2008年06月01日 目黒記念 Jpn2
優勝馬:ホクトスルタン
プロフィール
- 生年月日
- 2004年05月11日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/芦毛
- 戦績
- 国内:15戦5勝
- 総収得賞金
- 197,938,000円
- 母 (母父)
- ダイイチアピール by サンデーサイレンス(USA)
- 馬主
- 布施 壽賀子
- 生産者
- ダイイチ牧場 (三石)
- 調教師
- 庄野 靖志
- 騎手
- 横山 典弘
重賞戦線で好走を続けながらも惜敗(菊花賞6着、天皇賞春4着など)を重ねていたホクトスルタン。今回の目黒記念ではスタートから逃げて、持ち前の粘りを発揮しライバルたちを押し切って重賞初制覇を飾った。生産牧場のダイイチ牧場(新ひだか町三石)にとっても生産馬による初めての重賞制覇となる。
同牧場は、‘ダイイチ’の冠名を持つ故辻本春雄オーナーが15年ほど前に、黒鹿毛の快速牝馬ダイイチルビー(父トウショウボーイ 安田記念など 昨年死亡)の活躍から、自前の繁殖牧場を持ちたいと設立されたという。現在は8haほどの土地に手入れの行き届いた厩舎が建ち、3頭の繁殖牝馬を川上場長夫妻が大事に飼養している。
今回の本馬の快挙には、ちょっとした奇話もあり川上場長は喜びと驚きに満ちた表情だ。
「ようやく勝てたという気持ちですが、本当に嬉しいです。本馬はオーナーが亡くなった年に産まれたのですが、前の年に、オーナーが‘自分の馬にメジロマックイーンを付けたら、芦毛の走る馬が産まれて大きなレースで勝つ夢を見た’と言うのです。そこで母ダイイチアピールにメジロマックイーンを種付して生れたのが本馬です。芦毛の仔が産まれて、もしかしたらと思ったら重賞も取ってしまいましたからね。オーナーの正夢だったと驚いていますよ。きっと、オーナーも天国で喜んでいる事でしょう。」と川上場長も驚きの表情を隠せない。
母ダイイチアピールは、母の父にサンデーサイレンス、近親にダイナフェアリー(京成杯他)、ローゼンカバリー(日経賞他)など重賞馬を多数持つ。
母は本馬を出産後コスモヴューファーム(ビッグレッドファームグループ)に移動して、1月のシンザン記念を制したドリームシグナル(3歳 牡 父アグネスデジタル)を出し、その後も、ロージズインメイの男の仔と女の仔を無事誕生させて、ビッグレッドファームグループのスタッフの期待を集めている。
川上場長は「ビッグレッドさんは育成もしっかりしているから弟たちも楽しみですよ。」とエールを送るが、ドリームシグナルに先を越されたものの今回の重賞制覇で兄貴の貫禄を見せた本馬に満足そうだ。
さて、同牧場の立役者ダイイチルビーだが、繁殖入りした後に1番仔のダイイチシガー(父トニービン オークス3着)など7仔の活躍馬を出している。4番仔のアイアンビューティ(父ブライアンズタイム)が血統後継馬として同牧場に戻っているが、2歳に父キングカメハメハ、1歳にはロージズインメイの仔を出産。また、今年はディープインパクトの男の仔が4月29日に誕生しており期待は膨らむ。
少数ながら良血馬の繁殖牝馬に、何れも期待の種牡馬が配合されていて、今後も同牧場の生産馬は注目される。故辻本春雄オーナーも天国から牧場や競馬場の様子に目が離せなくなり首が痛くなるのに違いない。
同牧場は、‘ダイイチ’の冠名を持つ故辻本春雄オーナーが15年ほど前に、黒鹿毛の快速牝馬ダイイチルビー(父トウショウボーイ 安田記念など 昨年死亡)の活躍から、自前の繁殖牧場を持ちたいと設立されたという。現在は8haほどの土地に手入れの行き届いた厩舎が建ち、3頭の繁殖牝馬を川上場長夫妻が大事に飼養している。
今回の本馬の快挙には、ちょっとした奇話もあり川上場長は喜びと驚きに満ちた表情だ。
「ようやく勝てたという気持ちですが、本当に嬉しいです。本馬はオーナーが亡くなった年に産まれたのですが、前の年に、オーナーが‘自分の馬にメジロマックイーンを付けたら、芦毛の走る馬が産まれて大きなレースで勝つ夢を見た’と言うのです。そこで母ダイイチアピールにメジロマックイーンを種付して生れたのが本馬です。芦毛の仔が産まれて、もしかしたらと思ったら重賞も取ってしまいましたからね。オーナーの正夢だったと驚いていますよ。きっと、オーナーも天国で喜んでいる事でしょう。」と川上場長も驚きの表情を隠せない。
母ダイイチアピールは、母の父にサンデーサイレンス、近親にダイナフェアリー(京成杯他)、ローゼンカバリー(日経賞他)など重賞馬を多数持つ。
母は本馬を出産後コスモヴューファーム(ビッグレッドファームグループ)に移動して、1月のシンザン記念を制したドリームシグナル(3歳 牡 父アグネスデジタル)を出し、その後も、ロージズインメイの男の仔と女の仔を無事誕生させて、ビッグレッドファームグループのスタッフの期待を集めている。
川上場長は「ビッグレッドさんは育成もしっかりしているから弟たちも楽しみですよ。」とエールを送るが、ドリームシグナルに先を越されたものの今回の重賞制覇で兄貴の貫禄を見せた本馬に満足そうだ。
さて、同牧場の立役者ダイイチルビーだが、繁殖入りした後に1番仔のダイイチシガー(父トニービン オークス3着)など7仔の活躍馬を出している。4番仔のアイアンビューティ(父ブライアンズタイム)が血統後継馬として同牧場に戻っているが、2歳に父キングカメハメハ、1歳にはロージズインメイの仔を出産。また、今年はディープインパクトの男の仔が4月29日に誕生しており期待は膨らむ。
少数ながら良血馬の繁殖牝馬に、何れも期待の種牡馬が配合されていて、今後も同牧場の生産馬は注目される。故辻本春雄オーナーも天国から牧場や競馬場の様子に目が離せなくなり首が痛くなるのに違いない。