態に仕上げてくれた調教師さん達にも感謝しています。」と驚きのレースを語ってくれた。
本馬の母アステオンは、今年の当歳(牡 父ロージズインメイ)を生んだ後、浦河の大成牧場に移動しているが、仔出しの良い優秀な繁殖牝馬で、ミヤビベガ(牡4歳 父アドマイヤベガ)が中央3勝、ミヤビタカラオー(牡3歳 ゴールドアリュール)が中央1勝を挙げて活躍中、11月1日にはミヤビリーティー(牝2歳 ロージズインメイ)がデビュー(11着)した。「アステオンは体形の良い仔を出しますが、総じて気の強い馬が多いですね。母も気が強いから、その気性がレースの好結果に結びついているんでしょう。」
牧場のある静内西川地区は、捫別(もんべつ)川沿いに牧場が点在しているが、地形的に大きな放牧地を確保することはなかなか難しい。原さんの牧場は、道路を挟んだ丘の上を整地し放牧地にしているが、その広さは全て合わせると20町歩(20ha)にもなるという。「繁殖4~5頭にこの広さだから贅沢だよね。繁殖牝馬にとってはかなりの運動量になるので、うちの繁殖はお産が軽いですよ。ただ、当歳にとっては広すぎて体力がついていかないので、その時は手前側の小さな放牧地(それでも3町歩あるそう)を使っています。」との事だ。
試しに一番広い放牧地を案内していただいたが、原さんのご自宅がおもちゃの家に見えるような驚きの広さだ。本馬が当歳の頃は、この放牧地を使っていたそうで、これに比べれば、東京競馬場の長い直線や坂も大したこと無いのかも知れない。
本馬の次走には有馬記念(G1)が予定されている。「有馬記念(G1)は年末の大一番、出られるだけでも幸せな事だと思います。生産者としては無事に回って来てくれる事を願うだけです。もし、出走が叶ったら、その時は中山競馬場まで家族で応援に行きたいですね。」と語る原さん、中山競馬場で応援馬券を握り締め、愛馬に声援を送る日を今から楽しみにしている。