2019年10月14日 マイルChS南部杯(中央交流) Jpn1
優勝馬:サンライズノヴァ
プロフィール
- 生年月日
- 2014年04月09日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/栗毛
- 戦績
- 国内:24戦8勝
- 総収得賞金
- 430,687,000円
- 母 (母父)
- ブライトサファイヤ by サンダーガルチ(USA)
- 馬主
- 松岡 隆雄
- 生産者
- ヤナガワ牧場 (門別)
- 調教師
- 音無 秀孝
- 騎手
- 吉原 寛人
岩手競馬を代表するダートグレード競走であり、JBCあるいはチャンピオンズカップ(G1)へと繋がるマイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)は10月14日、盛岡競馬場で行われ、日高町のヤナガワ牧場生産で4番人気サンライズノヴァが4角で先行集団を射程圏内に捕らえると、馬場の真ん中を力強く抜け出して先頭ゴールイン。5度目のG1/Jpn1競走挑戦で初のビッグタイトルを手中にした。勝ち時計は1分34秒2。鞍上の吉原寛人騎手にとっても初のG1/Jpn1タイトルとなり、キタサンブラック、コパノリッキーの生産者でもあるヤナガワ牧場にとっては7年連続の重賞勝利となった。
ヤナガワ牧場の梁川正普代表は「台風の影響で開催も危ぶまれたと思いますが、まずは無事にレースを終えてほっとしています」と第一声。レース当日は、猛威を振るった台風19号の影響で首都圏などでは断水などの影響が強く残り、また翌日からは北海道市場オータムセールが開催されるとあってテレビ中継を見ながらの応援だったそうだ。
「馬は、とてもリラックスしているように見えました。スタートが上手な馬ではないのですが、うまく中団につけることができましたし、強いときのこの馬らしい競馬を見せてくれたのではないかと思います」と笑顔。「ただ、今回はG1/Jpn1競走でもあり、強い馬たちが相手。競馬はゴールに入るまで何が起こるかわかりませんので最後まで安心することはできませんでしたが、勝つことができて本当に嬉しいです。今回の勝利は(馬主の)松岡隆雄さんはもちろん音無調教師や吉原騎手、そして育成いただいた吉澤ステーブル含めてこの馬に携わったすべての方々のおかげです」と感謝の言葉を重ねた。
改めて牧場時代の印象を伺うと「とても綺麗な馬でした。当歳の頃から将来は大きくなるだろうなという思いがあり、放牧地などでもとても良い動きをする馬でした」と話し「母のブライトサファイヤは、当牧場生産で2007年のフェブラリーS(G1)に勝ったサンライズバッカスの半姉という血統です。2歳秋のデビュー戦から546キロというサンライズノヴァと、460キロ台でのデビューとなったサンライズバッカスでは血統構成や体型などの違いもありますが、左回りのダート1600m戦を舞台とする大きなレースを勝てたという意味では同じ。不思議な縁を感じるとともに、牧場としては思い入れのある血統ですから、そういう意味でも嬉しいです」と話してくれた。
さらに「今後については馬主さんや厩舎の方々が決めてくれると思いますので、自分としては応援するだけ。これからは、もっと強い馬たちが相手になると思いますが、この馬らしい競馬をしてくれることを期待したいと思います」とエールが送られている。