【取材先：プレシャスカフェ号の生産者・社台ファーム（事務局）】

―――――　トップタイのハンデを背負い人気に応えての重賞２連勝おめでとうございます。前走の勝ち方が非常に印象的でしたが、この日はどんなレースを期待していましたか？

（スタッフ） ありがとうございます。最近はゲートも出ますし、終いの脚は確実なので、不利なく回ってくれば良い結果が出るのではないか、と思っていました。


―――――　前の馬もよく粘りましたが最後はしっかりと差し切りました。レース後の感想をお聞かせ下さい。

（スタッフ） 期待通り、最高の結果を出してくれましたので場内で応援していた私たちも大いに盛り上がりました。着差はわずかでしたが、終始余裕のある動きを見せてくれましたし、着差以上の強さを見せつけてくれたように思います。


―――――　本馬は２度の骨折などを乗り越えてきただけに、牧場で応援する人達にとっても深い思い入れのある１頭ではないでしょうか？これからもまずは無事に進んでいって欲しいですね。

（スタッフ） 常に全力で走ってくれる馬で、レース後はダメージが残ることが多く、小島厩舎のスタッフの皆さんもずいぶんご苦労をなされたようですが、「パン」とするまで決してムリ使いをしなかったことが、好結果を招いているように思います。体質がしっかりした今なら、デュランダルやハットトリックとどういうケイバをしてくれるのか、今回の勝利で楽しみが広がったように思います。


―――――　そうですね、スプリント路線では、同牧場生産馬の同期（６歳）に今名前が挙がったデュランダルや今回４着のリミットレスビッドもいますしね。高松宮記念（GI）が本当に楽しみです。

（スタッフ） リミットレスビッドも今回は４着でしたが、こちらも以前より心身ともに一皮むけた印象がありますので、本番で一線級相手にどういうレースをしてくれるのか楽しみです。


―――――　さて最後に母エアインセンスのいまについてお聞かせ下さい。

（スタッフ） 現在はフレンチデピュティの子を妊娠しています。健康状態も良好ですのでスタッフ一同出産を心待ちにしています。今月末が予定日です。


―――――　ご協力ありがとうございました。これからも益々のご活躍を心よりお祈り申し上げます。スピード自慢が集結した第10回シルクロードＳ（ＧIII）は、単勝１番人気の関東馬・プレシャスカフェ（牡６）が、トップハンデながら上がり３ハロン33秒７の切れ味を披露して、鮮やかに差し切り勝ちを収めた。これで６ハロン戦は７戦全勝。重賞は昨年のＣＢＣ賞（ＧII）に続き２勝目となった。