重賞ウィナーレポート

2004年03月07日 中京記念 G3

2004年03月07日 中京競馬場 晴 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:メイショウキオウ

プロフィール

生年月日
1997年03月17日 07歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:33戦6勝
総収得賞金
219,225,000円
コマンダーインチーフ(GB)
母 (母父)
シティライト  by  ハードツービート(IRE)
馬主
松本 好雄
生産者
辻 牧場 (浦河)
調教師
福島 勝
騎手
秋山 真一郎
  • 母シティライト
    母シティライト
 辻牧場は、繁殖を行う本場が浦河町・東幌別の日高幌別川沿いにあり、育成は様似町の鵜苫沢(うとまざわ)にある分場で行われており、昨年9月に死亡した同場繋養馬のプレーリークインの見学に同場を訪れたファンの方も多いことでしょう。

 辻牧場社長の辻弘毅(ひろき)氏は、自宅でレースをテレビ観戦、牧場スタッフは揃って寮で応援していたそうだが、“まさか?”の同馬の快勝に牧場は大騒ぎになったようだ。
 弘毅社長は優勝が決まると、馬主の松本好雄氏、福島勝調教師と電話で喜びに沸き、その後は関係者、近所の方のお祝いでさらに盛り上がったという。本場の従兄にあたる辻芳明氏は出張先の四国・松山でラジオの実況で優勝を確認、遅れてお祝いの輪に入ったが、8日の電話取材にも「うれしい」の連発。
 牧場スタッフの早川氏はレース観戦の状況を「スタートが良く、そのまま逃げた、こんなレース展開は初めてだった。最後直線に入って、あれよ、あれよと見ていたらそのままゴール。みんな顔を見合わせて大笑いですよ。秋山騎手の大殊勲ですね」と嬉しそうに話してくれた。
 派手な活躍こそなかったが、このレースレコードでの初重賞制覇で獲得賞金も1億8千万円となり、孝行馬の活躍に喜びは続く。

 早川氏がメイショウキオウの母シティライトに会わせてくれた。母シティライトは10頭の産駒を持つが、同馬が5番目で、二つ上のマチカネタローはじめ兄弟も活躍している功労馬だ。早川氏は「この母の肌にハードツービートが入っていて、メイショウキオウの生まれたころは筋力の有るハードツービートの体型によく似ていました」と当時を振り返る。母はお産を間近に控えて(4月5日予定)大きな腹を見せていた。「今度生まれるのが、アドマイヤベガの仔で、これも楽しみです」(早川氏)と期待は膨らむ。
 メイショウキオウの新しいレース展開での結果に今後の活躍が楽しみな同牧場だが、同馬の単勝万馬券には、「誰も馬券買って無かったんですよ」と悔しそうだった。
 第52回中京記念は、単勝161.9倍の最低人気だったメイショウキオウが逃げ切って優勝。大波乱を演出した。重賞は15戦してこれが初制覇。通算成績は33戦6勝。
 同馬の生産者は北海道・浦河町の辻牧場。母はシティライト(1987生、鹿毛、父ハードツービート、母ヒダカチエリー)で、メイショウキオウは第5仔にあたる。