重賞ウィナーレポート

2006年02月18日 京都記念 G2

2006年02月18日 京都競馬場 晴 良 芝 2200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:シックスセンス

プロフィール

生年月日
2002年03月05日 04歳
性別/毛色
牡/青毛
戦績
国内:13戦2勝
総収得賞金
238,659,000円
サンデーサイレンス(USA)
母 (母父)
デインスカヤ(GB)  by  デインヒル(USA)
馬主
(有) 社台レースホース
生産者
追分ファーム (追分)
調教師
長浜 博之
騎手
武 豊
【取材先:シックスセンス号の生産者・追分ファーム(事務局)】

―――― 悲願の重賞タイトル奪取おめでとうございます。一番人気に支持されましたがレース前はどんなお気持ちでしたか? また昨年末の香港遠征後、日本での初めてのレースでしたが、どのような走りを期待していましたか?

(スタッフ) ありがとうございます。今まで強い相手と競馬をしてきましたし、運に恵まれなかったりもしましたが、「いつかは重賞を勝ってくれるだろう」と思っていたので、今回それが達成されてとても嬉しく思います。パドックを見た感じでは、馬に覇気が感じられましたし、遠征後のダメージも残らなかったと聞いていたので好レースを期待していました。


―――― 最後方から徐々に進出し、最後の直線は大外を一気に駆け上がってきましたね。ゴール前は非常に際どい接戦でしたが、レースを御覧になってどんな感想を受けましたか?

(スタッフ) いつもゲート出の悪い馬がいいスタートを切り、前後左右を包まれる形で、しかもハイレベルなペースでレースが展開されましたので、最後の直線は「果たして届くだろうか・・・」という心配をしました。しかしその位置取りとペースのお陰で、最後の末脚を温存する事が出来たのかもしれませんね。武ジョッキーの騎乗もさすがでしたが、馬に力があればこその結果ではないでしょうか。厳しい競馬になったのでレース後のダメージを心配しましたが、今のところ大丈夫ということなので安心しています。


―――― 次走は4月に行われる国際GI クイーンエリザベスIIカップ(香港・シャティン)を予定されているようですが、昨年末の香港ヴァーズ2着の雪辱を是非とも晴らしたいところではないでしょうか?遠征とコースを経験していますので期待したいですね。

(スタッフ) 今の状態が維持できれば前回以上に良いレースが出来るのではないかと期待をしています。香港は外国馬に対しての規制が厳しいのですが、今回はそれが緩和されそうとの事を聞きましたので、早くも展開がこの馬に好転してきている気がしますね。非常に楽しみです。


―――― さて、続いて牧場時代はどんな馬だったか教えて下さい。

(スタッフ) 線の細いきゃしゃに映る馬で、どちらかと言うと頼りない感じでしたね。しかしムダ肉が付きにくく、サンデー産駒らしい柔らかい動きをしていたのはよく覚えていますよ。体は大きくないが、動きが大きく、調教時計も見た目より出るタイプでしたね。


―――― 続いて、母デインスカヤについてもお聞かせ下さい。フランスでGIIをするなど競走成績も優れた馬ですが、この馬を導入したきっかけと経緯を教えて下さい。

(スタッフ) この馬は向こうの繁殖セールで購入しました。競走成績・血統と申し分無かったので、事前にせり名簿でピックアップをして、当日会場で実馬を見て購入を決めました。その時にお腹に入って日本へやって来たGone Westの仔(インコグニート)も中央で3勝を挙げました。その後はサンデーサイレンスを3年連続種付けしています。産駒もコンスタントに活躍しますし、これから当牧場の基礎繁殖牝馬となってゆくのではないでしょうか。


―――― 普段はどんなお母さんですか?

(スタッフ) 時折見せる「気の強さ」はありますが、普段は扱い易い馬で、特に手の掛かるようなところはありませんね。その気の強いところはシックスセンスにも受け継がれているのではないでしょうか?芯があると言うか・・・結構頑固ですね(笑)


―――― 今年のお産の予定を教えて下さい。

(スタッフ) スペシャルウィークの仔が生まれる予定です。


―――― 牧場にとっては幸先の良い06年スタートとなりましたね。今週はハットトリックが中山記念に出走しますし、これを機に生産馬が益々活躍されるようご祈念致します。
以上ご協力ありがとうございました。