重賞ウィナーレポート

2009年03月07日 オーシャンS G3

2009年03月07日 中山競馬場 晴 稍重 芝 1200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:アーバニティ

プロフィール

生年月日
2004年05月12日 05歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:16戦9勝
総収得賞金
184,882,000円
マンハッタンカフェ
母 (母父)
レガシーオブストレングス(USA)  by  Affirmed(USA)
馬主
(有) 社台レースホース
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
古賀 慎明
騎手
横山 典弘
 地方時代を含めて16戦目にして初めての重賞タイトル。アーバニティが栄光を掴むまで回り道をしてきたのには、こんな理由があった。

 「2歳夏に札幌競馬場で行われた2歳新馬戦でデビューしたのですが、この時に生命の危機にさらされるような重度の骨折を負ってしまったのです」

 とは社台ファームの長濱卓也さん。幸いなことに骨折箇所をボルトで固定する手術は成功したものの、再び競馬場へと戻って、能力を発揮できるかは未確定な要素があまりにも多すぎた。

 「それでも本馬の生命力と我慢強さが復帰を可能としてくれました。我々としては心配ばかりしていましたが、むしろその姿に勇気づけられたような気がしています」(長濱さん)

 一年以上の休養を挟んで、ホッカイドウ競馬で復帰したアーバニティは、次の年に園田競馬へと移籍しここで4連勝。ついには中央競馬の舞台へと戻ってくる。復帰戦こそ3着に敗れたが、この姿に長濱さんは胸を熱くしたという。

 「中央での復帰当初は不安ばかりでした。それでも頓挫せずにここまで進めてくださった古賀厩舎の皆さん、そして地方時代も含めてここまで騎乗してくださった騎手の皆さんに厚く御礼申し上げます」(長濱さん)

 父は菊花賞、天皇賞・春と長距離G1で活躍したマンハッタンカフェながら、兄弟にはG1阪神3歳牝馬Sを優勝したスティンガー、重賞を2勝したサイレントハピネスの名前もある名うてのスピード血統。混戦の度合いを深めている古馬の芝短距離戦線だが、血統の後押しプラスこの勢いで、一気に主役の座を奪う可能性も出てきた。