2007年08月05日 函館2歳S Jpn3
優勝馬:ハートオブクィーン
プロフィール
- 生年月日
- 2005年04月13日 02歳
- 性別/毛色
- 牝/青鹿毛
- 戦績
- 国内:5戦3勝
- 総収得賞金
- 67,513,000円
- 父
- ジョリーズヘイロー(USA)
- 母 (母父)
- マイシークレット by Woodman(USA)
- 馬主
- 滝澤 孝純
- 生産者
- 木村牧場 (門別)
- 調教師
- 若松 平
- 騎手
- 武 幸四郎
ホッカイドウ競馬の所属で中央の重賞を制した殊勲馬の生産牧場は日高町清畠の木村牧場。清畠に流れる慶能舞川沿いに点在する15件ほどの牧場のひとつで、近くには道見牧場(サンツェッペリン)、天羽牧場(チャクラ、ファイトガリバー)などがある。
同牧場は、18頭の繁殖牝馬による生産活動と共に同町の育成牧場ファンタストクラブに事務所を設け、約50頭の育成・調教もおこない総合的な競走馬づくりに取り組んでいる。代表の木村貢社長は、日高軽種馬農協の副組合長も勤め生産界のリーダーとして忙しい毎日を送っているが、自身の牧場での重賞制覇は1980年のタケノダイヤ(京成杯3歳S)以来となり喜びは大きいようだ。
ファンタストクラブの事務所を訪ねると木村社長は笑顔を湛えながらレースを振り返る。
「メンバーも揃っていたので勝ったのは意外でした。中2週で体重も2㌔増えてパドックでも体調は良さそうだったし、外枠を引いて馬場も渋り前走と同じような条件が揃いましたね。本馬なりに走ってくれるだろうと思いましたが、直線に入って抜け出た時には勝てると思い、嬉しいというよりホッとした気持ちで頭が空っぽになりました。何しろ27年振り(の重賞制覇)ですからね。自分のやってきたことに間違えが無かったと安心しましたよ。」と木村社長の表情には安堵感が浮かぶ。
木村社長には、まだ2つのホッと安心させた要因があった。
本馬の祖母ヘブンズシークレットは、木村社長が導入した期待の繁殖牝馬で、競走馬としても活躍した四代母Our Mims(USA)の後継馬。その祖母にWoodmanが交配され輸入して生まれたのが母マイシークレットとなる。「期待した繁殖の導入から15年目になり、諦めかけていたところで出た後継馬の嬉しい結果です。」と木村社長。
また、母マイシークレットは3年前の冬には子宮に異常を起こして、生死を分かつ様な手術をしたそうだ。幸い手術は成功して、2ヶ月後にはジョリーズへイローの種付を終え、翌年に誕生したのが本馬だった。心配だった出産から競走馬として送り出すまで常に気を遣って来た愛馬でもあったようだ。
本馬は、6番目の仔だが兄弟にジョイフルヘイロウ(5歳 牡 父キングヘイロー 川崎)やフクノスズラン(3歳 牝 父スクワートルスクワート 小桧山厩舎)、半弟の当歳(父エイシンプレストン)がいる。
今年は、日高軽種馬農協の期待の種牡馬キッケンクリスを配合。知名度は低いが、父にシンボリクリスエスと同じKris S、母系にも活躍馬を多く持ち自身は米国アーリントンミリオンなどGⅠ2勝、米国ターフ界のトップホースという期待の掛かる種牡馬だ。
自らこの種牡馬キッケンクリスの宣伝マンと語る木村社長は「産駒の評判も良いし、いよいよ来年は初産駒がデビューするので期待しています。」と来年を心待ちにしている。
本馬は、レース後に、このファンタストクラブに戻っていたが、木村社長は「勝って来た馬を見ると、以前より馬が良く見えるから不思議です。精神的にもタフな馬ですね。無事に走り続けて秋のGⅠや桜花賞に出走できるよう頑張って貰いたい。」と愛馬を賞賛していた。
同牧場は、18頭の繁殖牝馬による生産活動と共に同町の育成牧場ファンタストクラブに事務所を設け、約50頭の育成・調教もおこない総合的な競走馬づくりに取り組んでいる。代表の木村貢社長は、日高軽種馬農協の副組合長も勤め生産界のリーダーとして忙しい毎日を送っているが、自身の牧場での重賞制覇は1980年のタケノダイヤ(京成杯3歳S)以来となり喜びは大きいようだ。
ファンタストクラブの事務所を訪ねると木村社長は笑顔を湛えながらレースを振り返る。
「メンバーも揃っていたので勝ったのは意外でした。中2週で体重も2㌔増えてパドックでも体調は良さそうだったし、外枠を引いて馬場も渋り前走と同じような条件が揃いましたね。本馬なりに走ってくれるだろうと思いましたが、直線に入って抜け出た時には勝てると思い、嬉しいというよりホッとした気持ちで頭が空っぽになりました。何しろ27年振り(の重賞制覇)ですからね。自分のやってきたことに間違えが無かったと安心しましたよ。」と木村社長の表情には安堵感が浮かぶ。
木村社長には、まだ2つのホッと安心させた要因があった。
本馬の祖母ヘブンズシークレットは、木村社長が導入した期待の繁殖牝馬で、競走馬としても活躍した四代母Our Mims(USA)の後継馬。その祖母にWoodmanが交配され輸入して生まれたのが母マイシークレットとなる。「期待した繁殖の導入から15年目になり、諦めかけていたところで出た後継馬の嬉しい結果です。」と木村社長。
また、母マイシークレットは3年前の冬には子宮に異常を起こして、生死を分かつ様な手術をしたそうだ。幸い手術は成功して、2ヶ月後にはジョリーズへイローの種付を終え、翌年に誕生したのが本馬だった。心配だった出産から競走馬として送り出すまで常に気を遣って来た愛馬でもあったようだ。
本馬は、6番目の仔だが兄弟にジョイフルヘイロウ(5歳 牡 父キングヘイロー 川崎)やフクノスズラン(3歳 牝 父スクワートルスクワート 小桧山厩舎)、半弟の当歳(父エイシンプレストン)がいる。
今年は、日高軽種馬農協の期待の種牡馬キッケンクリスを配合。知名度は低いが、父にシンボリクリスエスと同じKris S、母系にも活躍馬を多く持ち自身は米国アーリントンミリオンなどGⅠ2勝、米国ターフ界のトップホースという期待の掛かる種牡馬だ。
自らこの種牡馬キッケンクリスの宣伝マンと語る木村社長は「産駒の評判も良いし、いよいよ来年は初産駒がデビューするので期待しています。」と来年を心待ちにしている。
本馬は、レース後に、このファンタストクラブに戻っていたが、木村社長は「勝って来た馬を見ると、以前より馬が良く見えるから不思議です。精神的にもタフな馬ですね。無事に走り続けて秋のGⅠや桜花賞に出走できるよう頑張って貰いたい。」と愛馬を賞賛していた。