重賞ウィナーレポート

2005年03月13日 クリスタルC G3

2005年03月13日 中山競馬場 晴 良 芝 1200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ディープサマー

プロフィール

生年月日
2002年03月18日 03歳
性別/毛色
牡/芦毛
戦績
国内:8戦2勝
総収得賞金
168,907,000円
タイキシャトル(USA)
母 (母父)
チカリー(IRE)  by  Sadler's Wells(USA)
馬主
深見 敏男
生産者
マークリ牧場 (静内)
調教師
山内 研二
騎手
小野 次郎
  • 母チカリー
    母チカリー
  • 丘の上のマークリ牧場
    丘の上のマークリ牧場
  • 陽光に輝く牧場風景
    陽光に輝く牧場風景
  • 1歳の半妹
    1歳の半妹
 本馬のふるさとは静内町真歌のマークリ牧場。静内の市街地を過ぎ、静内川を渡り、間もなく左手に上っていく所で、見渡しの良い丘陵地帯にある。この真歌の丘には、昨年、重賞馬を輩出した牧場でタイヘイ牧場(サニングデール、高松宮記念)やグランド牧場(スズカマンボ、朝日チャレンジC)なども所在し同牧場はその奥に位置する。繁殖牝馬を15頭ほど持ち、矢野喜代春社長夫妻とスタッフ6名で運営している。

 本馬は函館デビュー戦での大勝、函館2歳S2着と期待を持たれながらその後惜敗が続いたが、本レースでは、直線で剛脚を見せて快勝し重賞初制覇。今後のクラシック戦線にも侮れない存在をアピールしたが、自宅で応援をした矢野社長は「うちは、ただ馬を送り出しているだけだから」と冷静に語りながらも、愛馬の快挙に陣営への感謝の気持ちが伺える。

 本馬の幼駒の頃は、目立たない仔だったそうだが、母チカリー(母の父Sadler’s Wells)は同牧場が期待を持って輸入した繁殖牝馬で、第1仔に半兄タヤスエモーション(父ホリスキー 中央3勝)など活躍馬を輩出しており、本馬への期待も大きかったようだ。また現役で6歳半兄のアルスブランカ(父ラストタイクーン)は既に中央7勝(白富士S他)の勝鞍を上げ活躍している。
 また、半妹の2歳(父アドマイヤベガ)は現在、浦河町の育成牧場にて調教中で、早ければ年内のデビューとなるようだが、期待され貴重なアドマイヤベガ産駒だけに注目される。1歳の半妹(父コマンダーインチーフ)は同牧場に放牧されているが、まもなく本格的な中期育成に入るという。

 大雪の後の真歌の丘は、春を思わせる陽光に雪が輝いている。そろそろ、牧場の見学に来られるファンの方も増えると思いますが、矢野社長に「ファンの人と共存できる(見学の)体制が必要だ」とメッセージを頂いた。近年の観光客の持ち込んだ愛犬により怪我をした競走馬の保障問題などトラブルは多い。
 ファンの方には、今後、引き続き牧場を見学させて頂く為にも、当ホームページ掲載の見学の注意事項等を再度確認して頂くようにお願い致します。3歳スピード王が集う第19回クリスタルC(GIII)は、タイキシャトル産駒のディープサマーが好スタートからハナに立つと直線後続を寄せつけず、楽々と逃げ切って重賞初制覇を飾った。中山競馬は、12日(土)のウイングレットに続いてタイキシャトル産駒による連続重賞Vとなった。