2006年12月03日 中日新聞杯 G3
優勝馬:トーホウアラン
プロフィール
- 生年月日
- 2003年04月16日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/栗毛
- 戦績
- 国内:7戦4勝
- 総収得賞金
- 214,172,000円
- 母 (母父)
- ヒドゥンダンス(USA) by Nureyev(USA)
- 馬主
- 東豊物産 (株)
- 生産者
- 前川 正美 (三石)
- 調教師
- 藤原 英昭
- 騎手
- C.ルメール
今春、5月6日の京都新聞杯で本馬による生産馬の重賞初制覇を挙げた三石の前川正美牧場。怪我も無く、元気に走り続けて、日本ダービー(9人気9着)、菊花賞(6人気8着)と健闘してきただけに、 今回の殊勲には前川一家も嬉しそうだ。
初積雪となった5日、三石の歌笛にある同牧場に行くと、10cmほどの積雪に放牧地は白一色となっている。前川社長と奥さん、祖父である先代の光男さんの3人で10頭の繁殖牝馬を繋養している家族経営の牧場では、この日も忙しそうに作業していたが、厩舎から出て来てくれた奥さんも明るい笑顔を見せてくれた。
このレースは自宅での観戦となった前川社長、「大きなレースが続いたので、今回は、少し気持ちを楽にしてレースを観ることが出来ました。先生(藤原英師)は‘いける’と言ってくれていたので、少し期待もしていましたが、ゴール前の競り合いでどうなるのかと思いましたね。でも、強くなりましたよ。本当に逞しくなってくれました。先生が、‘まだまだ、これからの馬だ’と言うので、ついつい、これからのレースにも期待をかけてしまいますね。」と愛馬を賞賛する。
前川さんには3人のお子さんがいて、夫々、牧場とは離れた生活をしているそうだが、本馬の活躍に話題も増えたと喜ぶ。
社長が、一度は自分のところで重賞優勝のお祝いを開きたい、と思っていた生産者仲間の祝宴も今回で2回目となり、カワカミプリンセスの生産者で川向かいの上山社長も駆けつけ盛り上がったという。
生産馬の活躍は、牧場の評価や兄弟馬の価値を高めるが、奥さんも「あの仔が頑張ってくれるお陰で、今年は、うちの馬はもう殆ど売れたんですよ。」と嬉しそう。
本馬の母ヒドゥンダンス(母の父Nureyev 米国)は、米国で実績を持つ牝系を前川社長が輸入した期待の繁殖牝馬。そこに「日本で走っている実績馬に」とダンスインザダークを配合したのが第5仔の本馬。姉妹の4歳アブソルートダンス(父エンドスウィープ 現役)、全妹の2歳アブソルートライン(現役)、一歳半妹(父フォーティナイナー)は、道内のオーナーブリーダーの元へ行っているが、将来はこの牝系の後継馬としての活躍が見込まれたのだろう。
今年は、また全妹の当歳が産まれたが、牧場に戻す約束で馬主さんが決まっているようだ。この当歳に同牧場の血統後継馬も確保されることとなる。前川社長の手腕が一応成功したかたちだ。
前川社長にとっては、すべてが初めての体験だったようだが、折角のチャンスだからと仲間の勧めで競馬場まで応援に行った今年の日本ダービーでの様子を伺うと「凄い雰囲気でしたね。馬主さんと一緒だったのですが、その雰囲気に呑まれそうでしたよ。出走する18頭の中にうちの生産馬が参加しているだけでも、とても嬉しかったですね。」と感激した様子だった。
本馬は、まだ3歳、来年の古馬重賞戦線も楽しみにしているようで、本馬の活躍は家族経営の前川正美一家の夢を膨らましている。
初積雪となった5日、三石の歌笛にある同牧場に行くと、10cmほどの積雪に放牧地は白一色となっている。前川社長と奥さん、祖父である先代の光男さんの3人で10頭の繁殖牝馬を繋養している家族経営の牧場では、この日も忙しそうに作業していたが、厩舎から出て来てくれた奥さんも明るい笑顔を見せてくれた。
このレースは自宅での観戦となった前川社長、「大きなレースが続いたので、今回は、少し気持ちを楽にしてレースを観ることが出来ました。先生(藤原英師)は‘いける’と言ってくれていたので、少し期待もしていましたが、ゴール前の競り合いでどうなるのかと思いましたね。でも、強くなりましたよ。本当に逞しくなってくれました。先生が、‘まだまだ、これからの馬だ’と言うので、ついつい、これからのレースにも期待をかけてしまいますね。」と愛馬を賞賛する。
前川さんには3人のお子さんがいて、夫々、牧場とは離れた生活をしているそうだが、本馬の活躍に話題も増えたと喜ぶ。
社長が、一度は自分のところで重賞優勝のお祝いを開きたい、と思っていた生産者仲間の祝宴も今回で2回目となり、カワカミプリンセスの生産者で川向かいの上山社長も駆けつけ盛り上がったという。
生産馬の活躍は、牧場の評価や兄弟馬の価値を高めるが、奥さんも「あの仔が頑張ってくれるお陰で、今年は、うちの馬はもう殆ど売れたんですよ。」と嬉しそう。
本馬の母ヒドゥンダンス(母の父Nureyev 米国)は、米国で実績を持つ牝系を前川社長が輸入した期待の繁殖牝馬。そこに「日本で走っている実績馬に」とダンスインザダークを配合したのが第5仔の本馬。姉妹の4歳アブソルートダンス(父エンドスウィープ 現役)、全妹の2歳アブソルートライン(現役)、一歳半妹(父フォーティナイナー)は、道内のオーナーブリーダーの元へ行っているが、将来はこの牝系の後継馬としての活躍が見込まれたのだろう。
今年は、また全妹の当歳が産まれたが、牧場に戻す約束で馬主さんが決まっているようだ。この当歳に同牧場の血統後継馬も確保されることとなる。前川社長の手腕が一応成功したかたちだ。
前川社長にとっては、すべてが初めての体験だったようだが、折角のチャンスだからと仲間の勧めで競馬場まで応援に行った今年の日本ダービーでの様子を伺うと「凄い雰囲気でしたね。馬主さんと一緒だったのですが、その雰囲気に呑まれそうでしたよ。出走する18頭の中にうちの生産馬が参加しているだけでも、とても嬉しかったですね。」と感激した様子だった。
本馬は、まだ3歳、来年の古馬重賞戦線も楽しみにしているようで、本馬の活躍は家族経営の前川正美一家の夢を膨らましている。