2005年07月17日 北九州記念 G3
優勝馬:メイショウカイドウ
プロフィール
- 生年月日
- 1999年05月14日 06歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:34戦9勝
- 総収得賞金
- 356,984,000円
- 母 (母父)
- キンセングローリー by ヒツタイトグローリー(GB)
- 馬主
- 松本 好雄
- 生産者
- 森永 正志 (新冠)
- 調教師
- 坂口 正大
- 騎手
- 武 豊
本馬のふるさと、新冠町万世の森永牧場は小倉記念(‘04.8月15日で掲載)、小倉大賞典(05’2月6日で掲載)に続く小倉の重賞三冠制覇の快挙に喜びに沸き立つ。
この日、自宅で奥さんと応援した森永正志社長は「重賞に勝つチャンスは滅多にないことです。小倉記念の時は半信半疑の思いでしたが、今回は“三冠”もかかっており、正直に言って今回が一番嬉しいですね。大変な孝行馬ですよ。しかし、この馬が何故、小倉競馬場が得意なのか分かりませんね、教えてもらいたい程です。調教師(坂口正大先生)さんも“三冠”に力を入れてくれましたし、さすがに騎手(武 豊騎手)が上手く乗ってくれました」と喜びは尽きない。
正志社長にとって、今回の本馬の快挙には、また、別の思い入れがあった。「本馬はメイショウさん(松本好雄氏)と田所さん(マヤノトップガンなど、今年1月に他界)の共同馬主でした。田所さんには、古くからお世話になり、本馬を見初めてくれたのも田所さんです。2月に行われた“お別れ会”でメイショウさんが涙ながらに故人を偲び、本馬でもう一度喜びを共にしたかった、とおっしゃっていました。田所さんが天国から後押ししてくれたのでしょう」と小倉記念の口取り写真(優勝記念写真、松本・田所オーナーが並び笑顔で納まっている。)を眺めながら故人を偲ぶ。
このレースには次男の聡さんが競馬場に応援に行った。翌日はセレクションセールがあるため日帰りの日程だったが、聡さんは「行けて本当に幸せでしたよ。こんな機会は滅多に無いですから。松本オーナーにも声を掛けていただき嬉しかった。僕は恵まれてますね」と喜色満面。実は、この日の北九州記念に続く11レース有田特別で、同牧場生産馬のオメガスピリット(父スピニングワールド 牝4)が一番人気に応え優勝。聡さんは短い滞在時間に2度の優勝口取り写真に参加することが出来たという。
本馬の母キンセングローリー(母の父ヒッタイトグローリー)は、今も石郷岡牧場に飼養されるが、今年はバブルガムフェローの牝馬が産まれて元気にしているそうだ。しかし、残念なことに、前2回の取材で紹介した1歳になる期待の半弟(父サクラバクシンオー)が、この春、事故で死亡したそうだ。聡さんは「可哀想な事でしたね。(期待をしていただけに)惜しいです。うちの牧場もこの春には、持ち込みの輸入馬(受胎した繁殖牝馬)がお産の際に、親子とも生死の間を彷徨う状況になって、大変でした。今は元気になりましたが、いいことばかり続くことは有りませんね」と苦労を語る。
忙しさと苦労の続く生産牧場だが、生産馬の活躍がそこを支える。本馬の活躍は、家族経営の同牧場や関係者に、大変明るい笑顔を呼び戻してくれた。第40回北九州記念(GIII)は、2600勝ジョッキー・武豊騎乗のメイショウカイドウ(牡6歳、父スキャン)が、1番人気に応えて快勝。昨年の小倉記念、今年の小倉大賞典に続き小倉3重賞の完全制覇を成し遂げた。
この日、自宅で奥さんと応援した森永正志社長は「重賞に勝つチャンスは滅多にないことです。小倉記念の時は半信半疑の思いでしたが、今回は“三冠”もかかっており、正直に言って今回が一番嬉しいですね。大変な孝行馬ですよ。しかし、この馬が何故、小倉競馬場が得意なのか分かりませんね、教えてもらいたい程です。調教師(坂口正大先生)さんも“三冠”に力を入れてくれましたし、さすがに騎手(武 豊騎手)が上手く乗ってくれました」と喜びは尽きない。
正志社長にとって、今回の本馬の快挙には、また、別の思い入れがあった。「本馬はメイショウさん(松本好雄氏)と田所さん(マヤノトップガンなど、今年1月に他界)の共同馬主でした。田所さんには、古くからお世話になり、本馬を見初めてくれたのも田所さんです。2月に行われた“お別れ会”でメイショウさんが涙ながらに故人を偲び、本馬でもう一度喜びを共にしたかった、とおっしゃっていました。田所さんが天国から後押ししてくれたのでしょう」と小倉記念の口取り写真(優勝記念写真、松本・田所オーナーが並び笑顔で納まっている。)を眺めながら故人を偲ぶ。
このレースには次男の聡さんが競馬場に応援に行った。翌日はセレクションセールがあるため日帰りの日程だったが、聡さんは「行けて本当に幸せでしたよ。こんな機会は滅多に無いですから。松本オーナーにも声を掛けていただき嬉しかった。僕は恵まれてますね」と喜色満面。実は、この日の北九州記念に続く11レース有田特別で、同牧場生産馬のオメガスピリット(父スピニングワールド 牝4)が一番人気に応え優勝。聡さんは短い滞在時間に2度の優勝口取り写真に参加することが出来たという。
本馬の母キンセングローリー(母の父ヒッタイトグローリー)は、今も石郷岡牧場に飼養されるが、今年はバブルガムフェローの牝馬が産まれて元気にしているそうだ。しかし、残念なことに、前2回の取材で紹介した1歳になる期待の半弟(父サクラバクシンオー)が、この春、事故で死亡したそうだ。聡さんは「可哀想な事でしたね。(期待をしていただけに)惜しいです。うちの牧場もこの春には、持ち込みの輸入馬(受胎した繁殖牝馬)がお産の際に、親子とも生死の間を彷徨う状況になって、大変でした。今は元気になりましたが、いいことばかり続くことは有りませんね」と苦労を語る。
忙しさと苦労の続く生産牧場だが、生産馬の活躍がそこを支える。本馬の活躍は、家族経営の同牧場や関係者に、大変明るい笑顔を呼び戻してくれた。第40回北九州記念(GIII)は、2600勝ジョッキー・武豊騎乗のメイショウカイドウ(牡6歳、父スキャン)が、1番人気に応えて快勝。昨年の小倉記念、今年の小倉大賞典に続き小倉3重賞の完全制覇を成し遂げた。