2009年03月29日 マーチS G3
優勝馬:エスポワールシチー
プロフィール
- 生年月日
- 2005年04月22日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/栗毛
- 戦績
- 国内:14戦6勝
- 総収得賞金
- 1,023,197,000円
- 母 (母父)
- エミネントシチー by ブライアンズタイム(USA)
- 馬主
- (株) 友駿ホースクラブ
- 生産者
- 幾千世牧場 (門別)
- 調教師
- 安達 昭夫
- 騎手
- 松岡 正海
第16回マーチステークスGⅢ、いつもの“逃げ”とは戦法を変えての“先行”で2~3番手を追走、直線で前を捕らえると2着に1馬身半の着差をつけ、完勝ともいえる内容で重賞初制覇を果たしたエスポワールシチー。
本馬は昨年8月に芝からダートへと路線変更すると、4連勝で一気にオープン入りを果たす。重賞初挑戦となった平安ステークスGⅢでは2着、続くフェブラリーステークスGⅠでは見せ場たっぷりの4着と大健闘。このレースでは明け4歳世代が1、3、4着と上位を占め「ダートの世代交代」を感じさせた。
本馬を生産した幾千世(いくちせ)牧場は国道235号・日高門別本町から日高門別川沿いに北へ4km程入った幾千世地区に有り、昭和54年に鹿戸照美社長が幾千世の名を冠した牧場を創業。過去の活躍馬には1986年のアイラッドゴッテス(関屋記念・京王杯AH)、1992年のマルマツエース(エプソムカップ)がいる。
鹿戸社長を始めとする10名の牧場スタッフで20頭余りの繁殖牝馬を繋用し、生産と育成を行っているばかりでなく、敷地内に『スカーレット乗馬クラブ』『民宿照屋』も併設し、広く一般の観光客にも体験乗馬などを行っている。
レース当日、鹿戸社長は『スカーレット乗馬クラブ』を担当する主任の三代(みよ)小百合さんを伴って中山競馬場での観戦。他のスタッフは牧場の応接間に集まり、テレビの前で声援を送った。
「平安ステークス、フェブラリーステークスと続けて見に行きましたが、(強い相手に善戦が続いていたので)三度目の今回はひょっとしてと期待していました。松岡正海騎手が佐藤哲三騎手と綿密にコミュニケーションを取ってくれて“逃げ”じゃなく“先行”で勝ってくれたのも、今後のレースに幅が広がる意味で良い勝ち方をしてくれました。」と、鹿戸社長は17年ぶりの重賞制覇をうれしそうに語ってくれた。
『友駿ホースクラブ(冠名シチー)』の繁殖牝馬を多く預かる幾千世牧場では、自分が世話したシチーの馬に出資している牧場スタッフも多いそうだが、本馬には三代さんが出資会員となっていたため鹿戸社長の応援に同行が出来たようだ。
本馬が当歳の時に幾千世牧場に就職し、当歳時の本馬や母エミネントシチーも良く知る三代さんにとっては一層嬉しい勝利となった。
母エミネントシチーは本馬が初仔になるが、その出産はかなりの難産で、本馬を出産した後は子宮の回復が思わしくなく、獣医からは「繁殖牝馬として続けることは難しいかもしれない。」との診断を受けた。
普通の生産牧場ならこれで廃用となってもおかしくないのだが、「たまたまうちは乗馬クラブもやっていたからね。」(鹿戸社長)と、その大人しい性格を買われて、2年目からは種付けを行わずに『スカーレット乗馬クラブ』の乗馬としてお客さんを背にしていたそうだ。
昨年、エスポワールシチーの快進撃が始まると、「何とか繁殖牝馬として復活させたい!」との思いが強くなり、この春4年ぶりに種付けを行った。配合相手はゴールドアリュール、無事に生まれれば本馬の全弟か全妹になる。
