2020年03月07日 オーシャンS G3
優勝馬:ダノンスマッシュ
プロフィール
- 生年月日
- 2015年03月06日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:15戦7勝
- 総収得賞金
- 584,353,000円
- 父
- ロードカナロア
- 母 (母父)
- スピニングワイルドキャット(USA) by ハードスパン(USA)
- 馬主
- (株) ダノックス
- 生産者
- ケイアイファーム (三石)
- 調教師
- 安田 隆行
- 騎手
- 川田 将雅
優勝馬には春の短距離王決定戦「高松宮記念(G1)」への優先出走権が与えられるオーシャンステークス(G3)が3月7日、中山競馬場で行われ、新ひだか町のケイアイファーム生産で1番人気ダノンスマッシュが、スタートのミスを二の足の速さでカバー。好位置追走から最後の直線で逃げ粘ろうという2着馬を交わして優勝。通算成績を16戦7勝(重賞4勝)とした。
ケイアイファームは、1987年創業。世界レベルの繁殖牝馬と、日高地区では有数の育成施設を持ち、生産から育成、調教までを行う総合牧場だ。比較的歴史の浅い牧場ではあるが、年度代表馬ロードカナロアや最優秀2歳牡馬ダノンプレミアム、ダノンバラードなどの活躍馬を送り出している。生産馬のJRA重賞勝利は昨年のチャレンジカップ(G3)(ロードマイウェイ)に続くもので5年連続重賞勝利。今年も50頭弱の当歳馬が産声をあげる予定で、ダノンスマッシュの全弟も元気に生まれているという。
「今回のレースは、無観客での開催ということもあって競馬場には行かずに、牧場で応援させていただきました。勝ってくれたことは嬉しかったですが、その一方で課題も残るレースになったと思います」というのはケイアイファームの中村智幸ゼネラルマネージャーだ。
「香港スプリント(G1)は残念な結果でしたが、何しろ世界最高峰スプリントレース。すべてがうまくかみ合わないと勝つことができないと思いますし、現時点では、まだそのレベルではなかったのかもしれません。それでも長距離輸送の影響も少なく、帰国後は、満足できる状態でオーシャンステークス(G3)に挑むことができました。ただ、休み明けとはいえ今回のようにスタートでミスするようではスプリントG1では通用しませんし、ゴーサインが出されてからも若干もたつくような場面もありました。課題の残るレースになったと思います」とピシャリ。結果だけに満足しないのは、高い期待の裏返しに他ならない。
それでも「1度実戦を使われたことで、目標とする高松宮記念(G1)では前走とは違った競馬を見せてくれることを期待したいです」と1番人気に支持されながらもコンマ2秒差4着に敗れた前年の雪辱を期している。もし勝てば、キングヘイロー(2000年)~ローレルゲレイロ(2009年)に続く高松宮記念(G1)父仔制覇となる。「父を超えることはもちろん、父の域に近づくのも大変なことですが、ダノンスマッシュに関わった全ての方、応援してくださったファンのみなさまのためにも頑張ってほしいです」とリベンジを期している。