重賞ウィナーレポート

2004年02月01日 京都牝馬S G3

2004年02月01日 京都競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:チアズメッセージ

プロフィール

生年月日
2000年04月07日 04歳
性別/毛色
牝/栃栗毛
戦績
国内:15戦4勝
総収得賞金
215,780,000円
サンデーサイレンス(USA)
母 (母父)
チアズダンサー  by  アンバーシャダイ
馬主
北村 キヨ子
生産者
今 牧場 (静内)
調教師
領家 政蔵
騎手
本田 優
  • 母・チアズダンサー
    母・チアズダンサー
 直線で好位から力強く抜け出して重賞初制覇。4歳馬ながら牝馬路線の主役に躍り出たチアズメッセージの故郷・今(こん)牧場は、静内川中流の広い河川敷にあって、牧場主の今氏と娘さんご夫婦、さらに二人のお孫さんとの5人で営む家族経営の牧場だ。
 生産馬の重賞制覇に「あまり大きな期待は持ってなかった」と言いながら表情をほころばせる今氏。レース直後に、馬主(北村氏)が「すぐに電話をくれて、とても喜んでくれたことが何より嬉しかった」と話す。
 本馬の母チアズダンサーは「激しい気性の持ち主」とか。しかし、チアズメッセージ自身は「サンデーサイレンスの仔としては驚くほどおとなしかった」と今氏は振り返る。ちなみに、昨年の京阪杯(G3)を勝った全兄のチアズブライトリーと、この1月にデビューした全妹のチアズディライトはともに「気が強くて手が掛かった」とのこと。
 今回の取材では、重賞馬を2頭も出した孝行母馬と同馬を厩舎からひいてきたお孫さんに目を細める今氏の表情が印象に残った。また、「昨年桜花賞で出してくれた(チアズメッセージの)横断幕を今回またパドックで見つけた時、辛抱強く応援してくれるファンの方に本当に感激しました」と熱く語る今氏の表情にジンとくるものを感じた。
 なお、昨年も今牧場には、サクラエキスパートの見学やヤマノシラギクの墓参りに大勢のファンが訪れたそうで、それが「孫の仕事の励みになっています」という。実直に生産牧場を営む今氏にはファンとの接点も多い。