重賞ウィナーレポート

2004年02月08日 小倉大賞典 G3

2004年02月08日 小倉競馬場 晴 良 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:メイショウバトラー

プロフィール

生年月日
2000年04月19日 04歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:11戦5勝
総収得賞金
608,433,000円
メイショウホムラ
母 (母父)
メイショウハゴロモ  by  ダイナガリバー
馬主
松本 好雄
生産者
三木田 明仁 (静内)
調教師
高橋 成忠
騎手
藤田 伸二
  • 母メイショウハゴロモ(2004年1月10日撮影)
    母メイショウハゴロモ(2004年1月10日撮影)
 メイショウバトラーが生まれたのは、日高・静内の三木田明仁牧場。先週の京都牝馬Sをチアズメッセージで勝鞍を挙げた今牧場から車で10分程奥にあり、夫婦二人で営む牧場だ。
 同馬の初重賞制覇はもちろん、同牧場にとっても中央競馬重賞勝ちは初めてとのことで喜びも大きい。レース当日は夫婦でのテレビ観戦。圧巻の逃げ切り劇にも、「ゴールまで安心できなかった」そうで、ゴール後には言葉では表せない嬉しさが込み上げたようだ。早速、三木田氏から馬主と調教師にお礼の電話をかけたとか。「ほんとに長いこと我慢してお付き合いくださり、(このレースで)ようやく勝って、喜んでいただけてよかった」と感慨深げの様子だ。
 先週お祝いに駆けつけた今牧場から「(勝利の女神を)分けて貰ったようだ」と笑顔を見せながらも「自分のところで、祝いの席を持つのが、長年の夢だった」と話す三木田氏。当日の夜は大勢が集まって、宴は盛り上がったという。
 さて、メイショウバトラーの母メイショウハゴロモも、やはり同牧場の生産馬。馬体は大きく、初仔のバトラーも仔馬の頃から「大きく、骨量があった。足もすごく太かった」そうだ。
 バトラーの兄弟は父ホワイトマズルの3歳メイショウゲニアル(牝)が間もなくデビュー予定で、2002年産駒は父メイショウホムラの牡、2003年は父メイショウドトウの牝馬、2004年は父メイショウオウドウ(4月出産予定)と続く。
 ちなみに、バトラーの父メイショウホムラにとっても今回が産駒重賞初制覇。今回の勝利は、生産者・馬主・調教師が三位一体となって内国産馬を生産する努力にバトラーが報いてくれた結果といえそうだ。
 第38回小倉大賞典(G3)は、3番人気の牝馬・メイショウバトラーが51キロの軽ハンデを生かして逃げ切りを決め、重賞初制覇を飾った。手綱を取った藤田騎手は、史上3人目となるJRA全場重賞制覇を達成した。
 メイショウバトラーは、北海道・静内の三木田明仁氏の生産馬。同馬の母メイショウハゴロモ(牝11歳、父ダイナガリバー、母メイシヨウエンゼル)は本馬が初仔。2001年産駒にメイショウゲニアル(牝3歳、黒鹿毛、父ホワイトマズル、栗東・西橋豊治厩舎)、2002年産駒に本馬と同配合の牡馬が、2003年にはメイショウドトウの牝馬が生まれている。なお、今年はメイショウオウドウとの産駒を出産予定。