重賞ウィナーレポート

2020年03月14日 ファルコンS G3

2020年03月14日 中京競馬場 曇 重 芝 1400m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:シャインガーネット

プロフィール

生年月日
2017年04月27日 03歳
性別/毛色
牝/栗毛
戦績
国内:4戦3勝
総収得賞金
97,508,000円
オルフェーヴル
母 (母父)
ベルベットローブ(USA)  by  Gone West(USA)
馬主
山口 功一郎
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
栗田 徹
騎手
田辺 裕信
  • 岡厩舎ではアーモンドアイも育成
    岡厩舎ではアーモンドアイも育成
  • 明け1歳馬たちも逞しさを増してきた
    明け1歳馬たちも逞しさを増してきた

 右回りと左周り、そして芝とダートだけでなく、距離もスプリントからロングディスタンスまでの条件で行われている中央競馬だが、シャインガーネットが得意としているのは「左回りのマイル戦」。というよりも、デビュー2戦目となった赤松賞での鮮やかな勝ちっぷりが、その印象を強めることとなった。

 「自分としても赤松賞は強いレースだったと思っていただけに、続くファアリーS(G3)の敗因が右回りだったからなのか、はたまた直線の坂なのかといった、様々な疑問を持ち続けていました」と話すのは、育成を手がけた、ノーザンファーム早来の岡真治厩舎長。育成時のシャインガーネットは、小柄な馬体ながらも肉付きが良く、その走りにはスピード能力の高さに加えて、そのスピードを後押しできるようなパワーも感じられた。

 「調教も順調に進んでいましたし、ゴールデンウィーク明けには本州へと移動しています。この頃は半兄(アドマイヤサガス)の活躍からしても、ダートも苦にしないのではと思えた程です」

 メイクデビュー中山だけでなく、赤松賞も勝利と、期待通りの快進撃を続けたシャインガーネットにとって、初めての挫折ともなったフェアリーS(G3)。次走に陣営は左回りで見せたあの強さが発揮できる条件として、ファルコンS(G3)を選択する。

 ファルコンS(G3)は2番手からレースを進めていただけでなく、それまでの3戦も好位からレースを進める傾向にあったシャインガーネットであったが、今回は中団からのレースを選択していく。

 「レースの流れもあったのでしょうが、結果的には脚をためていく競馬が合っていたのかも知れません」と岡厩舎長が話すとおりに、上がり3ハロンではメンバー中最速となる上がり34秒7の末脚を使って、2着馬に1馬身半差を付ける快勝。重馬場も苦にしなったその走りは、持ち前の力強さも証明されたと言える。

 このシャインガーネットをはじめとして、現3歳世代を迎えた岡厩舎の育成馬たちは順調な勝ち上がりを続けており、その中には2勝馬の数も増えている。

 「この世代から重賞といったタイトルを取る馬を早く出したいと思っていただけに、ここでシャインガーネットが結果を残してくれたことは嬉しいです。今回は1400mでの勝利となりましたが、これまでのレースを見ていても、マイルでもなんら問題は無いかと思います」

 次走はNHKマイルC(G1)への出走が予定されているが、左回り、そして芝マイル戦と、まさに願ったり叶ったりの条件。その上、今回の結果で馬場が悪化しても問題無いことも証明済み。まさに「条件を問わない」レースぶりを、NHKマイルC(G1)でも見せてくれるに違いない。