2020年11月07日 京王杯2歳S G2
優勝馬:モントライゼ
プロフィール
- 生年月日
- 2018年04月04日 02歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:4戦2勝
- 総収得賞金
- 79,625,000円
- 父
- ダイワメジャー
- 母 (母父)
- ムーングロウ(GB) by Nayef(USA)
- 馬主
- (有) キャロットファーム
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 松永 幹夫
- 騎手
- C.ルメール
毎年のように育成馬から重賞ホースを送り出している、ノーザンファーム早来の伊藤厩舎。この2歳世代で重賞一番乗りを果たしたのは、京王杯2歳S(G2)を制したモントライゼとなった。
「ダイワメジャー産駒らしい骨量を有した馬で、見た目にも安定感がありました」と育成時の印象を話すのは伊藤隆行厩舎長。その一方でダイワメジャー産駒特有と言える、気性の前向きさも見られており「その辺のコントロールには気を使いました」とも話してくれる。
見た目の良さだけでなく、動きの良さも相成って、今年春先の2歳馬取材でも、厩舎の注目馬としてモントライゼは名を連ねる。
「馬体もこちらのイメージ通りにしっかりと成長してくれましたし、前向きな気持ちも損ねることなく、調教を進めることもできました。初戦から勝負になると意気込んでいましたが、結果的に相手が強かったですね」
6月13日のメイクデビュー阪神。圧倒的な1番人気に支持されたモントライゼではあったが、ゴール前の叩き合いでアタマ差抜け出されたのは、1984年のグレード制導入後では初めてとなる、熊本県産馬の平地オープン勝利をあげたヨカヨカ。また、未勝利戦を制した後に臨んだ小倉2歳S(G3)でも、このレースを勝利した後のファンタジーS(G3)で2歳レコードを樹立したメイケイエールに先着を許す。
「強いメンバーとの競馬が続きましたが、結果的にはこの経験がプラスになってくれたと思います。また、レースを使っているのにも関わらず、馬体を減らすどころか増やしたところも、この馬の強さなのでしょう」
京王杯2歳S(G2)出走時の馬体重は、過去3戦(482kg)よりも14kg増の496kg。だが、持ち前のスピード能力には全く陰りは見られず、最後の直線では後続の追撃を振り切ってみせた。
「ナイス、クリストフ! 」と言いたくなるような、ルメール騎手の好騎乗でした。2歳重賞制覇は牧場での仕事も大きく関わっているだけに、スタッフのバイタリティも更に溢れるような勝利となりました」と話す伊藤厩舎長。
そして、「これも毎年、いい状態かつ、基礎体力も高まっている馬を送り出してくれるイヤリングスタッフの皆さんのおかげであり、また、健康な産駒を無事に誕生させてくれた繁殖スタッフの皆さんなど、牧場スタッフに改めて感謝するだけです」と関係者への感謝も口にする。モントライゼの次走は朝日杯FS(G1)を予定。阪神芝1600mはダイワメジャー産駒の活躍が目立っている条件でもあり、そこで今回のような走りができたのならば、伊藤厩舎のスタッフルームは再び歓喜で沸き返るに違いない。