重賞ウィナーレポート

2020年11月14日 武蔵野S G3

2020年11月14日 東京競馬場 晴 良 ダ 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:サンライズノヴァ

プロフィール

生年月日
2014年04月09日 06歳
性別/毛色
牡/栗毛
戦績
国内:30戦10勝
総収得賞金
430,687,000円
ゴールドアリュール
母 (母父)
ブライトサファイヤ  by  サンダーガルチ(USA)
馬主
松岡 隆雄
生産者
ヤナガワ牧場 (門別)
調教師
音無 秀孝
騎手
松若 風馬

 優勝馬にはチャンピオンズC(G1)への優先出走権が与えられる武蔵野S(G3)は3番人気で松若風馬騎手騎乗のサンライズノヴァが最後の直線で鋭く脚を伸ばして優勝。18年に続く武蔵野S(G3)2勝目で、通算成績を30戦10勝2着5回3着3回(重賞5勝)とした。

 サンライズノヴァの生まれ故郷は日高町のヤナガワ牧場生産馬、日本の賞金王にも輝いたキタサンブラックやG1/Jpn1最多勝のコパノリッキー、高松宮記念(G1)優勝馬コパノリチャードほか、フェブラリーS(G1)に勝ったサンライズバッカスなどを送り出している日高の名門牧場だ。本馬の母ブライトサファイヤは、サンライズバッカスの半姉という血統。祖母にあたるリアルサファイヤもヤナガワ牧場の生産馬で、フラワーC(G3)の優勝馬。大切に育んできたファミリーだ。

 同牧場の梁川正普代表は「今回は東京競馬場のダート1600mという、この馬にとってはもっとも得意とする条件でした。58キロの斤量も、前々走のプロキオンS(G3)で59キロを克服していることから、松若騎手も、この馬の持ち味を生かし切るような騎乗をしてくれたと思います。私たち生産者にとって、重賞競走は出走するだけも大変名誉なこと。もともと期待の大きかった馬ですが、5つも大きなタイトルを勝ってくれたことは大変嬉しいです。馬には感謝しかありません」と笑顔を広げた。

 すでにマイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)にも勝利している同馬。賞金的にも十分出走条件を満たしているが、この勝利で同じゴールドアリュール産駒のクリソベリル、ゴールドドリームら強豪が待ち構えるチャンピオンズC(G1)へ堂々と駒を進めることとなった。

 「本当に強い馬は別ですが、G1競走になれば自分の競馬をするだけではなかなかチャンスはまわってこないもの。同じ左回りでも東京競馬場と中京競馬場ではコース形態が異なりますし、距離も異なります。今回のチャンピオンズC(G1)には強い馬もたくさん出てくるとは思いますが、それでも臆することなく、胸を借りるつもりでぶつかってほしい」とエールを送るが、その言葉の裏側には種牡馬という次のステージへと上がるための期待もチラリと見え隠れする。

 競馬場には少しずつではあるがファンが入れるようになり、歓声が戻ってきた。梁川社長も「コロナ次第ですが、チャンピオンズC(G1)は応援に行けるものであれば、行きたいと思っています」。6歳を迎えた今年、馬場に泣かされたマイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)も含め、5走して掲示板を外しておらずG1/Jpn1競走は3,3,4着。生産者からの熱い声援を受けて初のG1制覇に挑むことになる。