2008年11月30日 ジャパンC G1
優勝馬:スクリーンヒーロー
プロフィール
- 生年月日
- 2004年04月18日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/栗毛
- 戦績
- 国内:17戦5勝
- 総収得賞金
- 503,403,000円
- 母 (母父)
- ランニングヒロイン by サンデーサイレンス(USA)
- 馬主
- 吉田 照哉
- 生産者
- 社台ファーム (千歳)
- 調教師
- 鹿戸 雄一
- 騎手
- M.デムーロ
数々のG1レースを勝利してきた社台ファームにとって、実はこのスクリーンヒーローの勝利が初めてのジャパンカップ制覇となった。
「ハーツクライの2着があったり、本馬の祖母であるダイナアクトレスの3着があったりもしたのですが、なかなか勝利には縁がありませんでした。ジャパンカップでの優勝は社台ファームの長年にわたる悲願でしたので、ゴール前は力が入りました」
と社台ファーム事務局の長濱卓也氏は振り返る。
この牝系の祖であるマジックゴデイスの系統で主流血脈となるような活躍を見せているのが、スクリーンヒーローの祖母ダイナアクトレスと、その産駒たちである。
ダイナアクトレスは毎日王冠など重賞レースで4勝をあげ、繁殖入りしてからも芝長距離重賞で活躍を見せたステージチャンプと、2歳重賞で2勝し、牝馬クラシック戦線を沸かせたプライムステージが誕生。JG1で2勝をあげているマルカラスカルは孫に当たる。
「JG1をマルカラスカルが制していますが、それ以外ではダイナアクトレス、ステージチャンプと本当にあと僅かのところでG1レースに届かず、悔しい思いを重ねてきましたが、それらを一気に晴らしてくれる素晴らしい勝利だったと思います」(長濱氏)
生まれた頃のスクリーンヒーローは小ぶりな印象があったが血統ならではの根性で、デビュー前の騎乗調教時も、併走相手よりも必ず前へ出ようとする一生懸命な馬だったという。
「一生懸命さが故の頑張り過ぎで、菊花賞前に骨折休養もありましたが、この時期に焦らず成長を促すことができたこと、そして矢野進厩舎解散に伴い、鹿戸師に出会えたことがこの馬にとってはとてつもない幸運だったのではないでしょうか」(長濱氏)
長濱氏はもう一つ、スクリーンヒーローが幸運だったことについて、2着に破れたオクトーバーSをあげている。
「勝ちパターンだっただけに悔しかったですが、その敗戦によりアルゼンチン共和国杯は53キロでの出走が叶い、見事重賞初制覇を果たせただけでなく、そこで賞金を獲得できたおかげで、ジャパンカップ出走へこぎつけることができました。乗り役さんを誰にするかと決めあぐねている時に、この週から来ていたミルコ・デムーロ騎手が空いているとのことで騎乗依頼をすることができたのですが、完璧なレース運びで最高の結果を出してくれたことも、幸運というより、今から思うと全てがジャパンカップ制覇に繋がっていたような気すらしますね」(長濱氏)
ミルコ・デムーロ騎手といえば、同じく社台ファーム生産馬のダイワメジャーを人気薄で皐月賞優勝に導いた相性のいいジョッキー。スクリーンヒーローも人気薄での勝利となったが、ミルコ・デムーロ騎手との最高の出会いをきっかけに、ダイワメジャーと同じくG1レースでの活躍も期待できそうだ。
「次走は有馬記念を想定しているとのことで、既に調整を再開しています。鹿戸師は「まだまだチャレンジャーの気持ち」とおっしゃっておりましたので、有馬記念でもアグレッシブなレースを期待しています」(長濱氏)
さて、殊勲の祖母となったダイナアクトレスだが、現在は日高町のブルーグラスファームにて余生を過ごしている。
スタッフからは、
「今年で25歳になりましたが心身ともに若々しく、毎日放牧地を駆け回って元気一杯です。ピリッとした女王気質も健在ですよ。元気なうちにG1勝利の吉報を届けることができて良かったですし、自身が3着だったジャパンカップを、孫が制したというのは本当に嬉しいことです。これからも長生きして、「さすがダイナアクトレス!」と言われるような嬉しい報告を期待しています」
