重賞ウィナーレポート

2008年05月25日 オークス Jpn1

2008年05月25日 東京競馬場 曇 稍重 芝 2400m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:トールポピー

プロフィール

生年月日
2005年01月30日 03歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:7戦3勝
総収得賞金
217,992,000円
ジャングルポケット
母 (母父)
アドマイヤサンデー  by  サンデーサイレンス(USA)
馬主
(有) キャロットファーム
生産者
ノーザンファーム (早来)
調教師
角居 勝彦
騎手
池添 謙一
 父はダービー馬ジャングルポケットで、全兄は芝の中距離重賞で3勝をあげたフサイチホウオー。
 血統面からすればトールポピーがオークスを優勝することは必然であり、むしろ阪神JFを勝利したことが、この馬の適正の広さを証明したイレギュラーな出来事だったのかもしれない。

 「父ジャングルポケットもノーザンファームの生産馬であるだけに、その産駒から初めてのクラシック馬を送り出せたことを嬉しく思います」
 とはノーザンファーム事務局の中尾芳信さん。
 デビュー前、中尾さんや調教を手がけていたスタッフの方にお話を聞いていたことがあるが、その頃からトールポピーはオークス向きだと話していてくれていた。どの馬でも生まれながらに「ダービー馬」「オークス馬」とは言われてはいるが、見事、その言葉を叶えた先見性の高さには恐れいく。

 「前走から10㎏減らしていた桜花賞の時よりプラス2㎏と、馬体重的にはぎりぎりに見えたかもしれません。でも、この1ヶ月の間で陣営が最高の調整をしてくれたことに加え、トールポピー自身も心身共に成長してくれたことが、レースでの勢いとなって現れたような気がします」(中尾さん)

 同じノーザンファームの生産馬で、同じ角居厩舎、そして同じくオークスを勝利したのがシーザリオ。トールポピーも偉大な先輩が歩んだ道をなぞらえるかのように、アメリカンオークスへの出走が目されていたが、激戦の疲れが残っていたこともあってこの夏はノ
ーザンファームで調整されることとなった。

 「長距離輸送もありますし、万全の状態で競馬に望めないなら休ませようということになりました。馬体からしてもまだまだ成長の余地も残されていますし、いい調整を送らせて、秋も元気に競馬をしてもらいたいですね」(中尾さん)
 と、秋のクラシック戦線に再参戦予定の本馬に期待を寄せる。