2020年11月03日 JBCクラシック(中央交流) Jpn1
優勝馬:クリソベリル
プロフィール
- 生年月日
- 2016年02月10日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:8戦8勝
- 総収得賞金
- 379,602,000円
- 母 (母父)
- クリソプレーズ by エルコンドルパサー(USA)
- 馬主
- (有) キャロットファーム
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 音無 秀孝
- 騎手
- 川田 将雅
国内では無敗となる7勝目をあげた帝王賞(Jpn1)の後、クリソベリルは育成先でもあったノーザンファーム空港へと戻ってきた。
「実際に管理を行うのは厩舎に送り出した2歳ぶりとなります」と話すのはノーザンファーム空港B2厩舎の樋口政春厩舎長。元々いい馬でしたとも話す樋口厩舎長であるが、更に動き、馬体共にしっかりとしていて、その頃からの成長を感じさせた。
「夏が弱い馬ということで、こちらに戻ってくることとなりました。あと、以外と輸送も苦手なようで、こちらに来たときに一気に馬体重を落としていた姿を見た時には、印象よりも繊細な面もあるのだなと思いました」
夏負けや輸送に関しては、管理をする音無調教師も取材の中で苦手であることを明らかにしていたが、それでも、牧場に帰ってきてからはすぐに馬体重を戻し、その後は順調に調教を進められた辺りは、さすが、現在のダート最強馬だと感じさせられる。
JBCクラシック(Jpn1)は牧場での調整から、ノーザンファームしがらきを挟んでのレースとなったが、「期待される結果を残せなかったら、どうしようかと思いました」と樋口厩舎長は苦笑いを浮かべながら話す。このレースは同じ大井競馬場のダート2000mで行われた帝王賞(Jpn1)の再戦とばかりに、その時の2着馬であるオメガパフューム、3着馬のチュウワウィザードも出走。しかしながら、その時の再現とばかりの強さで、最後の直線で前を行くチュウワウィザードを交わすと、後方から迫ってきたオメガパフュームとはセーフティーリードを保ったままのゴール。昨年のJBCクラシック(Jpn1)1着、2着馬を全く相手にしない完勝だった。
「すんなりいい位置取りが取れましたし、4コーナーを過ぎての手応えも良かったので、これは行けるなとも思いましたが、ゴール板を過ぎるまではドキドキでした」とまた樋口厩舎長は笑みを浮かべるが、それは無事に夏を過ごさせて、国内連勝記録更新に、自分たちの仕事が貢献できたという安堵もあるのかもしれない。
12月6日には、昨年に続く連覇の期待もかかるチャンピオンズC(G1)に出走を予定している。
「このまま国内で勝ち続けて欲しいと思いますし、その向こうにあるのが、世界の舞台だと思います。昨年は結果を残せませんでしたが、更に強くなった今のクリソベリルなら、その時のリベンジを果たしてくれると思います」
そのためにも、まずはチャンピオンズC(G1)の優勝。クリソベリルはここで負けるわけにはいかない。