2019年11月23日 R-NIKKEI杯京都2歳S G3
優勝馬:マイラプソディ
プロフィール
- 生年月日
- 2017年02月09日 02歳
- 性別/毛色
- 牡/青鹿毛
- 戦績
- 国内:3戦3勝
- 総収得賞金
- 77,327,000円
- 父
- ハーツクライ
- 母 (母父)
- テディーズプロミス(USA) by Salt Lake(USA)
- 馬主
- (株) キーファーズ
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 友道 康夫
- 騎手
- 武 豊
名騎手には名馬がよく似合う。武豊騎手を背にメイクデビュー中京、野路菊Sを単勝1倍台の支持を受けて連勝。このR-NIKKEI杯京都2歳S(G3)でも単勝1.5倍という圧倒的な支持を集めたマイラプソディは、後方から徐々にポジションを押し上げていき、最後の直線では先に抜け出したミヤマザクラを交わすと、その差を広げていきながらゴール。無傷の3連勝で重賞初制覇を飾った。
まさにここまでの3戦は規格外と言える強さを見せているマイラプソディであるが、育成を手がけたノーザンファーム空港の大木誠司厩舎長は、「乗り始めた頃はハーツクライ産駒らしい緩さが目立っていて、デビューにも時間がかかるのではと思っていた程です」と話す。
しかしながら、その後の成長力が顕著だったマイラプソディは、1歳の冬から2歳にかけて一気に成長を遂げていく。年明けに大木厩舎長が跨がった時には、その時とは比べものにならないほどの良化を示すようにもなっていた。
「この頃から物が違う馬だと思っていました。気持ちもゆったりとしていたので、距離の心配も無さそうでした」
その後の調教も順調に進み、ノーザンファーム天栄で調整が行われた後、4月下旬には友道厩舎に入厩。調教で見せる動きの良さはトレセン内でも評判を集め、期待の2歳馬として取り上げられるようになっていく。
メイクデビュー中京は、まさに直線の脚だけで勝利、5頭立てでのレースとなった野路菊Sもまくり上げるようにしながら、他の4頭をあっという間に置き去りにするなど、スケールの違いをまざまざと見せつけているマイラプソディであるが、野路菊Sは2着に5馬身差を付けたと言えども、メイクデビュー中京は3/4馬身差、R-NIKKEI杯京都2歳S(G3)は2馬身差と、決して圧倒的な着差で勝っているわけではない。
「折り合いが付くだけに、仕掛けた時の反応が思った程ではないのかもしれません。それでも着差以上の強さがあると思いますし、この3戦を見ていても、改めて距離の不安は無いと感じられました。まだまだ良くなってくれると思いますし、クラシックでの活躍も楽しみになってきます」
厩舎長となってから、ディープブリランテ、レイデオロ、ワグネリアンと3頭の日本ダービー馬を送り出してきた大木厩舎長。そして、武豊騎手も日本ダービー(G1)で歴代最多の5勝をあげている、まさに「ダービー男」。この2人のホースマンに接してきたマイラプソディにも、来年の日本ダービー馬となる資格は充分にあると言えそうだ。