「見事期待に応えてくれました。まだまだ活躍してくれるはずです」と声を弾ませるのは、マイネルセレクトの生まれ故郷・加野牧場の加野氏。これでダート重賞２勝目、一躍ダート界の主役に躍り出た同馬への期待は大きい。
　加野牧場は日高・三石の平地に位置する親子三代で営む家族経営の生産牧場。「牧場を空けるわけにはいかない」事情もあり、ガーネットＳ当日はテレビでの応援となった。
　「応援に行けないのが本当に残念」との息子のことばに、「（厩務の）ヘルパーを頼むか！？」と父親。「ドバイに選んでもらいたい。きっと手ぶらでは帰ってこないはず」と、牧場では海外への夢を大きく膨らませている。
　マイネルセレクトの母はウメノアスコット。祖母にハギノトップレディというイットーの血を継ぐ日本の名血に、フォーティナイナーを配合して誕生した。当歳時から「際立っていた」トモのすばらしさに、（株）サラブレッドクラブ・ラフィアン社長・岡田繁幸が惚れ込んで購入を決めたという。
　『筋力が強烈で、さらに後躯が発達し、体格も立派です。その上骨格がしっかりしつなぎが長いのでダイナミックなアクションで卓越した動きをします。短距離界の大物になり、種牡馬となって帰ってくることを期待しています。』と募集当時のパンフレットに紹介されてる。
　「やはりドバイに選ばれたいですね。会員の方々もドバイに応援にかけつけると思いますよ」と蝦名マネージャーもマイネルセレクトの今後の活躍を願っている。