「さすがにもうお客さんは乗せられませんよ。何とか無事に受胎して、子供が生まれてくれるといいんですけどね。」と強く願う鹿戸社長だ。本馬の重賞制覇に、乗馬時代の母馬エミネントシチーに跨ったお客さんは、非常に貴重な体験をしていた事になる。
本馬の今後の活躍については「多くの会員さんに応援してもらっているので、怪我なく無事に走り続けて、同期のサクセスブロッケン達とダート戦線を盛り上げてもらいたいですと語る鹿戸社長。本馬の更なる活躍と、母馬の繁殖牝馬としての復活に期待したい。
本馬は昨年8月に芝からダートへと路線変更すると、4連勝で一気にオープン入りを果たす。重賞初挑戦となった平安ステークスGⅢでは2着、続くフェブラリーステークスGⅠでは見せ場たっぷりの4着と大健闘。このレースでは明け4歳世代が1、3、4着と上位を占め「ダートの世代交代」を感じさせた。
本馬を生産した幾千世(いくちせ)牧場は国道235号・日高門別本町から日高門別川沿いに北へ4km程入った幾千世地区に有り、昭和54年に鹿戸照美社長が幾千世の名を冠した牧場を創業。過去の活躍馬には1986年のアイラッドゴッテス(関屋記念・京王杯AH)、1992年のマルマツエース(エプソムカップ)がいる。
鹿戸社長を始めとする10名の牧場スタッフで20頭余りの繁殖牝馬を繋用し、生産と育成を行っているばかりでなく、敷地内に『スカーレット乗馬クラブ』『民宿照屋』も併設し、広く一般の観光客にも体験乗馬などを行っている。
レース当日、鹿戸社長は『スカーレット乗馬クラブ』を担当する主任の三代(みよ)小百合さんを伴って中山競馬場での観戦。他のスタッフは牧場の応接間に集まり、テレビの前で声援を送った。
「平安ステークス、フェブラリーステークスと続けて見に行きましたが、(強い相手に善戦が続いていたので)三度目の今回はひょっとしてと期待していました。松岡正海騎手が佐藤哲三騎手と綿密にコミュニケーションを取ってくれて“逃げ”じゃなく“先行”で勝ってくれたのも、今後のレースに幅が広がる意味で良い勝ち方をしてくれました。」と、鹿戸社長は17年ぶりの重賞制覇をうれしそうに語ってくれた。
『友駿ホースクラブ(冠名シチー)』の繁殖牝馬を多く預かる幾千世牧場では、自分が世話したシチーの馬に出資している牧場スタッフも多いそうだが、本馬には三代さんが出資会員となっていたため鹿戸社長の応援に同行が出来たようだ。
本馬が当歳の時に幾千世牧場に就職し、当歳時の本馬や母エミネントシチーも良く知る三代さんにとっては一層嬉しい勝利となった。
母エミネントシチーは本馬が初仔になるが、その出産はかなりの難産で、本馬を出産した後は子宮の回復が思わしくなく、獣医からは「繁殖牝馬として続けることは難しいかもしれない。」との診断を受けた。
普通の生産牧場ならこれで廃用となってもおかしくないのだが、「たまたまうちは乗馬クラブもやっていたからね。」(鹿戸社長)と、その大人しい性格を買われて、2年目からは種付けを行わずに『スカーレット乗馬クラブ』の乗馬としてお客さんを背にしていたそうだ。
昨年、エスポワールシチーの快進撃が始まると、「何とか繁殖牝馬として復活させたい!」との思いが強くなり、この春4年ぶりに種付けを行った。配合相手はゴールドアリュール、無事に生まれれば本馬の全弟か全妹になる。
「さすがにもうお客さんは乗せられませんよ。何とか無事に受胎して、子供が生まれてくれるといいんですけどね。」と強く願う鹿戸社長だ。本馬の重賞制覇に、乗馬時代の母馬エミネントシチーに跨ったお客さんは、非常に貴重な体験をしていた事になる。
本馬の今後の活躍については「多くの会員さんに応援してもらっているので、怪我なく無事に走り続けて、同期のサクセスブロッケン達とダート戦線を盛り上げてもらいたいですと語る鹿戸社長。本馬の更なる活躍と、母馬の繁殖牝馬としての復活に期待したい。