2020年04月05日 大阪杯 G1
優勝馬:ラッキーライラック
プロフィール
- 生年月日
- 2015年04月03日 05歳
- 性別/毛色
- 牝/栗毛
- 戦績
- 国内:14戦6勝
- 総収得賞金
- 737,467,000円
- 父
- オルフェーヴル
- 母 (母父)
- ライラックスアンドレース(USA) by Flower Alley(USA)
- 馬主
- (有) サンデーレーシング
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 松永 幹夫
- 騎手
- M.デムーロ
デビュー前は育成スタッフとして、そして牧場での管理においては厩舎長として、ラッキーライラックは鈴木俊昭厩舎長にG1を勝つ喜びを与えてくれた。しかしながら、今回の大阪杯(G1)勝利は、また違った感慨があったとも話してくれる。
「香港遠征後のケアを、ノーザンファームしがらきのスタッフがきっちりとやってくれたことや、松永幹夫先生や厩舎スタッフの皆さんが、ここに照準を合わせて仕上げてくれたことなど、様々な方の力が結集されて掴み取ったG1勝利だったと思います」
今年初戦となる中山記念(G2)では、先に抜け出したダノンキングリーを捕らえきれずに2着に敗れているものの、それでも鈴木厩舎長は次走に繋がるレースだと見ていた。
「休み明けということもあったのか、いつもより反応が鈍かったようにも見受けられました。それでも一線級の牡馬が相手でも通用することが分かっただけでも収穫でしたし、大阪杯(G1)も展開が向けば勝ち負けのレースができるという気持ちにもなりました」
現在の充実ぶりは、この大阪杯(G1)における520kgという馬体重にも現れていた。それでいながら敏捷さは失われておらず、好スタートを切って一度は先頭にも躍り出るも、先行争いには付き合わずに3番手からレースを進めて行く。
「スタートが決まった後は、これでポジションが選べると思いました。その後の折り合いも付いていた姿には、メンタル面の強さも感じられました」
そのメンタル面の強さが再度発揮されたのは、最後の直線だった。一瞬、行き場を失ったかのように見えたものの、僅かな隙間を縫って一気に末脚を伸ばして行き、外から脚を伸ばしてきたクロノジェネシスも振り切った場所がゴールだった。
「勝ちきれなかった時期を振り返ると、よくここまで戻ってきてくれたと思います。そして、更にG1タイトルを積み重ねてくれるのではと、想像させてくれるようなレースともなりました」
次走は宝塚記念(G1)を予定。この大阪杯(G1)で牡馬を退けた今、夏のグランプリでも有力視される存在となったラッキーライラックであるが、鈴木厩舎長は同世代のライバルとの再戦を口にする。
「今の充実した状態で、アーモンドアイと戦ってみたいです」
3歳時の秋華賞(G1)以来となる2頭の名牝の再戦は、まさに競馬ファンが待ち望むドリームカード。それは現在における、日本最強馬決定戦ともなるのかもしれない。