重賞ウィナーレポート

2004年03月13日 中山牝馬S G3

2004年03月13日 中山競馬場 晴 良 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:オースミコスモ

プロフィール

生年月日
1999年04月23日 05歳
性別/毛色
牝/黒鹿毛
戦績
国内:26戦6勝
総収得賞金
299,441,000円
フジキセキ
母 (母父)
タイセイカグラ  by  モーニングフローリツク(USA)
馬主
山路 秀則
生産者
岡本牧場 (浦河)
調教師
中尾 正
騎手
蛯名 正義
  • 当歳時のオースミコスモと元気だったころの母タイセイカグラ
    当歳時のオースミコスモと元気だったころの母タイセイカグラ
 岡本牧場は浦河の天馬街道を進み、日高幌別川を渡ると右手に在る。近くにJRA日高育成牧場・BTC(軽種馬育成調教センター)があり、この施設を利用する育成牧場が増えた地域でもある。
 同牧場は、この中で古くから繁殖を専門とする生産牧場で、現在は岡本章社長夫妻と一人のスタッフで十頭ほどの繁殖牝馬の世話をしている。

 岡本社長は、同レースを中山競馬場で中尾正調教師等と観戦、「4コーナーをまわり直線に入りレース状況が見難くなったが、ゴールでコスモが勝ったのがわかった。力が入りましたよ。すべて、馬主さんと調教師さん、厩舎スタッフの方のお陰です」と喜ぶ。
 実は、岡本社長が若いころ、中尾正調教師のもとで‘持ち乗り’(調教乗り役と厩務を行う)をしたそうで、調教師やスタッフとは親しい間柄、同牧場生産馬のレースがあるときは、挨拶を目的に競馬場に行くようにしているとのこと。

 オースミコスモの幼駒の頃は、「少し小柄だったが、良く均整のとれた馬体をしていました。他の兄弟と同じく母親譲りの賢い仔でしたよ」(岡本社長)と当時を懐かしむ。
 母タイセイカグラは、同牧場で繁殖牝馬として7頭を生産するが7番目のコスモを最期に病死。兄弟にオースミブライト等の活躍馬がいるだけに「コスモには是非とも将来、うちに帰ってきてこの血統を継いでもらいたいですね。」と期待する。今後の同馬の活躍にも「すべて、馬主さん、調教師さんの意向です。うちは元気な仔を生むだけです」と絆は太い。

 尚、同牧場では、従業員を募集中、馬が好きでファイトのある方是非応募を。(競走馬のふるさと日高案内所 緑川まで)また同牧場は見学が出来ませんので、ご承知下さい。 第22回中山牝馬ステークスは、9番人気の伏兵・オースミコスモが混戦を制して優勝。426キロの最少馬体重で55キロを背負いながらも、昨年夏の関屋記念(GIII)に続き2度目の重賞Vを果たした。鞍上はテン乗りで今年初重賞Vとなった蛯名騎手で、昨年のレディパステルに続く2連覇となった。
 オースミコスモの馬主は山路秀則氏。生産者は北海道・浦河町の岡本牧場。母はタイセイカグラ(1988年生、栃栗毛、父モーニングフローリツク、母ミリーバード)で、オースミコスモはその第7仔にあたる。