重賞ウィナーレポート

2020年09月13日 京成杯オータムH G3

2020年09月13日 中山競馬場 曇 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:トロワゼトワル

プロフィール

生年月日
2015年02月28日 05歳
性別/毛色
牝/黒鹿毛
戦績
国内:20戦6勝
総収得賞金
201,248,000円
ロードカナロア
母 (母父)
セコンドピアット  by  ハーツクライ
馬主
(有) 社台レースホース
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
安田 隆行
騎手
横山 典弘
  • 歴史と重厚感を感じさせる入口
    歴史と重厚感を感じさせる入口
  • 放牧地からは夕張山地も望める
    放牧地からは夕張山地も望める

 芝マイル戦における、日本レコードを樹立した昨年に続く、京成杯AH(G3)連覇を果たしたトロワゼトワル。スピード能力の違いを証明した昨年とは違い、今年は2番手からレースを進めて行く。

 それでいながら、ゴール前では先に抜け出したスマイルカナをハナ差交わしただけでなく、後方から迫ってきたボンセルヴィーソも退けるという、強さを見せつけた。

 「レコードで逃げ切った昨年ほどの派手さはなかったですが、道中で折り合って、しっかりと前の馬を差し切るという内容は、この1年の成長を感じさせるものでした」と社台ファームの東礼治郎場長も、そのレース内容を高く評価する。

 昨年の京成杯AH(G3)以降は勝ちきれないレースが続いていたものの、サマーマイルシリーズの第3戦でもある、前走の関屋記念(G3)では積極的な競馬で2着。第2戦として行われた中京記念(G3)では17着に敗れていたものの、ここでポイントを加算したことにより、シリーズチャンピオンの期待も高まった。

 「中京記念(G3)は馬場が悪くて持ち味が発揮できませんでしたが、関屋記念(G3)ではこの馬らしいレースを見せてくれました。今回は開幕週の馬場でしたし、前走の内容からもここは力が入る1戦でした」

 ちなみにスマイルカナは、今年のサマーマイルシリーズ第1戦となる米子Sの優勝馬。他に京成杯AH(G3)に出走していた馬たちも、優勝すれば逆転で首位となる可能性があっただけに、まさに自分の力でたぐり寄せた重賞勝利と、サマーマイルシリーズチャンピオンのタイトルとなった。

 「僅差ながらも勝ち切ったことに大きな意味があると思います。クラブの規定で来春に引退が決まっていますが、それまでのあと数戦において、スピード能力と勝負根性を存分に見せつけて欲しいと思っています」と東場長。5歳秋にして完成を迎えた感もあるトロワゼトワル。次に目標とするタイトルとは、やはり悲願のG1初制覇となるのだろう。