2007年04月07日 阪神牝馬S G2
優勝馬:ジョリーダンス
プロフィール
- 生年月日
- 2001年04月22日 06歳
- 性別/毛色
- 牝/芦毛
- 戦績
- 国内:17戦6勝
- 総収得賞金
- 299,727,000円
- 母 (母父)
- ピーターホフズパティア(USA) by Peterhof(USA)
- 馬主
- 小林 薫
- 生産者
- 錦岡牧場 (新冠)
- 調教師
- 堀 宣行
- 騎手
- 藤田 伸二
ヤマニンウエーブ(天皇賞・秋ほか)、ヤマニンゼファー(天皇賞・秋、安田記念ほか)などのGⅠ制覇をはじめ、生産馬が重賞17勝をあげている名門の錦岡牧場。昨年はヤマニンシュクルが中山牝馬Sを、一昨年は、ヤマニンアラバスタが新潟記念、府中牝馬Sを制している。
新冠町の一番奥手の新和地区にある本場は、厚別(あっぺつ)川沿いの丘陵の上にどっしりとした佇まいを見せている。同町泊津には、繁殖の分場(元の本場)を持つが、2代目の土井睦秋社長が、ここを競走馬づくりの中枢基地として生産・育成・馴致・調教を行なう“総合牧場”を築き上げている。
穏やかな笑顔を浮かべる土井社長に、先ずはオーナーブリーダーでありながら本馬が“ヤマニン”の冠名を持たないことを尋ねると「馬主が俳優の小林薫さんになっているでしょ。仲間でつくる“小林薫会”のメンバーが出資し合っている共同オーナーの馬なのです。この会の重賞初優勝ですから嬉しいですね。」と回答が。グループは忙しいメンバーが揃っているので、祝勝会は次走予定のヴィクトリアマイル(5月13日 東京)にと決まり、早速、盛り上がっている様子。メンバーはというと小林さんを囲む吉田照哉氏、吉田勝己氏、岡田牧雄氏、そして土井社長という錚錚たる名が並ぶ。普段から食事会を開くなど仲の良いメンバーでもあるようだ。
本馬は、レースでは最後の直線を豪快に抜け出し強豪を押さえての快勝を演じたが、土井社長は「ディアデラノビア(1番人気)とか実力馬がいましたから、着に来たらというのが本音でしたよ。このレースは本馬にとって理想の展開になったのでしょうね。これで1400mでは2勝になりますが、本馬はやはりマイルが理想なのでヴィクトリアマイルが楽しみになりました。会(小林薫会)のメンバーは、向こうでも走るのでニュージーランドT(中山競馬場)に行っていました。うちのも(ヤマニンエクレール 5着)走ったのですけれどね。今度のヴィクトリアマイルはみんなで応援できそうですよ。」と語る。
本馬の母ピーターホフズパティア(母の父 Peterhof )は胆振から導入した良血の繁殖牝馬。「それまでの産駒が小さくて思うように成績が上がりませんでした。環境を変えてみたらということで、うちに入れて、1番仔が本馬。大きな仔が出来ました(出走時474キロ)よ。母親はこの仔を残して死亡しましたけど、この世代はアラバスタ、シュクル(阪神JF、桜花賞3着、秋華賞2着ほか)、アルシオン(阪神JF2着 シュクルとのワンツー)と牝馬が活躍してくれました。」と土井社長。
「もうすぐ馬が走るから、一緒に見に行きましょう。」と誘っていただき、土井社長と1400mのコースに出る。「土地の起伏を生かして、コースの一部は斜度が2度程の坂路になってます。馬には良いと思って色々と試しているところでね。今日は2歳馬6頭併せて走らせますから。」と土井社長は監視塔に入り、乗り役のスタッフに指示を出す。騎乗馬の中にはヤマニンシュクルの全弟(父トウカイテイオー 母ヤマニンジュエリー)の姿も。スタッフはヤマニンアラバスタなど休養、調整して重賞をもたらした実績を持つメンバーだ。
コースの手前の放牧地には、そのヤマニンアラバスタが休養放牧中だった。土井社長は「1年ゆっくり休養させて、秋に復帰させたいですね。いい歳(6歳)だけど、休ませているから、その分、体は通用するでしょう。向こうにはシュクルが戻って、今ディープインパクトを配合中です。」と。
