重賞ウィナーレポート

2004年02月29日 中山記念 G2

2004年02月29日 中山競馬場 曇 良 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:サクラプレジデント

プロフィール

生年月日
2000年04月11日 04歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:11戦4勝
総収得賞金
286,265,000円
サンデーサイレンス(USA)
母 (母父)
セダンフオーエバー  by  マルゼンスキー
馬主
(株) さくらコマース
生産者
谷岡牧場 (静内)
調教師
小島 太
騎手
武 豊
  • 母セダンフォーエバー(2004年3月3日撮影)
    母セダンフォーエバー(2004年3月3日撮影)
 期待されながら、昨年GI・2着に甘んじていたサクラプレジデントの優勝を谷岡牧場の谷岡氏は中山競馬場で観戦。「(小島太)調教師から状態の良さを聞いていたし、当日も落ち着いていたので自信はありました」と別格の強さを見せた優勝に喜ぶ。
 1分44秒9のレコードタイムには「45秒の壁というのが、関係者で話題となっていたので、これを破ったのが大きい。(武豊)騎手も喜んでいましたよ」とレース内容にも満足したようだ。
 今後はGIが目標になるが、谷岡氏は「距離については、折り合いさえつけば長いところも行けると思いますが、まずは安田記念、そして秋の天皇賞でしょうね」と期待が膨らむ。
 同馬の母はセダンフォーエバー(同牧場産)だが、馬名の由来は祖母のサクラセダンが多くの活躍馬を出し、母を出産後死亡。この功労馬を後世に引き継ぐ期待を込めての馬名という。この母に父サンデーサイレンスを配合し大きな期待を持って命名されたのが、同馬の‘プレジデント’だ。
 同馬は幼駒のころは、扱いやすく怪我や病気もなく、丈夫で順調に育った。
「プレジデントは、うちで育成を始めた1期生。調教も自分で見守って来ました。デビュー時には、成長したなと想いましたよ」と谷岡氏は当時を振り返る。

 谷岡牧場は、戦前より3代にわたり引き継がれる日高で最も歴史のある牧場のひとつで、活躍馬を輩出する名門牧場だ。町内外に分場・育成部門をもち、現オーナーの谷岡康成氏の理想の競走馬づくりが続く。
 この夏、同馬が活躍を続け休養放牧に同場に戻るのを楽しみにしている様子。最後に「ファンの方に、夢を持っていただける馬を出したいですね。プレジデントもこれからも活躍すると思いますので、応援してください」とのメッセージがありました。
 第78回中山記念は、サクラプレジデントが1番人気に応えて完勝。3カ月ぶりをものともせず、コースレコードを0秒5更新する1分44秒9の驚異的なレコードタイムでGIIをゲットした。通算成績は11戦4勝。重賞は札幌2歳S(GIII)、札幌記念(GIII)に続き3勝目となった。
 サクラプレジデントの生産牧場は北海道・静内町の谷岡牧場。母はセダンフォーエバー(未出走)。母の産駒には、中央6勝のサクラナミキオー(引退)、中央5勝のサクラフォーエバー(繁殖)などがいて、プレジデントは8番目の仔にあたる。