重賞ウィナーレポート

2020年11月03日 JBCLクラシック(中央交流) Jpn1

2020年11月03日 大井競馬場 曇 稍重 ダ 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ファッショニスタ

プロフィール

生年月日
2014年03月25日 06歳
性別/毛色
牝/鹿毛
戦績
国内:22戦8勝
総収得賞金
243,493,000円
ストリートセンス(USA)
母 (母父)
アクアリスト(GB)  by  コロナドズクエスト(USA)
馬主
ゴドルフィン
生産者
ダーレー・ジャパン・ファーム有限会社 (門別)
調教師
安田 隆行
騎手
北村 友一
  • ファッショニスタ
    ファッショニスタ
  • 生まれ故郷で繫殖牝馬になる
    生まれ故郷で繫殖牝馬になる
  • 母アクアリスト
    母アクアリスト
  • 母アクアリスト ニューイヤーズデイを受胎
    母アクアリスト ニューイヤーズデイを受胎
  • エントランス
    エントランス

 ダート競馬の祭典「砂の女王決定戦」JBCレディスクラシック(Jpn1)が11月3日に大井競馬場で行われ、日高町のダーレー・ジャパン・ファーム生産の2番人気ファッショニスタが最後の直線で2着馬との壮絶な争いを制して初優勝。昨年、一昨年と2年連続3着とあと一歩のところで涙を飲み続けた雪辱を果たした。

 牧場事務所でスタッフとともに応援していたという福原博繁殖マネージャーは「3度目の挑戦ということもあって、勝って欲しいと願っていました。最後は、息が詰まるような展開となりましたが、馬が最後まで諦めずによく頑張ってくれたと思いますし、それは厩舎サイドの支えがあったからこそ」と冷静にレースをふりかえってくれた。

 牧場時代のファッショニスタは血統的にも期待の大きかった馬だという。「姉2頭が新馬勝ちをしてくれているように、期待の大きな馬でした。その期待通りに、当歳の頃から恵まれた馬格と柔らかい動きで、目立つ1頭でしたし、精神的にも大人びたところがあり、手がかかったという記憶はほとんどありません。そんなところが競走馬としてプラスになったのかもしれません」。

 この勝利で大きなタイトルを手中にし、その生涯22戦で掲示板に載らなかったのはただの1度という抜群の安定性を示したファッショニスタだが、この1戦で現役生活にピリオドを打ち、来シーズンからは生まれ故郷で繁殖牝馬になるという。「まだまだ活躍できそうですが、年が明ければ7歳という年齢を考慮して引退することになったようです。これから来シーズンに向けて準備をしていきますが、ファッショニスタは馬格もありますし、1世代しか本邦産駒がいないストリートセンスの直仔というのも楽しめる血統背景だと思います。何より、これだけの成績を残してくれたのでどんな配合をするのか、どんな産駒が誕生してくれるのかは本当に楽しみです。こういう経験はそう簡単にできることではないので嬉しい」と繁殖マネージャーの立場で気を引き締めている。

 母アクアリストは残念ながら当歳馬はいないものの1歳にはアメリカンペイトリオットを父に持つ牡馬がいる。「父譲りの大型馬で、今後の成長が楽しみです。これまでの産駒を見てもこの母親は配合種牡馬の特徴を伝えるようですし、子育ても上手。その仔ファッショニスタが、これから先どんな母親になるのかも楽しみです」と話し「ダーレー・ジャパン・ファームには素晴らしい血統の馬がたくさんいますので、生まれた仔の成長を妨げないような環境作りにも気を配っています。ファッショニスタを応援して下さったファンの皆様には、これからはその産駒を応援して欲しいと願っていますし、私たちはそういった方々の期待を裏切らないように全力で馬をサポートしていきたいと思います」と期待に胸を膨らませている。