まだ、緑の少ない一帯だが、大きく育った白樺などの林と瀟洒な建物に欧米の歴史のある牧場の雰囲気が漂う。(まだ行った事が無く残念なのですが)
どこか、ブラジリエの絵画のように品があって温かみを感じると、ガラにも無く感じてしまう牧場風景。これが一流なのだとも思われる。
本馬が、“小林薫会”のメンバーの前で、女王を決するレースに、どんな走りを見せてくれるのか楽しみだ。
新冠町の一番奥手の新和地区にある本場は、厚別(あっぺつ)川沿いの丘陵の上にどっしりとした佇まいを見せている。同町泊津には、繁殖の分場(元の本場)を持つが、2代目の土井睦秋社長が、ここを競走馬づくりの中枢基地として生産・育成・馴致・調教を行なう“総合牧場”を築き上げている。
穏やかな笑顔を浮かべる土井社長に、先ずはオーナーブリーダーでありながら本馬が“ヤマニン”の冠名を持たないことを尋ねると「馬主が俳優の小林薫さんになっているでしょ。仲間でつくる“小林薫会”のメンバーが出資し合っている共同オーナーの馬なのです。この会の重賞初優勝ですから嬉しいですね。」と回答が。グループは忙しいメンバーが揃っているので、祝勝会は次走予定のヴィクトリアマイル(5月13日 東京)にと決まり、早速、盛り上がっている様子。メンバーはというと小林さんを囲む吉田照哉氏、吉田勝己氏、岡田牧雄氏、そして土井社長という錚錚たる名が並ぶ。普段から食事会を開くなど仲の良いメンバーでもあるようだ。
本馬は、レースでは最後の直線を豪快に抜け出し強豪を押さえての快勝を演じたが、土井社長は「ディアデラノビア(1番人気)とか実力馬がいましたから、着に来たらというのが本音でしたよ。このレースは本馬にとって理想の展開になったのでしょうね。これで1400mでは2勝になりますが、本馬はやはりマイルが理想なのでヴィクトリアマイルが楽しみになりました。会(小林薫会)のメンバーは、向こうでも走るのでニュージーランドT(中山競馬場)に行っていました。うちのも(ヤマニンエクレール 5着)走ったのですけれどね。今度のヴィクトリアマイルはみんなで応援できそうですよ。」と語る。
本馬の母ピーターホフズパティア(母の父 Peterhof )は胆振から導入した良血の繁殖牝馬。「それまでの産駒が小さくて思うように成績が上がりませんでした。環境を変えてみたらということで、うちに入れて、1番仔が本馬。大きな仔が出来ました(出走時474キロ)よ。母親はこの仔を残して死亡しましたけど、この世代はアラバスタ、シュクル(阪神JF、桜花賞3着、秋華賞2着ほか)、アルシオン(阪神JF2着 シュクルとのワンツー)と牝馬が活躍してくれました。」と土井社長。
「もうすぐ馬が走るから、一緒に見に行きましょう。」と誘っていただき、土井社長と1400mのコースに出る。「土地の起伏を生かして、コースの一部は斜度が2度程の坂路になってます。馬には良いと思って色々と試しているところでね。今日は2歳馬6頭併せて走らせますから。」と土井社長は監視塔に入り、乗り役のスタッフに指示を出す。騎乗馬の中にはヤマニンシュクルの全弟(父トウカイテイオー 母ヤマニンジュエリー)の姿も。スタッフはヤマニンアラバスタなど休養、調整して重賞をもたらした実績を持つメンバーだ。
コースの手前の放牧地には、そのヤマニンアラバスタが休養放牧中だった。土井社長は「1年ゆっくり休養させて、秋に復帰させたいですね。いい歳(6歳)だけど、休ませているから、その分、体は通用するでしょう。向こうにはシュクルが戻って、今ディープインパクトを配合中です。」と。
まだ、緑の少ない一帯だが、大きく育った白樺などの林と瀟洒な建物に欧米の歴史のある牧場の雰囲気が漂う。(まだ行った事が無く残念なのですが)
どこか、ブラジリエの絵画のように品があって温かみを感じると、ガラにも無く感じてしまう牧場風景。これが一流なのだとも思われる。
本馬が、“小林薫会”のメンバーの前で、女王を決するレースに、どんな走りを見せてくれるのか楽しみだ。