との喜びのコメントが寄せられている。ダイナアクトレスはジャパンカップ3着の後を受けて望んだ有馬記念では、2番人気の支持をされながらも7着に敗れている。
スクリーンヒーローには、ジャパンカップに続いて有馬記念でも祖母の無念を晴らしてもらおう。
「ハーツクライの2着があったり、本馬の祖母であるダイナアクトレスの3着があったりもしたのですが、なかなか勝利には縁がありませんでした。ジャパンカップでの優勝は社台ファームの長年にわたる悲願でしたので、ゴール前は力が入りました」
と社台ファーム事務局の長濱卓也氏は振り返る。
この牝系の祖であるマジックゴデイスの系統で主流血脈となるような活躍を見せているのが、スクリーンヒーローの祖母ダイナアクトレスと、その産駒たちである。
ダイナアクトレスは毎日王冠など重賞レースで4勝をあげ、繁殖入りしてからも芝長距離重賞で活躍を見せたステージチャンプと、2歳重賞で2勝し、牝馬クラシック戦線を沸かせたプライムステージが誕生。JG1で2勝をあげているマルカラスカルは孫に当たる。
「JG1をマルカラスカルが制していますが、それ以外ではダイナアクトレス、ステージチャンプと本当にあと僅かのところでG1レースに届かず、悔しい思いを重ねてきましたが、それらを一気に晴らしてくれる素晴らしい勝利だったと思います」(長濱氏)
生まれた頃のスクリーンヒーローは小ぶりな印象があったが血統ならではの根性で、デビュー前の騎乗調教時も、併走相手よりも必ず前へ出ようとする一生懸命な馬だったという。
「一生懸命さが故の頑張り過ぎで、菊花賞前に骨折休養もありましたが、この時期に焦らず成長を促すことができたこと、そして矢野進厩舎解散に伴い、鹿戸師に出会えたことがこの馬にとってはとてつもない幸運だったのではないでしょうか」(長濱氏)
長濱氏はもう一つ、スクリーンヒーローが幸運だったことについて、2着に破れたオクトーバーSをあげている。
「勝ちパターンだっただけに悔しかったですが、その敗戦によりアルゼンチン共和国杯は53キロでの出走が叶い、見事重賞初制覇を果たせただけでなく、そこで賞金を獲得できたおかげで、ジャパンカップ出走へこぎつけることができました。乗り役さんを誰にするかと決めあぐねている時に、この週から来ていたミルコ・デムーロ騎手が空いているとのことで騎乗依頼をすることができたのですが、完璧なレース運びで最高の結果を出してくれたことも、幸運というより、今から思うと全てがジャパンカップ制覇に繋がっていたような気すらしますね」(長濱氏)
ミルコ・デムーロ騎手といえば、同じく社台ファーム生産馬のダイワメジャーを人気薄で皐月賞優勝に導いた相性のいいジョッキー。スクリーンヒーローも人気薄での勝利となったが、ミルコ・デムーロ騎手との最高の出会いをきっかけに、ダイワメジャーと同じくG1レースでの活躍も期待できそうだ。
「次走は有馬記念を想定しているとのことで、既に調整を再開しています。鹿戸師は「まだまだチャレンジャーの気持ち」とおっしゃっておりましたので、有馬記念でもアグレッシブなレースを期待しています」(長濱氏)
さて、殊勲の祖母となったダイナアクトレスだが、現在は日高町のブルーグラスファームにて余生を過ごしている。
スタッフからは、
「今年で25歳になりましたが心身ともに若々しく、毎日放牧地を駆け回って元気一杯です。ピリッとした女王気質も健在ですよ。元気なうちにG1勝利の吉報を届けることができて良かったですし、自身が3着だったジャパンカップを、孫が制したというのは本当に嬉しいことです。これからも長生きして、「さすがダイナアクトレス!」と言われるような嬉しい報告を期待しています」
との喜びのコメントが寄せられている。ダイナアクトレスはジャパンカップ3着の後を受けて望んだ有馬記念では、2番人気の支持をされながらも7着に敗れている。
スクリーンヒーローには、ジャパンカップに続いて有馬記念でも祖母の無念を晴らしてもらおう。