重賞ウィナーレポート

2020年04月26日 フローラS G2

2020年04月26日 東京競馬場 晴 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ウインマリリン

プロフィール

生年月日
2017年05月23日 03歳
性別/毛色
牝/栗毛
戦績
国内:4戦3勝
総収得賞金
351,901,000円
スクリーンヒーロー
母 (母父)
コスモチェーロ(AUS)  by  Fusaichi Pegasus(USA)
馬主
(株) ウイン
生産者
コスモヴューファーム (新冠)
調教師
手塚 貴久
騎手
横山 武史
  • コスモマーベラスの1歳と仲良し
    コスモマーベラスの1歳と仲良し
  • 父オルフェーヴルの2019
    父オルフェーヴルの2019
  • 母コスモチェーロ
    母コスモチェーロ

 上位2着までにオークス(G1)への優先出走権が与えられる「第55回フローラS(G2)」は、4月26日に東京競馬場で行われ、好位を追走した新冠町のコスモヴューファーム生産のウインマリリンが最後の直線で最内を縫うようにして進出。従来のレースレコードをコンマ8秒うわまわる1分58秒7の好タイムでデビュー4戦目でグレードレースウイナーの仲間入り。デビュー4年目の横山武史騎手にとっても、18度目の挑戦で嬉しい重賞初勝利となった。

 無観客競馬となってちょうど10週目。いまだ収束の気配が見えない中、レースの3日前にはオークス(G1)、ダービー(G1)まで無観客競馬で行うことが発表されたが、期待の大きな愛馬の快走に、生産、そして育成を行ったコスモヴューファームの山口昌之マネージャーはほっとしたような表情でレースをふりかえった。

 「良い枠を引き当ててくれましたし、今までのレース内容から思い描いていたとおりの展開になりました」。強い風がダートコースの砂を舞い上げる中、早めに抜け出したウインマリリンは最後までしっかりとした足取りでゴールを駆け抜けた。「2000m戦は過去2戦2勝でしたし、距離は伸びた方が良いタイプだと思っていましたが、それでも最後の直線はとても長く感じました。でも、これで堂々とオークス(G1)に行けますね」と笑顔になった。

 2014年のラジオNIKKEI賞(G3)に勝ったウインマーレライの半妹。牧場時代から期待の大きな馬だったという。「母コスモチェーロは、種牡馬の特徴を引き出してくれるタイプの繁殖牝馬なのですが、どれも結果を出してくれているのがすごいと思います。この馬も兄姉同様にしっかりした骨格の持ち主で、それでいてシャープな動きをする馬でした」。早期にデビューさせるプランもあったというが、まだ体を持て余すようなところがあり、成長途上と判断され2歳暮れのデビューとなっている。

 「結果的には、それが良かったと思います。戻ってきてからは体もしまって緩さが取れ、めきめきと力をつけていった感覚がありました。早期デビューはなりませんでしたが、期待してくださった方々の思いに応えることができて、良かったです」。

 「幸い、レース後も無事で順調にいけばオークス(G1)へと向かうことになります。距離はこなせると思いますし、今回と同じ東京コースなので楽しみにしています。緊急事態宣言で外出を控えていらっしゃる皆様、色々な立場の皆様それぞれストレスを抱えていらっしゃる事と思います。こういう時だからこそ、すこしでも皆様の楽しみにつながればと思います。スポーツとして観て、馬の魅力やジョッキーの身のこなしなどに注目して頂けたら嬉しいです」とコメントをお預かりした。