2020年03月22日 阪神大賞典 G2
優勝馬:ユーキャンスマイル
プロフィール
- 生年月日
- 2015年05月03日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:15戦6勝
- 総収得賞金
- 397,488,000円
- 馬主
- 金子真人ホールディングス (株)
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 友道 康夫
- 騎手
- 岩田 康誠
昨年のリベンジの準備は整った。昨年のダイヤモンドS(G3)と新潟記念(G3)に続き、重賞3勝目をこの阪神大賞典(G2)で飾ったユーキャンスマイル。芝3000m以上の距離では5戦2勝、2着1回、3着1回という現役屈指のステイヤーが、G2勝利という結果を携えて、5度目のG1挑戦へと挑む。
このレースでも2番人気の支持を集めていたユーキャンスマイルだが、これまでの重賞実績だけでなく、陣営も認めているように、左回りの方が好走していたのも事実。距離やメンバー構成も含めて、まさに天皇賞(春)(G1)を睨んだ試金石のレースにおいて、まさに勝利という形での一発回答を果たしてみせた。
「これまでの競馬でも、折り合いの不安を見せることは無かったですし、距離の不安は全くありませんでした。その一方で右回りだと最後の直線でささる面も見せていたので、その辺りがどうなるかとも思っていました」と話すのは、育成時や休養時において、幾度となくユーキャンスマイルの成長過程を見てきたノーザンファーム空港の高見優也厩舎長。「中間の状態もいいと聞いていたので、レース前から期待をしていました」とも教えてくれる。
レースは1番人気に支持されたキセキがまさかの出遅れ。その後、キセキは1週目のゴール板を過ぎた辺りで一気にポジションを上げていくも、ユーキャンスマイルが動き出したのは3コーナー手前からだった。最後の直線ではキセキを前に置く形となったが、脚色が鈍ったのを見越したかのようにインコースから一気に抜け出して、後続との差をみるみる引き離していった。
「勝負どころで動いた時もしっかりと走れていましたし、最後の直線に向いた時には勝てると思いました。ささる面も見られなかったように、年齢や経験を重ねながら、より、完成に近づいたことを証明してくれました」
目標とする天皇賞(春)(G1)だが、このレースには昨年の勝ち馬であり、そして、高見厩舎長が管理をしてきた、C-1厩舎出身のフィエールマンも出走を予定している。
「昨年はフィエールマンが優勝、同じく育成馬のグローリーヴェイズが2着となったレースであり、今年もいい結果を残してもらいたいです。ユーキャンスマイルにも昨年(5着)以上の成績を残して欲しいと思いますし、今の充実ぶりならば、それも可能だと思います」
今年の天皇賞(春)(G1)も、C-1厩舎の育成馬たちから目が離せない。